練馬区 すぎぶち ぴあの教室

都内のピアノ教室です。ピアノレッスンのことを綴った真面目なことしか書いていない、でも少し役立つかもしれないブログ。

よくある間違い

2024年04月21日 | 不思議な音の国

 

 

 

こちらは生徒さんや保護者の方が

今どこまで出来るようになっているか

何に気を付けて弾き、練習するかが分かるように作った

「不思議な音の国 上巻」のチェックシートです。

 

この3つ目の項目はこの教本の上巻で徹底して身に付けることです。

そして、これがピアノという楽器を弾くための一番の基礎になります。

 

この教本ではお子さんが少しでも理解しやすいように

上にあるようなイラストが使われています。

 

鉛筆を見たら指が反り返ったり、突っ張ったりせず、3つの骨で支える

ジャムを見たらスライムに指を埋めるように深く弾く

蝶々を見たら音と音の間をリラックスした手首にして弾く

 

単純なことに思えるかもしれませんが、

習ったことを正しく記憶し、自宅で反復練習をすることは

実は簡単なことではありません。

 

だから、小さなお子様は保護者の方に

レッスン室に一緒に入って頂きたいのです。

保護者の方にも説明できますし、ビデオで録画して頂くこともできます。

何もご覧になっていない方にこのことを

言葉だけで短時間で説明することは無理です。

 

さて、お子様が一人でレッスンを受けることによりよくある間違った奏法。

もっとも多いのは、蝶々の手首を使うタイミングです。

音を出すために鍵盤の奥に向かって手首を突き出すように

使う生徒さんがとても多いです。

 

手首で突いて音を出すのは厳禁です。

これを基本の音にしてしまうと

雑な音になり、音の粒が不安定になり美しく弾けません。

ピアノは腕の重みを使って音を出しますが、

突いて音を出すと衝撃音になり

コントロールが利きません。

 

手首は別の使い方がありますので、

それは下巻で習います。

 

小さなお子様はまだ自分自身が

体を動かすことを意識的には行えません。

だからといって本人が弾きやすいようにと放置してしまうと

もうその弾き方を直すことはほぼ不可能です。

 

趣味でピアノを始めたのだから自由で良いとは

私は考えておりません。

 

生涯、趣味として弾き続けられるのがピアノの良い所です。

弾き続けられるためには、手が痛くなったり、手首が痛くなったり、腕が疲れたりせず、

しかも美しい音を鳴らすことが出来、大きな音量でも伸びのある音を出す方法が

身に付いていてほしいと思っています。

 

それはこの導入の段階から全て始まるのです。

 

 

こちらに引用させて頂き申し訳ないのですが

この弾き方は正しいものではありません。

指の支えに意識があり、無駄な力みもなく

よく注意して弾いていると思います。

 

しかし、手首で突くように音を出しています。

これが間違った手首の使い方です。

 

基本は鍵盤を腕を使って真下に下ろすことです。

「不思議な音の国」の著者イリーナさんも次のように書き込まれています。

The weight should drop into the keys, not to pushed out.

(重みは鍵盤の中に落とすべきで、押し出すものではない)

 

 

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