When I Dream

~気侭な戯言日記~

数字の魔力 ②

2023-11-13 22:35:50 | MOONLIGHTS/ANNEX かつてのHpの移植

数字の魔力①~の続き…です。長いですがお付き合い下さい。

さて昨今、エクセルを使えば誰でも簡単にデータのグラフ化はできる。会社ならどこでも統計は導入はしているだろう。PCなら簡単に標準偏差やバラつきや検定ができるし。でも単に数字をだして満足している所も少なくないと思う。その数字がどう導き出され、何を意味しているか、調査の目的にもよるが、数字を正しく分析・解析出来なければ調査は無駄である。アンケートだけじゃなく支店別業績とか個人の営業成績に利用もされているだろうが、結果の善し悪しを一目瞭然に掲げるだけで、分析・解析と言う部分や統計そのものを間違った認識で曲解している人もこれまた多いのではないかと思う。

理的統計などのデータを表やグラフで、または雑誌などのアンケートを見る/読む側の一般人には数学嫌いも多く、統計の知識もなくまた必要はない。単に結果を見て満足し、他人との共感・接点を見いだしてホッとしていたり、或いは漠然と受け流したり、そんな程度のものでもある。でも脳味噌は情報として蓄えるからその数字の信憑性と言うか、何を目的として導き出したのかを考えてみる事も大切だと思う。
統計調査はターゲットが“人”である事が殆どで、情報を引き出そうとすものあるが、それを
質問調査法と言う。それには次の面接・電話・郵送の3つの方法が有る。

面接法調査に基づいて調査員が口答質問し、対象者が回答し調査員が記録する“他計方式”と、対象者が自分で内容を読み記入する“自計方式”がある。(官庁調査は主に自計方式である)面接による調査は回答率が高いが費用も高くつくし、調査員の調査への理解度が正確な情報を得る鍵となる。誘導尋問にならないように細心の注意を要する。
郵送法調査対象者に発送し、調査票に記入したら返送してもらう方法。費用は安く済むが調査員介入がないから質問の誤解や情報の歪みを生みやすい側面が有る。しかも回収率は極めて低く20%程、返送用の切手を封入するかしないかでも回収率が大きく変わる。が、対象者本人の回答なのか・第三者介入の有無も不明なので正確さと言う意味では低くなる恐れが高い。
電話法
最近多い一般の市場調査は殆どこの方法を用いていると思う。費用がたいしてかからず即時情報収集が可能であるから。だが、長電話は不適当だし嫌がられるから単純で簡素な調査にしか向かない。
   

もう一つ、主に調査員の目と耳による面接・観察によって情報を集める観察調査法と言うものが有る。精密機器や計測器など機械の観測・測定から示す数値をデータとして収集するものである。工場製品や資材サンプリング・農業の作付け面積調査などもこれ。市場調査では小売店での特定期間中の在庫量と販売数、銘柄別に正確な数字を出すのを目的とするもの。工場だと係員が定期的に指標をチェックしたり、ロットのサンプリング検査をしたりしているはずである。最も現在はコンピュータで自動的にチェックしている所も少なくないと思う。

ちょっと小難しかったかなぁ??、けどまぁいいか。
調査対象に選ばれた人の集団を標本(サンプル)と言い、その元となる標本が属する全体の集団を母集団と呼びます。母集団から標本をどうやって選出するのかが最初の関門かな。標本選出には大別して
「有意選出法」「無作為選出法」の2つが有り、選出には偏りが有ってはならない事が重要。簡単に言ってしまえば日本国民が母集団で、その中から必要に応じて標本(個人)を無作為で選ぶって感じ。会社や雑誌のなどで行われている市場調査に於ては、ターゲットが決まっていれば、そのターゲット層が母集団で、その中から必要に応じてサンプル(標本)となる個人を選び出すわけで、調査目的によって色々な手段が取られている筈。雑誌に挟み込まれているアンケートも立派な調査にはなるけど、購買層、回し読みの有無、葉書を出す人の割合を差し引いたら信憑性は低くなるかな。←雑誌の売り上げを伸ばす為の材料にはなる

会社なんかだと営業成績・受注額・売上など、胃がキリキリと痛んでくるセクションに所属している人も多いと思うけど、数字って本当に正直だと思える??、どんなに努力してもしなくても、製品の品質が本当はたいした事がないものだったり、そこには個数と値段しかないよね、研究班や企画班なら統計を巧みに利用はしてるかもしれないけど、きちんと有用な利用が出来ているのかは疑問なんだよね…。

