乃琶の独り言

ピアノを勉強している管理人(現在術後療養中)が、日々で想うこと、練習やレッスン、聴いた曲の感想などを徒然に書いています。

クリスチャン・ツィメルマンピアノリサイタル

2006年05月09日 23時29分47秒 | ピアノ・音楽

札幌コンサートホールkitaraのある中島公園の桜。


や~、とうとう行って来ました。
ツィメルマンのリサイタル!!

2006年日本公演、一昨日の盛岡に続く2番目、
札幌kitaraでのプログラムは次の通り。


モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調KV.330
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」
ショパン:バラード第4番 ヘ短調
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
グラジナ・バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番

アンコールはガーシュインの3つの前奏曲と、主催者側も曲名が不明の^^;
ノクターンのような曲・・・。
古典から順を追って現代曲まで。
ツィメルマンのレパートリーの深さも伺い知れます。


すごい、もうこの世のものとは思えない綺麗な音。
そして、何と言うか、ツィメルマン自身が音楽、なのです。
ピアノを弾こうとか、音楽をしようとか言うのではなく、
そこに、ただ美しい音楽があってこちらに届けられている、そんな感覚。
優しい曲も激しい曲も、圧倒的な安定感と段違いの完成度で
こちら全部を包み込んでいきます。

もう、最初から最後まで感動しっぱなし、
あっという間の二時間でした。^^;

特に良かったと思ったのはモーツァルト。
最初の音からうわっっと涙が出そうになりました。
元々私はモーツァルトはあまり好きではないのですが、
今日のソナタは別でした。
何と言う音!すごい!美しい!
天上の音楽を聴いているかと思うほどに、良かったです。

聴くところによると、ツィメルマンは常に自分のピアノを持ち歩き、
音響などの効果も充分に研究してコンサートを行っているそうです。
素晴らしい音楽を、最高の環境と条件で
表現しようと言う、その姿勢にも深い感銘を受けました。

客席には著名な音楽家のお姿もちらほら・・。
終演後には、出待ちの人だかりもすごかったです。
私とびびは、すぐに帰って来ましたが。(笑)

ああ、なんだかツィメルマンの音色が耳について離れません。
すごく幸せな気分・・・。
本当に聴きに行って良かったです。