リリコ雑記

徒然なるままに、思いつき日記。

おんな城主 直虎 第33回

2017年08月21日 18時25分49秒 | 大河ドラマ

遂に、この回が来てしまいましたね・・・。

 

反響も凄かったらしく、次の日のネット上では「槍どん」とか凄い言葉が並んでた。(汗)

つか、槍どんって何だよ。

ある意味「上手いな」って感心しちゃったじゃないか。

 

HNKが新しい恋愛の形を提示してきた とか、

そういう見方が凄いわーって感心しました。

(↑そこまで考えないで見てた

 

ついで、「鶴のうた」ってCDまで出ているそうで。

何から何までパロディ一色ですね。

 

これもまた、高橋一生さんが演じたからこそなんだな、と思うと、

役者って大事だなーって改めて思いました

(イメージが物語を左右する。良くも悪くも)

 

彼じゃなきゃ、こんなんならんかったわ。

 

しかも、 

この回の為だけ今まで脚本を引っ張ってきたような気が・・・。(おい)

 

 

前回の「復活の火(日)」で政次の(影の)努力が少しだけ報われる回になり、

↑これが所謂“死亡フラグ”ってヤツですね。(苦笑)

今回の「嫌われ政次(松子)の一生」で一気に地獄に突き落とされると言う、

身も蓋もない終わり方。(爆)

 

個人的には、色々とフラグ回収して終わらせたかな、とは思いましたが。

今までの恋愛じみたグダグダ脚本と比べると、とても良かったと思いました。

(↑褒めてます。)

 

今までに「定説」とされている話と、文献から読み解く「実は定説とは違うんじゃないか説」と、

脚本家のオリジナルの設定をミックスさせて、上手く補完させたって感じ。

 

表向きは「定説通り」で進めていても、裏では「定説は違うんじゃないか説」でずっと通していて、

更に愛憎に満ちた恋愛感情まで含ませ、物語を複雑に彩るという秀逸ぶり。

ここまで設定を引っ張った甲斐がありましたね。なるほどです。

 

ああいう終わり方を見せた事により、幼馴染の二人、というだけでなく、

“鶴丸はおとわだけを愛してた” 

 

って設定が生きてくるわけですねー。

 

 

って、↑これ、

ウチの弟はまったく納得してなかったですけどね。(苦笑)

 

何だあんな終わらせ方」 って、随分と憤慨してました。

去年の「真田丸」とはテイストがまったく違うので、それなりだとは思ってたみたいだけど、

彼が誤解されたまま処刑された、と見えたらしいのと、

「汚い死に方をさせて」 って、そっちが気になったようで。

※注意:「汚い」ってのは、彼に「汚い役」をさせたまま、報われもしないでただ殺された。

って事だと思う。

 

直虎さん自身、今回の脚本の彼女はいつも行き当たりばったりなので、

今回も(←いきなり槍で突き刺したシーン)そういう行動に見えたらしく、

お前の所為で、みんなロクな死に方しなかったじゃないか

と、主人公を責める勢い。

 

それに関しては、私も同意見なので何とも言えないですけどね。

おとわと亀のカップルが鶴を地獄に突き落としたとは言えなくもない。

つか、亀之丞は子役が良かったです。

目がキラキラしてて、マジ可愛かったなー。

 

・・・って思い出話は置いといて。

 

 

まあ、今回の(脚本の)直虎さんはね。

 

考えもしないで行き当たりばったりな言動取って、

(自分よりも)他人を窮地に追い込んでるのは

いつもの事なんだけど、今回はさすがに一晩

考えたんじゃないかとそう思うわけでして。(汗)

 

 

それに、

あんな無残な殺され方をするくらいだったら、自分の手で殺した方がいいと、

そう思ったんじゃないのかな、と。

 

だって、近藤さんたちの計略によって、“本物の裏切り者”にされてしまって、

挙句の果てに、目の前で処刑されてしまうなんて、直虎には堪らなかったと思う。

 

「見届ける」って言ったって、同じ目的を持つ者が他人の悪意で陥れられ、殺されるなんて、

黙って見ていられないと思うわけで。

だからといって、(状況が状況だけに)彼を助ける事なんか出来っこない。

 

だからこそ、僧侶としての禁を破ってでも、己の手を汚す事を選んだんじゃないかと。

 

そう、思うわけで。

 

 

それにですよ。

直虎自身の手で殺さなかったら、きっと、政次は一生、報われない

 

今まで、井伊家にとっての悪役を演じる事で、井伊家を守ってきたなら、

それを守らせてやらないと、井伊家は終わってしまうから。

 

その為だけに生きてきた男に報いる為には、これしか方法が無かったんじゃないかと

 

 

私は、恋愛的な要素は別として、そう考えるわけで。

 

だって、お頭言ったじゃん。

政次が言うところの「井伊家」ってのは、「あんた」だって。

 

その「井伊家」を守る為だったら、最後の最期まで、

井伊家にとっての敵を演じるんだと。それが政次の選択なんだと

 

 

・・・なら、直虎の選択は一つしかない。

 

領主として、「裏切り者」の政次を処刑する。

それが最も最良で最善の策なんだと、直虎は理解したんだと思います。

だから、呪いの言葉で彼を送った。

 

そして、彼もそれに応えた。

 

それは、最早恋愛感情を越えて、同じ目的を持った同志としての感情だろうなと。

ま、そう解釈したつもりですけどね。

 

 

因みに前回のブログで、

「どうせなら、井伊谷三人衆の事をもっと詳しく、掘り下げて描けば良かったのに」

 

なーんて事を書きましたが、

 

定説では井伊谷奪還の功労者として

英雄的扱いである井伊谷三人衆が、

実は一番の悪党でした

 

 

って事らしいんで、別に書かなくても良かったんですね。

役者さんだけ見ても、見た目で悪いヤツだと思われるメンツ揃えてるし。

特に近藤さんは歌舞伎の悪い男役っぽい面構えだし。(汗)

 

その近藤さん、井伊谷制圧した後、直虎に土地を返す気なさそうだなって思いました。

(それに関しては、徳川家康のアレ、なんだ?

阿部サダヲの逆エクソシストバージョン歩行、ホラーかと思ったわ)

 

 

なんやかんやで怒涛の40分。

鶴丸とさようならの回だー、って思っていても、やっぱ寂しいものですね。

 

つか、史実でここまで引っ張り過ぎだわ

 

って思ったのも束の間。

次週では、お頭たちが全滅しそうな勢いです。 

 

このままオリジナル脚本を炸裂させて、お頭だけは生き残るのか、

それとも史実に戻して直虎一人で踏ん張るのか。そこは見ものだな、と。

 

 

取り敢えず、小野但馬守政次さん。色々とありましたけど、

長丁場、お疲れ様でした~



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