てくてくダイアリー

GISとか使ってました

フリーデータを使う(5) 国土数値情報 JPGIS準拠データ

2012-02-14 | ArcGIS

先日、駅に着いたら、普段は静かな駅前で、「○○はこちらですぅー」と道案内する男性が。それに従っているのは、黄色いカッパを着たお子様とそのお母様たちだった。幼稚園の入学試験だろうか。受験シーズン真っ盛りである。あんなちっこいのに満員電車に乗って受験なんて、偉いなぁ。

さて、今回は受験とは全く関係のない国土数値情報のお話だ。私が国土数値情報を最初に使ったのは、大学生の頃だったろうか。5インチフロッピー(3.5じゃないよ。8でもないけど。)に焼いたDID情報だの、土地利用情報だのを使った記憶がある。今はダウンロードできちゃうんだなぁ。

で、早速ダウンロードのURLから。

国土数値情報ダウンロードサービス
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/index.html

今回は同じページからダウンロードできるツールで、国土数値情報をシェープファイルに変換できる方のJPGIS準拠データの方をダウンロードする。

うーん、データはなんでもいいんだけど、今回は地価公示点をダウンロードすることにする。

上記URLのページの「JPGIS準拠データのダウンロードサービスへ」をクリックし、さらに「土地関連」のカテゴリーの中にある「地価公示(点)」をクリックする。ページ上部の「ダウンロードの多いデータ項目」にも地価公示点はリストアップされてるかも。

そうすると、地価公示点のデータの属性情報などが説明されたページが表示される。そうかそうか、地価だけじゃなくて、建物構造とか水道が供給されてるかとかそういう情報もあるのかー、と一通り眺めつつ、ページの一番下の方に行くと、ダウンロードするデータの地域の選択ができるところがある。

全国一挙にダウンロードも素敵だけど、今回は「東京」にチェックをつけて「選択」ボタンを押す。さらに、いつのデータをダウンロードするのか聞かれるので、今回は最新の「平成23年」の「L01-11_13.zip」にチェックをつけて「選択」ボタンを押す。

ここで、アンケート画面が表示されるので、素直に答えておく。しかし、こういうブログ記事を書くときは、利用用途は何なんだろう(笑)。研究ではないことは確かなので、一応趣味にしておく。

さらに、利用約款が表示されるので、同意できるようなら「同意する」をクリックする。

で、やっと「ダウンロード」のボタンが表示されるので、ぽちっと押す。すると、ファイルサイズの情報が表示されて「ダウンロードする?」と聞かれるので、「OK」をクリックする。

ダウンロードしたファイルはさくっと展開しておこう。

次はこれをシェープファイルに変換するツールのダウンロードだ!ぜいぜい。

国土数値情報データ変換ツール
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/jpgis/jpgis_tool.html

OSの種類というかビット数にあわせてツールをダウンロードしてインストールをする。ぜいぜい。

ツールのインストールが終わったら、さくっとKSJToolを起動する。入力元にはさっきダウンロードしたデータのうち、metaとかいう文字列がファイル名に入っていない方のデータを指定する。今回の場合なら、「L01-11_13.xml」だ。

出力設定のところでは、出力フォルダを指定する。出力シェープファイル名は勝手にツールがつけてくれるので、ここで入力する必要はない。で、「変換」をぽちっと押す。

変換し終わったらやっとArcMapで表示だ!ArcMapにデータを追加すると、「空間参照がないですよ」というメッセージが表示されて、東京都が島しょ部も含め表示される。

#空間参照、緯度経度なんだからつけてくれてもいいのに(笑)。平面直角だったら島があるから難しいけどさ。あ、そんなこともアンケートに書けばよかったんだ。。。って、今気づいても遅い。というかダウンロードするときには気づかないか。

で、属性テーブルを開くと、謎のフィールド名が書かれている。地価はどれ。。。?

というのを調べるには以下のPDFを参照する。

http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/jpgis/product_spec/KS-PS-L01-v1_1.pdf

地価をダウンロードする前の、属性情報などの説明があったページの「データフォーマット(符号化)」という項目のところにある「製品仕様書」というリンクをクリックすると上記PDFを開くことができる。

このPDF内の29ページ、付属資料の1ページ目に「土地関連パッケージ」という項目があって、その中に、属性情報とタグ名の情報が書き込まれている。(おそらく)このタグ名がそのままシェープのフィールド名となっている。

この表によると、公示価格は「PLP」というフィールドに納められていることになる。

で、このPLPを等量分類でもって、23区あたりを拡大表示したのが以下の地図になる。

うーん、緯度経度のまま表示しているので横長。

等量分類なので、全部で2600点ぐらいあるポイントを、地価の高低によって5つに分けた地図になっている。赤いところが東京都の中で、地価の最も高い上位20%に入る点ということになる。

この赤い点と次に地価の高いオレンジ色の点の固まりが、23区の真ん中あたりからすーっと左というか西に延びている。これはおそらく中央線沿線だろう。基盤地図とかと重ねてみるとよいかも。

しかし、地価公示のデータは過去にもダウンロードしたこともあったのだが、結構ファイルのフォーマットが変わっている。保存されている属性も昔とは違っていて、ぼんやりしてると昔の記憶は役に立たなくなっていくのだなぁと痛感したのだった。

今回はこれにて。。。ばたっ。