微笑みの国

タイとか山とか

硫黄岳 その2

2010-01-11 20:33:58 | 
翌日は3時に起きてあと30分で起きようと思ってたら4:50になってました。
起きて震えながらテントの外にぶらさげておいた温度計を見ると-16℃でした。
前日、山小屋で貰っていたタオルで巻いてザックの中に保管しておいた水は幸い
ほとんど凍っておらずそのまま使うことが出来ました。
赤岳鉱泉って冬でも水を分けてくれるんですね。雪から溶かす手間が省けました。

朝食後テントの竹ペグをピッケルで掘り出し、テントを片付け6:45に出発して
ほぼ無風で雲も薄いみたいだし晴れるだろうと思いながら登っていき
森林限界に到達するとどういうわけか強風に変わり、雪壁に見えなくもないくらいの
傾斜はあるものの難しくないところを50~100mほど一歩一歩登っていくと赤岩の頭という稜線でした。
そこから先は時折よろめきそうになる風が吹いたりしましたが堪えて歩き
最後に岩場を右から回り込んで広い頂上に着きました。

前に書いたとおり天狗岳へ行く予定でしたがそちらのほうへ少し近づくと
猛烈な風が吹きあげてくるし視界がほとんど無いので断念しました。
下山時にメガネが曇ってて歩きにくいなぁと思って、
ふと今どんな顔をしてるんだろうか?と自分の顔を撮っておいたら
メガネはもちろん髪の毛と眉毛とまつげと鼻水が凍ってました。

硫黄~天狗をつなげば権現~蓼科までつながる一つの区切りになる山歩きを
諦めるのは無念ですが冬山ばかりは仕方がない。
進むか引き返すか自分自身で的確に判断するのが山登りという趣味であり
ゲームだと思います。

雪の状態も締まって歩きやすく、アイゼン・ピッケルの使用に必要な
難易度も高くなかったものの冬山らしい厳しさを味わえ満足できました。


視界10m以下の頂上


頂上8:26

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1 コメント

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Unknown (fah)
2010-01-11 21:59:18
真っ白だったんですね!
二千七百八十じゃなくて
「二七八〇」なんですね:P
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