今日はぼあちゃんの七七日。
この日は
泰山王という王が、死者の行先、つまり、六道のどこかに輪廻するのか、あるいは輪廻を脱して往生できるのかを決定する日、らしい。
もっとも、ここでもまだ決まらないなんていうこともあるらしいんだけど、もういいよって感じw。
で、この王の所に来るまでに、またもや難所があるんだって。「また川を渡るのかよー」と思ったら、今度は川ではなく、「闇鉄所」と言うトンネルのようなものらしい。
これ、1500~2000km位の長さで、もちろん真っ暗闇。かなり細くてまわりは鉄のトゲトゲだから、ちょっとでも触ると身体が裂けちゃう。ここを7日間かけて通り抜け、この王の前に辿り着くらしい。
あの子は、狭い所を通り抜けるのは得意だから大丈夫。でも、暗いと途中で寝ちゃうかもw。
しかしだ、1500~2000kmを7日間で走破するとなると、だいたい1日285km、時速にすると12km位で進まないと間に合わない計算になる(計算合ってる?)。しかもこれ、まったく寝ないで歩きっぱなしでの話。もしあの子のように12時間位寝るとしたら、その倍。
あの子は6mの廊下を6~7秒位で"タッタッタッター"してたから、時速にすると3.5km前後か。全然ダメじゃんw。
「えー、それは困るわー・・・」
でも、これまでも書いてきたように、あの子はここまで来ないから全然大丈夫。
「そうよね~、 良かったわ~」
ただ、あの子がすでにお浄土に生まれ変わっていても、ご供養だけはちゃんとしたい。それがあの子のためなのはもちろん、残された者のためにもなる。
だから今日は、七七日のご供養をしていただきに、葬儀をしていただいた
お寺に行ってきた。
納骨するかどうかかなり悩んだんだけど、やっぱりあそこは冬がかなり寒いし、「ここに置いておけばいいんじゃない?」(byママ)という一言で、このまま我が家に置いておくことになった。最後まで決めるのはママw。
お骨は家に置いておき、お寺にはお位牌だけを、あの子がいつも寝る時にかけてたマントに包んで持って行った。
そしてそれをお寺の祭壇にお祀りしてご供養していただいたんだけど、祭壇や他のお位牌が大きくて、最初、どこに置いてあるのかわからなかったw。
今日、読誦していただいたメインのお経は、
大悲心陀羅尼。この大悲心陀羅尼、実は、儂も読めるようになりたいなと思い、先々週位から読み始めたお経だったので、ちょっとびっくり。まあなんでもかんでも結びつけるのもなんだけどねw。
そして、また我が家に戻って来て、元のようにケージの中に安置。
ランプもヒーターも、もう点くことはないのかと思うと、やっぱり悲しいけど、やっと、これで一区切りかな。
と、思ったんだけど、正直、儂の気持ちはまだまだという感じ。一区切りどころか、むしろ、これからどうすればいいんだろうという思いの方が強い。
ま、儂の気持ちがどうであれ、中陰は今日まで(満中陰)なので、中陰シリーズは一旦ここでおしまい。
十王っていうくらいなので、冥途のおっかない王は全部で10人いるわけだけど、ここまで7人しか登場していない。残りの3人が登場するのは、百箇日、一周忌、そして三回忌。それについては、またその時々に書く、書こうと思う、多分書くだろう、書ければいいな。。。w
そして、
ここまで書くのに、中陰のことや十王のことなんかを少し勉強して、思ったことが一つ。
これまで、生前に
悪いことをしていると7日毎のお裁きでそれが暴かれ、地獄に堕ちるみたいと書いてきた。
でも、多くの
衆生は、少なくとも地獄には堕ちないんじゃないかな。
だって、中陰の王達の
本地は、皆、如来や菩薩だもん。
審理 | 十王 | 本地 |
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初七日 | 秦広王 | 不動明王 |
二七日 | 初江王 | 釈迦如来 |
三七日 | 宋帝王 | 文殊菩薩 |
四七日 | 五官王 | 普賢菩薩 |
五七日 | 閻羅王 | 地蔵菩薩 |
六七日 | 変成王 | 弥勒菩薩 |
七七日 | 泰山王 | 薬師如来 |
衆生は皆、程度の差こそあれ、間違いなく生前に悪いことをしてる。この王達は、それを反省させるために恐ろしい地獄を見せ、「ちゃんと懺悔して、次の生では決して悪いことはするなよ」と、慈悲の心で諭してるんだと思う。
だから、もし堕ちるとしても、せいぜい餓鬼道か畜生道じゃないのかなというのが、私の勝手な解釈。
でも、「じゃあ何やってもいいじゃん」なんて考えた途端に、仏さまのお慈悲はなくなると思う。それに、極悪非道を繰り返して懺悔もしないような衆生は、さすがに地獄に堕ちるんだろうと思うw。