ピアノ調律師(滋賀県、京都市)の独り言

http://piano-tune440.com
(077)576-2236大石ピアノ

リマスターCD恐るべし「So What by.Miles Davis」

2011-08-17 23:05:09 | Weblog
So What by.Miles Davis


ネット通販のアマゾンで
マイルス・デイヴィスの「Kind Of Blue」という
ジャズの名盤の近年リマスターされたCDを買った
780円だったから衝動買いしてしまいました

以前のCDをレンタルで聴いた事があるので
その音の変わりように驚き感動した

なんでまたこんなリアルに良い音にリマスターできるのだろう?
おそらく当時は大きなオープンリールかなにかの録音機で
録音されているだろうけど
それを丁寧にデジタル技術で修正しているのであろうけど
まるでつい先日にでも録音されたかのような音になっていました

現代の技術って本当に凄いな

このアルバムはモードジャズの幕開けになったアルバムで
それまでコード進行が中心だったジャズを
モード(音階)の指定でアドリブをするというわけで
スタジオに訪れたマイルスのバンドのメンバーは
通常ならコードの記載された楽譜の代わりに
音階の種類を小節ごとに指定された楽譜を受け取ったそうです
各小節にミクソリディアとかドリアンとか
マイルスによって書かれた写真を見た事があります

この「Kind of Blue」という曲は
ドリアンモードで
ピアノの白鍵盤を「D音」から始めるドレミファソで
D・E・F・G・A・B・C・Dという音階で
「全・半・全・全・全・半・全」となっている
ミとファの半音階とドレの全音階のラストが
微妙な音階感になるという感じかな?
ちょっと「ふにゃ」した浮遊感がある

自由度が大きい代わりに演奏者のセンスが問われる
なので、わざわざ脱退したピアニストの
ビル・エヴァンスを呼び寄せ
もう一方の脇にはジョン・コルトレーンという
あまりに強力なメンバーで演奏されている

マイルスはジャズのプレイヤーなのに
フュージョンなどにも多大な影響を与え
そのあまりの凄さに
ロックの殿堂入りをしているという事にも驚きます

話はそれましたが、リマスターは凄い
ビル・エヴァンスのピアノの音も凄く良いし
ドラムの音とウッドベースの音にも感動しました

ビートルズのリマスターでも感動しましたが・・・
9月にはピンクフロイドのリマスターが出るそうな
元々音に拘ったフロイドなので
こちらも凄い事になってるんじゃないでしょうか

お願いフロイドも1000円切ってね(無理だろうな)

http://www.piano-tune440.com/