今回はサスペンス風味な「相棒」。
題名も「冤罪」と重たい響きです。
いきなり殺人事件直後というショッキングなシーンから始まりはじまり。
被害者男性血みどろです。
被疑者の女性も返り血浴びてて生生しいです。
そんな「相棒」のホームページはコチラ。
今回、軸となっていたのは殺害を自供した篠宮という女性。
過去、彼女の兄が殺人犯として判決を受けたけど、それは冤罪であったという事実。
それを暴こうとうする特命の二人。
それに蓋をしようと画策する小野田氏。
しかしそれよりも、ゾクリときたのが最後の右京さんのセリフです。
本当の「冤罪」 の意味を、その時初めて知った衝撃といったら………。
冤罪のまま獄中死してしまった兄の復讐として、兄を逮捕した安城警部補と、彼を送検した元検察官・現弁護士の室園さんに「冤罪」を被せること。
それが彼女の本当の狙いだった(かもしれない)という事実です。
なるほど。
そういう裏の裏があったとは……、と凄く感心してしまいました。
確かに、冤罪のまま兄を失ってしまった彼女の苦しみは相当なものだったと推測します。
だから兄を死に追いやった三人を許せなかった。
特に警察の人間を信用なんかしていなかったんでしょうね。
時に 「真実」を廻って色々な物語が錯綜するものですが、必ずしも、その突き止めた“真実”が“「真実」ではなかった”。
というケースがよくあると思うのですが、これもその一種だろうかと思います。
それと同時に、
裁判においての「真実」は必ずしも「真実ではない可能性」も否めないというのも、この現代社会の闇じゃないかなあ、とひしひしと感じます。
だって、極端な話が、陪審員の心証がいいか悪いかで決まっちゃう場合だってあるんですよ。
しかもその「真実」は「真実じゃなくても」良いんですよ。きっと。
こうして「冤罪」が生まれ、篠宮という女性は見事にそれを返したってことなんですね。
ああ恐い。
今回、折角の右京さんの忠告を受けたにも係らず、逆に特命に蓋をした小野田さんの完敗というところでしょうか。
“火の元”は最初から彼女が握ってたんだよ。
だから右京さんがわざわざ忠告しに行ったのに。
ざまあみやがれ。
なーんて久々に思っちゃいました。
(だって、こういう警察内部の事件において、小野田さんが絡むと右京さんにとってはロクなことないんだもん)
それはそうと。
今回も小野田さんの
エロオヤジ的発言にチェーーック!! (おい)
「それはお願いなの? 残念だなあ。お願いだったら聞くのに」
と右京さんに向かい、しれっとこんなエロいセリフをのたまう小野田さんは流石です。
傍には刑事部長の内村さんも薫ちゃんもいるのに全然平気です。
うわ、そのセリフってめっちゃエロいやん、小野田さん。
っつーか、傍で聞いてた内村さんと薫ちゃんが反応しづらいよね。
二人だけの世界みたいな会話で。(爆)
多分、今回小野田さんが官僚に徹したのは、右京さんの“お願い”じゃなかったからでしょうね。きっと。
くそう。
とことんセクハラな野郎め。
(こんなシーンにハアハアしている自分も十分ヘンタイですが。)
↑だって私はオヤジ受け……。
右京さんの推理にすっかり乗せられてしまい、つい、
裁判においての彼女の自供を“真実”だと思い込んでしまった自分の浅はかさにも完敗です。
そっか………考えてみれば、そういう裏があったのね。
と反省しきりの「冤罪」話。
『思い込みは、間違った真実を引き出してしまう』
って本当でした。
今回も見事にやられちゃったなー。
さて、そんな相棒ですが、薫ちゃん、随分と右京さんに噛み付いてますね。
まあ今に越したことじゃないですが。
それにしても冒頭で薫ちゃんが右京さんに言った「飼い犬」話。
まさか「野良犬」話で内村さんと小野田さんの話題に乗るなんて、ここら辺、韻を踏んでますか?
イマイチ話が噛み合っていないような、内村さんと小野田さんの会話もどことなーく皮肉っぽくて可笑しいのですが。
あ、私もてっきり放し飼いかと思っていたクチでした。
そうか……違うのか………。
(でも、右京さんの“お願い”は聞いてあげるんだね。 小野田さん)
そしてお茶目で間抜けな右京さんが見ものでした。
乗っかった状態で畳をひっくり返せるのは、多分マリックさんしか出来ない芸当だと思われ。
(本当か?)
真面目な顔してどんなお茶目な行動をしでかすのか、
今後の右京さんも見逃せない「相棒」でした。
ところで。
某大企業の温風ヒーター回収のお詫び欄を見る度に
「殺人ヒーター」の回を思い出すのは私だけでしょうか………。
こちらのブログをみて私が思っていたのはこれだ・と思いました・・・