ぴこりんの森

住友林業でかっちょええ家、一軒建てます。

土地探し⑤ 解決策

2008-03-18 00:02:47 | 土地探し
前回のつづき

母屋下がり問題の解決策をショールームに見に行きました。
夜の9時を過ぎていましたが、土地の契約が迫っているので時間に猶予がありません。
解決策??をこんなに早く出してくれるなんて。さすが設計士さんは違うなぁ。


ショールームに通された私たちが見たものは、母屋下がりを想定したバスユニットでした。
おっくーとN田さんが、模造紙で勾配天井を再現してくれたのです。

おっくー「この程度の母屋下がりです。気にならないでしょ?

  (ノ∀`)アチャー  そういう問題じゃないし…
  チカラ技 それは解決策ではなく、説得だ

母屋下がりになることで、室内の勾配天井が床から160cmから始まります。
数字だけでみるとあまりピンとこないのですが、実際には相当の圧迫感があります。
これは生活するうえで、かなりの精神的負担になると思われます。

バスルームの勾配天井に関しては、再現されたモノを見る限り、さほど気になりません。

しかし問題は洗面所です。
洗面化粧台、洗濯機、ランドリーラックなど、ただでさえ狭い洗面所が勾配天井なのは、どうしても困るのです。

ぴこ「洗面所の勾配天井は、高さ180cmからになりませんか?」

おっくー&N田さんは即興で図面を起こし始めます。
二人とも黙って方眼紙に向かい、描いては消し描いては消し、計算をしています。
こうやって家は造られてゆくんだ…と、見惚れるほどです。

N田「吊り天井をやめて、2階の床の高さを下げることで20cm位は対応できます。」

ぴこ「梁表しはあんまり好きじゃないんですよね。防音面でも不利だし。」
  「北側敷地境界に土を20cmくらい盛って、母屋下がりを緩和できませんか?」

N田「斜線規制は、実際の高さを基準にするのではなく、あくまで"平均"なんです」
  「東側に花壇を設けることで平均地盤面を上げることができます。」
  「それと、2.45mの室内高を5cm下げることで180cmは達成できそうですね。」

せっかくの天井が5cmも下がるのは残念ですが、これで勾配天井は解決するようです。

しかしまだ、外観メイクスクリーンの問題が残っています。

私たちの当初からの希望である、メイクスクリーン。
夜になって、居室からスクリーン越しに漏れる明かりが憧れなのです。

現プランでは、丁度母屋下がりになるところに設置されています。
ところが母屋下がりになることで、思うような窓が取れません。
つまり…せっかくスクリーンをつけても、イメージ通りに光が漏れない可能性が。
それは私たちにとって、かなりの致命傷です。
スクリーンそのものも特注扱いになり、料金も10万以上アップしてしまうのです。

ぴこ「なんとかなりませんか…(´・ω・`)」

おっくー「ではメイクスクリーンを寝室側へ持って行っては如何ですか?」

単純な発想の転換でした。
これで外観もスッキリし、以前よりモダンになりました。
スクリーンも特注ではなく既製品が使えます。
なにより"スクリーンから漏れる光"を手に入れることができます。


気づくと日付が変わっていました。

この数時間は非常に有意義な時間でした。
色々と話し合いました。
私たちの家に対する譲れないこだわりを伝えました。
おっくーもN田さんも、一生懸命聞いてくれました。

そして、"第一種低層住居専用地域" 北側斜線という、法律の壁を乗り越えました。
斜線規制による母屋下がり。「勾配天井」だけを修正するつもりが、
外観も、それまでよりもグーンと良くなりました。

ぴこ嫁はすっかり感激して「素敵☆素敵☆」を連発しています。

母屋下がり勾配天井180cmと、外観が解決したから、この土地でもまぁ…いいかな。
…そう思えるようになりました。



こんな感じで妥協した土地探しでしたが、
「ストイックに土地を追及していたら、どんな風になっていたか」と思うこともありますが、あまり想像してはいけません。
あと、冗談で言った盛り土作戦が本当に採用されるとは...。

前だけ向いていきましょう!

契約
につづく!