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生音頭で舞う盆踊り (那賀町・木頭おどり)

2014年08月29日 | 徳島の祭景

全国に○○音頭と呼ばれる民謡があり、どれも基本的には
みんなの笑顔を誘い踊らせる日本の音楽だったりします。
この音頭を歌うひとを〝音頭出しさん〟といって、
広場の中央に組んだ屋台の上が舞台。
いわゆる野外ステージに立つ里の歌手です。

そんな音頭出しさんを欠くことのできない、
ふるさとの盆踊りのひとつに〝木頭おどり〟があります。
山深いことで知られるナカ奧(徳島県那賀町木頭地区)に
ずっと昔から踊り継がれる伝統の楽しみです。

ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねたのは先日、お盆の最中のこと。
しぶとい夏の陽がやっと立ち去った和無田八幡神社境内には、
すでに立派な舞台が組まれていました。

(P.P)が足を運ぶのを待っていたように、
音頭出しさんの唄が流れはじめ、
夜になって雨模様に変わった暗い空を割いて
広がってゆきました。

ゆったり響く音頭に合わせて、舞台を中心に集まった人々が
惑星のように回りながら踊り流してゆきます。

木頭おどりには、二つのテンポの音頭があるそうで、
ひとつはゆっくりしたリズムの〝五ッ拍子〟であり、
もう一方は、ノリのいい〝千鳥〟と呼ばれるものです。

ここで面白いのは、踊り方とテンポは伝承の型があるのに対して、
音頭出しさんが歌う〝唄〟の内容、つまり歌詞は自由だということ。

そして、詞に制約がないために、一曲あたりの時間も無制限で、
歌い疲れるか、伝えたい思いを全部吐き出してしまうまで、
やっちゃってよいわけなのです。

そんなわけで、いつ終わるともしれない踊りの輪は、
(楽しいだけに)途切れるように終わってしまうスリルも
兼ね備えていたりするのです。

のんびりとハラハラの山里の夜は、
(P.P)にとても居心地のよい時間でありました。


▲右の建物(社務所?)の中では、世話役さんたちでしょうか。
ちょっとした宴会が行われていて、とても楽しそうなのでした。



▲音頭出しさんの立つ櫓(やぐら)を中心に、地域の人々や里帰りしたみなさんが
笑顔を共通言語にグルグル回りながら踊ってゆきます。



▲なかなか良い眺めだったりします。
長時間、歌っていても飽きそうにありません^^)。



▲おまけ。祭の半ばでは花火も打ち上げられ、
いっそう楽しい夜になりました。


This program is presented by pigeons-park.










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