震災後、「頑張ろう日本!」ってことで、日の丸の旗をよく見るようになりました。
日の丸というと、すぐ天皇陛下を思ってしまいます。
かつて、今の天皇陛下が皇太子の頃、私の住んでいる町を訪問しました。
その時、私たちは日の丸の旗を自分たちで作り、それを振りながら沿道にずら~っと並びました。
送ったんだか、迎えたんだかちょっと定かではないけれど、強烈に覚えています。
子供の頃は・・・というか、大人になっても天皇制の意味をあまり考えてこなかった私ですが、今回この震災で両陛下のお姿とお言葉を聞き、衝撃を受けました。
こんなにも国民を思い、こんなにも温かい言葉をかけられるというものすごさ。
たった一人で大勢の人の心を癒してしまう両陛下。
言葉の端々に今回の震災についてかなり詳しく勉強されていることもわかるし、プロのセラピストではないかと思うほど、被災者の心にすっと入り込み、温かい風を流してくれるようなそんな感じ。
テレビを見ているだけの私も癒され、なんだか涙が出てきてしまいます。
そういえば、昭和天皇は日本が敗戦したとき、マッカーサを訪ねこう言ったといいます。
「私は、国民が戦争遂行するにあたって、政治、軍事両面で行ったすべての決定と行動に対する全責任を負うものとして、私自身を、あなたの代表する諸国の採決に委ねるため、お訪ねした」
要するに自分を処刑してもいいから、国民を守ってくださいとお願いしたわけです。
この時マッカーサは、天皇が日本の国の最上の紳士だと感じたそうです。
天皇制を廃止することは日本の崩壊に等しいとマッカーサは思い、戦争責任は問いませんでした。
外交官が100人行っても果たせない外交を天皇一人で成し遂げられると過去に聞いたことがありますが、本当にそうなんだと今回改めて思いました。
日本を象徴する天皇がどれほど勉強をし、どれほど自身を高め、国民のために公務に力を注がれているのか。
その意味をこんな時に初めて知る自分を恥じますが、皇太子殿下も雅子様もしっかりと意をくみ取り天皇にふさわしい勉強をなさってくれることを望みます。
天皇両陛下におかれましては、どうかお体に気を付けてくださいと、そればかりです。