てくてくダイアリー

GISとか使ってました

フリーデータを使う(3)-2基盤地図情報の数値標高モデルをArcGISへ

2011-11-22 | ArcGIS

さて一人で大感動のうちに表示したDEMデータだが、表示だけでは物足りない。データのドラッグ&ドロップに対応していなくてもいいから、ArcGISに持ち込みたい。そんなときには、DEMのデータをポイントシェープに出力することができる。

※ちなみに、ArcCatalogからArcMapにシェープファイルなどをドラッグ&ドロップして、マップにデータを追加することはできる。

データの変換も楽々で、基盤地図情報ビューアー・コンバーターで、「コンバート>標高メッシュをシェープファイルに出力」を選択し、出力先ファイルなどを指定して、OKすればよい。

ただし、何も考えずにシェープファイルに変換するとすんごい容量のポイントシェープができあがってしまうので、今回は文京区のあたりに絞ってポイントシェープに変換することにする。

実は基盤地図情報ビューアー・コンバーターでは、シェープファイルに変換する範囲を大まかに決めておくことができる。矩形やポリゴンで切り出す範囲を決めたり、今表示されているだいたいの範囲を切り出すこともできる。

ただ、切り出し範囲を決めるにせよ、表示されている範囲を切り出すにせよ、DEM上で文京区がどのあたりかがわからないと範囲を決定できない。というわけで、基盤地図情報から文京区のデータをダウンロードして、基盤地図情報ビューアー・コンバーターに表示し、だいたい文京区のあたりを表示しておいて、シェープファイルにデータを変換しようと思う。

データは前回と同じ、基盤地図情報のホームページから入手する。

今回は、基盤地図情報(縮尺レベル25000)のJPGISをクリックして、「東京都>行政区画の境界線および代表点」にチェックし、「選択して次へ」をクリックする。で、「FG-JPS-13-05-Z001.zip」をダウンロードし、展開しておく。

で、DEMが表示されている基盤地図情報ビューアー・コンバーターに「FG-JPS-13-AdmBdry25000-20110131-0001.xml」と「FG-JPS-13-AdmPt25000-20110131-0001.xml」をドラッグ&ドロップする。(展開したファイルを3つ全部追加しちゃってもいい)。

そうすると行政界(区の境界)と区の名前が表示される。

これで文京区を探して、だいたい文京区全体が表示されるようにしておく。以下の図のような感じ。

こんな風になったら、「コンバート>標高メッシュをシェープファイルに出力」を選択する。

直角座標系にした方が後々楽なので、チェックが入った状態にし、東京なので9系で、出力範囲は「(おおむね)現在表示されている要素のみを出力」を選択する。あと出力先ファイル名を指定する。

で、OKすると、シェープファイルへの変換が始まる。

変換後のシェープファイルをArcMapに追加すると、ポイントがぎっちりと表示される(結構時間がかかる)。このままだとちゃんと変換できてるんだろうかと不安になるのだが、例えば、指定間隔分類で5mずつに区切り(以下の画面はレイヤプロパティ>シンボルタブ内の「分類」ボタンを押すと開く)、

「シンボル」の文字上をクリックして「すべてのシンボルのプロパティ」を選択して。。。

シンボル選択ウインドウの「サイズ」をとても小さくして。。。(ここでは4)

標高のカラーランプを使って表示すると。。。

こんな風に表示される。

なかなかいい感じ♪左側というか西側の白いところは雪が積もるほど標高が高いわけではないけれど。

さて、後はグリッドに変換でもするか?そしたら3D表示もいいかも?

まま、今週はこの辺で。