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リリコ雑記

徒然なるままに、思いつき日記。

大河ドラマ「花燃ゆ」感想・その1

2015年08月31日 17時24分28秒 | 大河ドラマ

今年の大河は幕末の山口県が舞台。

当時の名で長州藩。

かの有名な毛利家が治めていた土地です。

 

毛利家は徳川家康と関ヶ原で対決し、その時、総大将だったので、

その責めを負わされて領地を削られ、長州藩を治める事になったという、

この経緯は基礎知識ですね。

 

 

で、この「花燃ゆ」ですが。

オープニングからしてちょっと違う。

 

並んで評される「八重の桜」の時は、復興プロジェクトを兼ねて、

12人のアートクリエイターの人たちが其々にオープニングを飾ったのですが、

今回はフルCGアニメ。

ただ、気になったのが、小鹿が宙に舞って鳥になって、飛び回るそのシーン。

 

 

戦闘機同士が戦って、爆撃を受けている

シーンにしか見えないんですけど

 

 

なんて物騒なオープニングなんだ。

 

まるで戦争を思わせる映像に、どうして誰も何も言わなかったのかな

他の番組では、「戦争はー」 って五月蠅いくらいに言ってるくせに。

 

しかも今回の大河のキャッチコピーは

「幕末ダンシの育て方」

 

それ、何かのラノベですか。

 

いやそれよりも、内容を見てると、

肝心の幕末ダンシを全然育ててないんだけど?

 

兄の開いた塾に集まってきた若者たちにご飯作ったり、お菓子作ったり。

それしかしてないよね?

それとも、何か他にやってた?

育てる、という意味合いでは、ちょっと違うと思うんだけどなー。

 

しかも、文が尊敬しているという兄・寅次郎についてですが、

今回は家族の側からみた吉田松陰、という事で、彼の扱いが、

 

一家の抱える問題児 になっていたのが意外でした。

 

まあ、外では称賛されてても、家族間では……。

ってのはよくある話だからね。

 

そういう流れかと思ったんだけど、ちょっと違う。

そもそも、吉田松陰こと寅次郎については、両親と下の妹の文だけが理解していた、

という書き方。

兄ちゃんと上の妹・寿は、この問題児を嫌っていた感じがする。

 

まあ、確かに、色々やらかしてるのは事実だからね。

普通に剣術指南とかしてればいいものを、脱藩はするし、外国船に乗ろうとするし、

その他諸々の騒動起こしてるし。

↑当時でいったら、完全に犯罪者だから。

 

でも、彼は何故、そういう行動に出たのか、

どのような信念を持って、敢えて破天荒に生きたのか。

 

残念ながら、彼が主人公ではないので、謎のまま、って感じ。

 

その当時の欧米列強など、諸外国の動きなどを鑑みるに、

彼がこの国のあり方に危機感を持っていた、というのは理解出来る。

でも、それについて、納得する書き方をしていないのが不満なのです

 

特に、妹が主人公なだけに、彼女を必ず出さなければならない為に、

松陰にとって必要な、影響を受けた主要人物やなどをまったく書かずに

経緯のみを書いているので、話が不自然にしか映らないのですよ。

 

しかも、肝心の妹の文は、塾を手伝っているその最中に、兄を売る行動に出る。

 

井伊直弼による、アメリカとの不平等条約が結ばれ、それを巡って

色々な反対意見が出たのは当然だと思うけど、直弼の強硬な方針に、

ついに兄・寅次郎は(直弼の側近の)暗殺計画を持ち出す。

 

それに賛同して盛り上がっている兄や門下生たちを見てしまった文は、

彼らを恐ろしい集団だと思うようになる。

 

で、その事を兄や父や叔父のいる前で話し、

兄・寅次郎を再び獄門へと送ってしまったのでした

 

それが原因で門下生の心が松下村塾から離れてゆく。

   ↓

しかし、そんな門下生たちの心を再び結ぶために、文が奔走する!

 

って言ってたけど、

実際に動いたのは弟くんの方でした。(爆)

 

 

……あのさあ。

 

そもそも、自分で塾を壊しておいて、今更奔走とかいう?

しかも、全然何もしてなかったじゃんよ?

 

唯一、した事と言ったら、獄中にいる兄に筆記具を一式持ってきて、

「兄様の書く言葉には影響力があるから、だからもう一度書いてくれ」

と言って、

「普通の兄に戻って。家族と一緒に、穏やかに暮らそう」

 

って、言ってる事めちゃくちゃじゃないか?

 

その前は、若者たちの為に、将来の日本の為にと奔走していた兄を

あんなに尊敬していたのに?

 

ゴメン、読解力無くて、文の行動の意味が全然分からないわー。

 

 

先週言ってる事と、今週の行動がつながらないんだもん。

どう理解しろと?

 

因みに、井伊直弼の問題は、長州の若者たちよりも、

水戸藩の方が根深いです

 

井伊直弼と水戸斉昭公は激しく対立して、権力争いしてたからね。

 

長州に集中するなとは言わないけど、大事なその流れも全然持ってこないでしょ。

だから説得力に欠けるんだよ

 

あの当時は、色んな人物の、それぞれの藩の思惑があったのは事実だけど、

でも、大事な根っこが抑えられていないから、焦点が合わない、

ただの詰まらない話になってしまったのが今回の大河の敗因だと思うんですけどね。

 

残念ついでに書きますが、今回の大河の松陰先生、

頭の悪い人にしか見えない……。

 

徳川幕府の方針に異議を唱えるだけならまだしも、いきなり

 

暗殺だとか倒幕だとか言いやがる

 

それって単なるテロリストの発想じゃんよ?

 

今の政府に反対だから、倒そう、ってヤツでしょ。

「とりま」とか「それな」って言ってる今の若者と発想が同じじゃんよ。

 

明治という新時代を切り開く先駆者となった、偉大な人物に全然見えないばかりか、

 

この大河の松陰が言ってる事って、

武力で日本の平和を訴える

変な集団の人たちにしか見えない!!

 

 

だから感情移入も出来ない!!

 

 

案の定、ドラマでも、

松陰の過激過ぎる思想に、次々と脱落してゆく弟子たち

 

まあ、当然っちゃあ、当然だよねー。

↑こんな状態で、どう、弟子たちのテンションを上げてゆく気なのさ?

 

つか、

過激過ぎたので逃げた弟子たちが、ミラクルで戻ってくるのかよ

 

そんな安易な流れになっちゃうの?

 

という、腑に落ちないままの第一部。

 

 

でも、唯一、吉田松陰が井伊直弼と対峙したシーンは良かったです。

 

これだよ!

見たかったのはこういうシーンだよー!!

 

と思ったのもつかの間。

松陰先生は、あっという間に処刑されてしまったのでした。。。

 

思ったよりも早かった気がするけど、

寅兄が死なないと、倒幕起きないから(基本)

(しかも主人公は文だから)

 

こんな状態で、次は旦那が自刃するまでの感想かー。

ちょっとテンション落ちるわー。



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