乃琶の独り言

ピアノを勉強している管理人(現在術後療養中)が、日々で想うこと、練習やレッスン、聴いた曲の感想などを徒然に書いています。

どれくらい、どうしたら、どういう音が出るか

2005年01月16日 23時11分33秒 | ピアノ・音楽




今日のピアノのレッスンは、一言ではとても言い表せないほど(別に一言で言い表さなくてもいいのだけど^_^;)いつも以上にたくさん、それもものすごい細かなところまで深く教えていただきました。

「水の戯れ」では、余りにも拍の頭や拍子に捕らわれすぎて
音楽が細切れになっており、フレーズが大きく作れてないとまず言われました。
つまり「木を見て森を見ない」状態に・・・。木を見ることももちろん大切です。
ただ、いつもそうしていると、いざ曲を弾こうとする際に、曲全体の流れを妨げることになってしまうことにも・・・。
フレーズも大前提として、つなげようと言う意識も大切ですが、楽譜でここはこうなっているから
こうして、次はこうなっているから軽くなって、次に初めて長い音符があるから重くして・・・・など、
きちんと楽譜を観て読んで流れを把握した上で弾くことを教えていただき、
冒頭の1ページを再び弾きましたら、音楽が繋がり、曲が俄然流れ出しました!
あまりに自然に流れていくことで、弾くこともとても楽になりました!
その際、装飾音符一つでも、その音が次の部分の頭なのか、今の部分の尻尾なのか、とか
本当に本当に細かな部分までの意識の持ち方までもが、
いかに音楽を作る上で大切なのか、というのも身に染みました。
これで最初の1ページがまた変わってビックリしつつも、すごく嬉しかったです。(^_^)

細かな部分の扱いと言えば、一小節の中に細かな音符の連なりがたくさんあってfffの和音連打があって
longの指示やその後にglissandoと繋がるような、いわば曲の中でも一つの山で華やかな部分なのですが、
実は自分のなかでどう扱うのか曖昧で、音符はあっているけど、確かに音を強くはしているけれども・・・いつも何となく弾いているような感じでした。
レッスンではたとえば
和音の連打も叩くのではなくて、どう弾いたらfffと効果的に響き聴こえるか、
とても具体的に教えていただきました。
このとき、またもや力で音を出すのではなく、タッチの仕方や腕や肩の関節の使い方で
楽に音が出るのだ、ということも再認識です。
その後に目指すのがglissandoであり、glissandoもどう弾くと綺麗に聴こえるか、
ということも教えていただいて
改めてこの部分を弾くと今まで散り散りばらばらになっていた細かいパーツが
一つのまとまったものとなって気持ちよく流れるようになりました。
自分の中で曖昧だったものが明確に方向が定まり、音楽が締まって素敵になり、
嬉しいです♪

さて、タッチと言えば、小指で長い音を次々と打って旋律を作りながら、
その合間を他の指で細かな音符を鳴らす箇所。
これはショパンの「エオリアン・ハープ」でも同じなのですが(エオリアン・ハープは長い音ではなくて大きな音符ですが)
どうもその目立たせようと言う音符が、目立たせようと言う意識=強い=叩く
と言う意識になってしまって、きつく当たる、そして力で押しつけてしまうタッチになってしまっていました。(-_-;)
自分としては下へ押しつけない、と頭で意識はわずかながらでも^_^;あったのですけど、
どうしても「強く弾かなくては」という意識が働くと、やってしまうようです・・・。
きつく当たらない、下へ押しつけずこちらへ引っ張ってくる、ということを
先生に言われ、やってみたら、\(◎o◎)/!
これこそ、ビックリ!!!!
いきなり最初に打つ小指の音が響きだし、音も伸びるようになりました。
それまで打っていたときよりもエネルギーは断然減って、身体的にも楽になっているのにです!
真面目にさっきと違うピアノじゃないか!?(爆)と思うくらい、音が違っていて
うわぁ、感動でした。

「エオリアン・ハープ」ではこのタッチが凸凹せずに
綺麗に一つの線として強弱が作り出せることが今後の課題ですね。いずれにしてもタッチの練習です。

エチュードOp.25-6はどうも、今度は固まらないようにと言う意識が過剰になっていて
無駄な動きが多くなっていて(^_^;)
それで手首の角度が弾きづらい角度になっていました。
それと薬指のタッチが、これまた指の無駄な動きで非効率的で無駄なエネルギーばかり使う
疲れる弾き方になっていました。
こちらも弾き方を凄く具体的に指導してもらい、
それまでよりは楽で、それでいて音が揃う弾き方が少しだけできるようになりました。
この感覚を忘れないように、思い出しながら練習しないといけないですね。

どのことも「どれくらい、どうしたら、どういう音が出てどういう音楽になるか」ということで
そのバランス感覚というか、レッスンで「これだ!」と思っても
家に帰って自分で色々やるうちにまた分からなくなってしまったり・・・。
つくづく難しいことだなあと、感じています。
でも、度が行き過ぎたり、やらなさすぎたりとかになっても
自分で試行錯誤し、またレッスンで軌道修正していただくことの繰り返しで
少しずつそのバランス感覚が磨かれていくのだと思います。

今日も本当に盛りだくさんの内容で、
ありがたく幸せなレッスンでした♪(^^)V

※写真は今日の夕食。川瀬ゆき枝さんの著書を参考に作ったアランチーニという、イタリアのごはんのコロッケです。
真ん中に豆乳モッツァレラ(チーズじゃなくて、くず粉や白玉粉、白みそ、豆乳などで作ったもの)
を挟んで揚げています。ソースは人参です。