バンザイ

本(絵本も)を中心に、息子たちとのくらしをつれづれなるままに。ウレシカッタコト、ハッケンを。

『チルドレン』伊坂幸太郎著

2006-09-22 10:18:32 | 読書
『ラッシュライフ』に続いて、
伊坂幸太郎氏の作品を読みました。

2004年直木賞候補作品
『チルドレン』伊坂幸太郎著

オンライン書店ビーケーワン:チルドレン


装幀 鈴木成一デザイン室
装画 宗誠二郎

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☆登場人物:主人公は、陣内
それに、目の見えない青年永瀬に盲導犬のベス、恋人の優子、主人公の友達の鴨居

この主人公・陣内が実に面白いキャラクター。
時折、わからない!思考回路が不明です、はーと、ため息を
付きたくなるような性格。
でも、凄く格好いいし、やる事なす事大胆で。

5編からなる連作短編を長編にまとめ上げたような構成の本。

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そういえば、こんなキャラクターの持ち主。
違う作家さんでも、いたなぁ。と、勝手に連想。

ドクター伊良部?

さて、前回読んだ『ラッシュライフ』もそうだが、
伊坂氏の視点が気になる。

帯に
 こういう奇跡もあるんじゃないか?
 (中略)
 ばかばかしくて恰好よい、ファニーな「五つの奇跡」の物語。


そう。伊坂氏は、他の人が見落としたものをちゃんと、彼は拾ってこれる。

だからこういう発想が生まれるんではないかと思った。

あと、私は、この装丁が好きです。
色といい、イラストといい、
とっても、中身とも合っていて、ホッとできる
そんな暖かい良い感じです。

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<余談>

ちなみに
先日読んだ『ラッシュライフ』とこの『チルドレン』なら、
私は、『ラッシュライフ』が好き。

『チルドレン』は、のんびりな感じ。これはこれで良いが、
ドキドキ感、先を知りたい!という衝動にかられるのは、
『ラッシュライフ』だなぁ。と、思うのでした。

他の伊坂作品は、図書館で予約がいっぱいなのに、
これだけは、1日待って、借りられた!
と、少し穴場的な本かも。