西欧日記③12月24日
朝起きると10時だ。しまった寝過ごした。
朝ごはんも食べずに町へ出る。
だから一人旅はいいと思う。
城壁に囲まれた街『オビドス』、王妃が気に入ってもらった国。
そして、家々が黄色か青色に塗られてきた。その理由は国旗と同じ色使いで、街のシンボルカラーに意味するそうだ。この青は青い空の色セルリアンブルーだろうか、黄色は野萱草の明るい黄みのオレンジ色を連想できる。重ね色目でいう九月色(くがついろ)の取り合わせか。
昨日の喧騒は何だったのだろう、ただまだ、昨夜の余韻が残っている感じがする。その余韻は決して人が多いのではなく、昨夜の人込みの名残りを、人通りのすくない静かな路地、古い老舗の町の朝のように軒先を箒で掃いているような静けさがあった。そしてわずかな観光客が散歩している風景がかえってそう思わせるのだろうか。
昨日上った城壁にまた昇った。通路は石がごつごつしてつまずきそうになる。よくこんなんで戦争できるものだ。外側は当然石囲いだが内側には手すりもなくちょっと躊躇う。この門の反対側、つまり一番奥にお城がある。今ではボサーダとして国営のホテルになっているが、部屋が9室しかなくいつも満室だという。1泊200?するという。少し左を見ると城壁の内側にオレンジがたわわに実っている、その下は多しか菜園になっていて城内での自給も試みられたのだろう。
少し行くとだんだん狭くなってきたことと傾斜が内側に付いて来たような気がしてちょっとビビってきた。途中の階段で降りよう。
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朝起きると10時だ。しまった寝過ごした。
朝ごはんも食べずに町へ出る。
だから一人旅はいいと思う。
城壁に囲まれた街『オビドス』、王妃が気に入ってもらった国。
そして、家々が黄色か青色に塗られてきた。その理由は国旗と同じ色使いで、街のシンボルカラーに意味するそうだ。この青は青い空の色セルリアンブルーだろうか、黄色は野萱草の明るい黄みのオレンジ色を連想できる。重ね色目でいう九月色(くがついろ)の取り合わせか。
昨日の喧騒は何だったのだろう、ただまだ、昨夜の余韻が残っている感じがする。その余韻は決して人が多いのではなく、昨夜の人込みの名残りを、人通りのすくない静かな路地、古い老舗の町の朝のように軒先を箒で掃いているような静けさがあった。そしてわずかな観光客が散歩している風景がかえってそう思わせるのだろうか。
昨日上った城壁にまた昇った。通路は石がごつごつしてつまずきそうになる。よくこんなんで戦争できるものだ。外側は当然石囲いだが内側には手すりもなくちょっと躊躇う。この門の反対側、つまり一番奥にお城がある。今ではボサーダとして国営のホテルになっているが、部屋が9室しかなくいつも満室だという。1泊200?するという。少し左を見ると城壁の内側にオレンジがたわわに実っている、その下は多しか菜園になっていて城内での自給も試みられたのだろう。
少し行くとだんだん狭くなってきたことと傾斜が内側に付いて来たような気がしてちょっとビビってきた。途中の階段で降りよう。
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