乃琶の独り言

ピアノを勉強している管理人(現在術後療養中)が、日々で想うこと、練習やレッスン、聴いた曲の感想などを徒然に書いています。

門下生コンサートれぽーと2

2004年10月25日 15時45分49秒 | ピアノ・音楽

午後6時前後から、出演者が順不同で舞台でリハーサル開始。
お辞儀の練習、天井やステージの距離感覚、椅子の感じ、鍵盤、ペダルの感じとか
わずかな時間の間につかむようにします。
私の曲はリスト「森のささやき」。
出だしは柔らかく、ゆったりと流れて・・・あくまで焦らず、軽やかにと。
音も良く響いて
なかなかいい感触です。中間部が終わるところまで弾いて、リハーサルを終えました。


次はびび。
びびの曲はショパン「ポロネーズ変ロ長調遺作」。
こちらは私とは正反対で堂々としたファンファーレから始まります。
長調と短調、強弱のメリハリなど、彼女なりに考えている様子でした。


7時少し前に出演者で集合写真を撮り、7時15分。いよいよ開演。
びびは2番目。私は5番目。
「行ってきます」とびびは先に舞台袖へ。
舞台の様子は楽屋のモニターで逐一観ることが出来ます。
まずは1番目のHちゃん、立派にワルツを弾き終えました。
さて、びびです。
やはり、我が子の舞台は正気では見ていられませんね。ハラハラドキドキしながら
モニターを見ていましたが、テンポ感も良く、最後までちゃんと頑張って弾き終えました。
ああ、よかった。ホッと胸をなで下ろすと同時にどっと緊張感が・・・。(;^_^A アセアセ…

私もそろそろ舞台袖へと向かわなくては行けません。
楽屋を出る前から
家から持ってきた電子メトロノームを消音にして大きな拍子を取りながら
頭の中でメロディを歌うということをやっていました。
それでなんとか緊張をとこうとしていたのですが、
そのまま舞台袖へ向かっていた頃にはもう、やってるんだかやっていないんだか・・・。(~_~;
あと緊張するとどうしても手が冷たくなりますし、私は元々酷い冷え性なので
使い捨てカイロを握っていました。
それと・・・先週少し出た腰痛がまだ怪しかったので温湿布も腰に、と万全の体制。(-_-;)
はい、綺麗なドレスの下から膏薬の香りをそこはかとなく漂わせていました・・・。

私の前のYちゃん、ラフマニノフの「鐘」を落ち着いて弾きこなし、いよいよ私の出番です。
その頃はもう心臓の音が耳に響いて響いて仕方がありませんでしたが、
いざ壇上へ出ていくとなぜか温かな気持ちになり、ピアノの前に座ったら、
すうっと少し落ち着けて、いつものようにさらさらと流れを感じて
弾き始めることが出来ました。

その後は、あんまり覚えていなくて・・・。(笑)
こうしようああしよう、と言うような意識はあまり持たなくて
「ああ、綺麗だなあ」とか「ここは悲しいわ」とか「嬉しいわ」とか
そういうふうに感激しながら弾いていました。
長い音を長く、とかそういったことも「こうしなくちゃ、しなくちゃ」と言うよりも
今まで練習してきた成果が出たのか自然に出来たところがいくつもあって
できた箇所では
「ああ、とても気持ちよくていい音楽だなあ」と自分自身でも感動していました。

暗譜も危ないところはなくて、
ミスタッチや、ちょっと次へはいるタイミングがイマイチだったりとかは
もうたくさんあるのですけど^_^;
本当に本当に音楽に自然に乗れて
自分なりの物語を描けたような気がします。

最後の小節pppのアルペジオ二つが
余韻のようにポロン、ポロンと静かに響いたときはもう、もう嬉しくて嬉しくて
終わりのお辞儀の時は
(引きつっていたかもしれませんけど^_^;)微笑むことが出来ました。
ああ、良かったです。
今までも色々あって、きっとこれからもいろんなことがあるだろうけど、
こういう感動を味わえるピアノをやっていくことで
乗り越えていけるだろうと想います。
弾き終わったとき、まずそう想いました。

・・・とその後、びびと二人で楽屋で一度着替えて
他のみなさんの演奏を聴いていました。
もう、ホッとしちゃってくつろいじゃって。(笑)
みなさんの演奏も素晴らしくて、感動がいっそう深まりました。

終演後、ドレス姿でお客様のお見送りをしました。
「曲になりきっていて良かったわ」とか
「ゆったりと自然な雰囲気が伝わってきました」とか
嬉しいお言葉をたくさん頂戴しました。
「昨年よりも数倍良かった」と真面目な顔でおっしゃってくださった方もいて、
これは真面目に大変嬉しかったです。



これからも
ピアノ、頑張っていきます。





門下生コンサートれぽーと1

2004年10月25日 15時02分43秒 | ピアノ・音楽

例によって小心者の私は、前日からあまり寝付けず、寝不足のままいつものように
ラジオ体操をし、まず10時に予約していた美容院へ
びびと向かいました。もう6年ぐらいおつき合いしていつも髪をお任せしている
K子さんに昨年も、門下生コンサートの日はセットをお願いしています。
昨年は、ただのロングに縦巻きだったのですが、今年はイヤリングをつけること、
そして私のドレスがけっこう首肩周りが空いていることから、アップにして少しだけ後ろ垂らす、
といったような形にすることになりました。
びびは、昨年のをリメイクし、今年はオーガンジーの袖を付けたドレスです。
「親子でお揃いってかわいいし、素敵ですよ♪」とK子さんの一言でびびも同じ髪型に。
といってもびびは前髪あり、で私は額を出して。
カーラーで巻いたり、ゴムで止められたり、ピンでぐさぐさ刺されて?
スプレーで固めてアイロン当てて・・・^_^;
見た目ゴージャスヘアのできあがりです。もう・・・本番終わるまで、仰向けになって眠れないわ・・・などと考えながらその後その頭でコンビニに買い物に行きました。

さて、二人それぞれ午後に小一時間ほど練習して
私は菊花賞を見て^_^;4時半過ぎにタクシーを拾って夫も一緒にいざKitaraへ。
ところが・・・この行きの運転手さん、実は道分かってなかったみたいなんですよね・・・。
何度も何度も地図広げて、私たちは道は知っているので何となく近づいては行くんだけど、
すっごい不安でした。
普通というか、幌平橋周りで迂回してはいるって言うのが正式ルートだと想うのですが、
この運転手さん、すすきの周りである小路に入ったとたん、
「あ、間違えた!」といってバックする始末・・・。私の不安はピークに達するも、
なんとかKitaraの姿が見え、
「あ、ここでいいです」と言って私たちは降りて歩いたのでした。(^◇^;)

さて、楽屋です。今年はびびと二人で一つのお部屋でした。親子と言うことで気が楽でしたね、
ありがたいご配慮でした。
6時くらいからリハーサルが始まるというのでまずは
5時半まで楽屋のピアノでお互いに練習。
Kitaraの楽屋は、全部屋かどうかは分かりませんが、アップライトピアノがあって練習が出来るのでとてもありがたいです。
次にドレスに着替えて、また練習しました。
不安なところは楽譜を見ながら・・・と行きたいとこですが
なんだか見ると余計にあちらこちらが不安になってくるので
ここは、ボロボロになった楽譜を心の支えに横に置いて
何度も弾いて練習をしました。ここまで来たら、覚悟を決めなくちゃ・・・。