新しいドリンクの発売前のテイスティング調査もどこかでやっていると思うけど、例えば珈琲なら何種類か味の違うものを並べ旧製品と比較してもらって、味の好みや意見を聞き。会社で統計を作って数値のデータ解析と分析をやって製品の品質の吟味を繰り返して商品化へ向けて検討するけど、数字を読むって誰にでも出きる事ではないと思う。数字で人の感覚が解る??心が解る??成分を出せばいいわけでもないでしょ??商品として定着させるために人の好みを反映させる為に、統計をどう利用ができるかが重要なんだろうと思う。“数字を伸ばせ”みたいな事を良く聞くけどそれは統計とは一切関係ない別の次元のモノだし…。いくら素晴らしい商品でもあまりに高価だと簡単には売れないし、逆に何でもかんでも100円でなんて利益を出すのも大変だし、人件費をどう抑えるかも問題だよね。

会社の業績を数字で示すのは簡単だけど、毎年必ず前年比アップなんて永遠に続くはずがない。在庫量と差し引いたらマイナスかもしれないし、そう考えると数字に翻弄されて泣いている人が凄く多いんじゃないかと思って統計についてを感じたままに書いてみた次第…。どこかに必ず虚構の落とし穴が有ると思っているし、数字が全てなんてまず有りえないと思うし…。統計解析とデータ解析は社会の動きや人の嗜好に敏感で、観察力と洞察力を持っている視野の幅広い人にしか出来ないだろうなぁって思う。当然ながら得意分野も限られてくるような気がするな。理数系一辺倒で文系に弱い人じゃ出来ないんじゃない??数字の理論が邪魔をするだろうから。   

おまけ 国勢調査
政府が国民を調査対象にしたもので、5年に一度総務庁統計局(今もだっけ??)が「統計法」と言う法律に基づいて行っているモノ。「面倒臭い」「意味無いんじゃないの?」って声も多いけど、政府が認めて指定した「指定統計」と言うモノで、国民に対して申告の義務を課することのできる調査なんだよね。一応国民の負担を最小限に抑えるって言う定義づけもされていて、当然守秘義務も発生する。全国民を対象にしているので人口の上昇率やその男女比、5年間で出世率や死亡率も修正できるし、日本国内においての人の移動(引っ越し)世帯収入から国を運営する為に、年金や税金の計算式も吟味しているんだろうなぁ、って思いたいモノだけど…。

一般的に調査員が世帯に調査票を届け、世帯主が記入して、調査員が回収に来て指定日に役所へ提出って流れで、調査票自体はあらかじめプリコードされているので確答欄をチェックするだけになっている。また仕事で忙しい人を捕まえるのは調査員も非常に困難なので、その場合は調査票をポストに投函して、世帯主が記入して役所へ返送するっていう手段も取られている。

実際に記入する際は、収入欄は水増しして書いている人が殆どじゃないかなぁ??って思うのはlevieだけかなぁ??。消費税とか税金の徴収に微妙な影響が起きてそうな気がするんだけど…。その他の官庁で調査される統計も殆どが指定統計で、似た様な調査がないように統計局長が厳しくチェックして、承認されたら実施できるって感じみたい。←市場調査は別ね

因みに、NHKなどの世論調査で“好きなタレント”調査っていつ誰がやってるのかね??、どうやってサンプルを選んで収集しているんだろう??。誰か答えた事が有る人いる??どうもウソ臭く感じてしまうんですわ。街角で誰でもいいから捕まえて、なんて方式じゃないだろうな~。調査によってはそれでも十分なものは有ると思うけど、男女比や年齢層に絶対歪みが出ると思うけど…。市場調査だとそのへん適当そうだな~つい最近やったけど、厳密で正確なんて感じは全くしなかったよ。しかもつまんない調査だしぃ、人件費だけで無駄じゃないのか??って思ってしまった(爆)皆様も●●調査には御注意下さい、下手をしたら新興宗教集会へ連れてかれるかもしれないし(微笑)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

以上、20年くらい前に書いた…数字の魔力…でした(微笑)自分でも、こんな事を書いてたんだ、と思ったり…、感慨深いモノがあった。その頃に統計学を通信講座で勉強してて、たまたま国勢調査員を体験してみたりしたから、それも書いたんだった(微笑)久々に自分の作ったHPをPCで見れて、なんとも懐かしい想いが…(微笑)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 数字の魔力 ① | トップ | 遅い晩秋??、早い初冬??。 »

コメントを投稿