本心をいえば 蛇からなど学びたくなんかないんですが
必要に駆られるとは こういうことなんですね。
日本にいた時は へび

に遭遇するなんて あるかないかの
生活をしていた私は、タイに来てから ありとあらゆる場面でヘビに遭遇してきました。
(
へびとの思い出:古い順)
*田舎で一人暮らしをしていたとき、部屋に細くて緑色のヘビが入ってきてしまった。
*その家の前の芝生には いつもヘビの抜け殻があった。
(調べたらヘビは1カ月に1回のペースで脱皮するんだそうです。そんなに頻繁に?でも1カ月以内にいたことの方が驚き。)
*スネークファームに言った時、「触ってごらん」と外国人にヘビを勧めるタイ人スタッフがヘビに噛まれていた。(外国人全員が引く。)
*夫から“家で捕獲したコブラと2ショットの友人写真”を見せられた後、
子供と遊んでいたら、家の庭でヘビに遭遇。
そして 自分の車のボンネットからヘビが出這入りしていることを人に伝えられ
ヘビとの絡み連続3回。
*そしてつい先日 いつも遊ぶ公園の滑り台の上に緑ヘビ発見。
もともとヘビが多いのは、ヘビが東南アジアに集中しているということもありますが、
ここが田舎ということもあり 遭遇率もぐ

んとアップするようです。
子供たちと、ここタイ東北の夫の実家暮らしを選んだ理由に、
“子供たちに田舎生活から学んで欲しい“
というのがありました。
自然豊かとはいい面もあり、時には危険なこともあります。
これからも
タイの田舎生活が続く子供たちには、
1つ1つ見て、感じて、時に危ない思いをしながら、
そこから学ぶ
“タイで生きる術“を身に付けてほしいと思いが強いです。

「OOは 危険なもの。」
昆虫1つでも日本と認識が異なるものが多いので、
身近にいる義父母から(私も)学びます。
このカエル

は触ると 液体を吹き出し、それで目をこすると失明する恐れがある。
キング―という毛虫(ヤスデの仲間)は、触ると後々何かしらの病気になる。
トッケー(大トカゲ)は、家の守り神のイメージだけど、攻撃性があるから手を出すと噛み、噛まれると病気になる。
とか
ヘビ

を見たら、すぐその場を離れること。
は “
鉄則”。
日本で育った私は、ヘビ=
滅多に遭遇できない珍しい生き物の認識が危険より勝っており、
当時、初めてヘビが部屋に入った時 あまり危険なものという感じがせず、
1mくらいの距離から悠長に眺めていました。
でも これはものすごく危険な行為だったいうのが今だから分かります。
“
無知”であることが 一番怖いです。
いきなり飛びかかってくる恐れがあることや 細くても猛毒を持つヘビだったら・・・。
もともと 上野動物園に行っても、
爬虫類館でほとんどの時間を過ごすのが好きだった長男K

。
タイに来ても お気に入りは、
隣の県にある“コラートZOO”の最近できたばかりの
“爬虫類館”
東南アジアですもん、日本とは比較にならないほど 量も種類も豊富です。
猛毒を持つ“
キングコブラ”は、ケージ越しに見ても 威圧感を感じるほどです。
そんなK

の横で一言(脅しでも何でもないです)
「タイは こういうヘビさん達が外に平気でいるんだからね。よく色形を覚えてよ」
そこのところを子供たちにも理解してほしい と願っていたら
願ってもないチャンスがいくつもあるここでの暮らし。
(大体 蛇が多すぎです。)
どっからどう見ても魅力的とは思えない爬虫類館、付き合いで入ること3回。
前回は 看板もなしに、地味に愛しのペット(ヘビ)と遊ぶお兄さんとお姉さんを発見。
近づくと
“無料”“抱っこ自由”“写真自由”と言うではありませんか。
(でもその裏には、
“何があっても自己責任”という暗黙のルール)
普段なら絶対に触れないけど、ここで触っておいたら、今後野生の蛇に近づこうなど
考えなくなるかなと思い、

GOサインを出しました。
ヘビ好きのK

は 恐る恐る近づき、
近づき・・・
もっと近づいて・・・
やっとお近づきになれました。
オマケ写真:

タイ人ってホントにいたずら好きです。
トカゲ担当のお兄さんのこの顔っ、
蛇に集中しているKの腕にトカゲをくっつけて驚かせようとしてます。
(オレンジ蛇担当のお兄さんから
空いた右手で“よせっ!”と制止パンチをくらってました。)
K

慣れたのか、いたずらお兄さんを無視して
べたべた。
危険なものと
ボディータッチができたことで刺激満点。
興奮の冷めないK

は、家に帰っても
寝るまで“へび”の
感触や
温かさ、
舌の色、
長さなんかを
おじいちゃんおばあちゃんに聞かせてました。
それ以来 日本から持ってきた動物図鑑の
“へび”

のページを見ることが日課に。
(今まで「(振り仮名があっても)
漢字あるから、読んで」だったものが、
興味対象に代わると、せっせと自分で読むようになり感心してます。)
そして、自分の抱っこしたヘビが“にしきへび”だということが分かったらしいです。
「そうかぁ、大きくて長いけど、おとなしいヘビなんだね。」
「あ、でも、小さくても 猛毒を持つへび ってのもいる。」
「大きくて 危ないのも・・・」
「ボク 見分けられないよ・・・。取りあえず 逃げるね」
息子よ。それでいいんですヨ。
一人でいるときに、ヘビに遭遇して、
へびを抱こうなんて思わなくても。
見分けられるより、ヘビに遭遇したら 何はともあれ逃げなくては。
と ヘビの会話をしていると、
長女のAちゃん(タイ人)
「知らないの?ヘビを見つけたら 警察官に言うんだよ。そしたら、警察官がどっかに売るんだって。」
(へ、へぇ そうなの。どんな常識よ。)
でも聞くと 相場は3000B~10000B程度だそうです。(1万円~3万円)
ヘビに噛まれた人の血清確保のためで、最終的には国立へび研究所に送られるそうです。
血清にもタイプが沢山あるので、実際噛まれたら、噛んだヘビを捕獲して病院へ急ぐ が常識らしいですが。
「ヘビに出会ったらどうする?」の質問に
1年半前は:
「ちょっと見ていたいかも」
から 今は:
「死にたくないもん、絶対 逃げる」
に なりました。
でも K

の中には もっと知りたい、もっと近づきたい という想いが
残るらしく、パラリとめくると こんなものを発見。
(上の2つも どうだかなぁ ですが 稼ぎは ちょっとずつ上がってる?)
:どうぶつえんの人になるよ は虫るい(館)の人とになるよ:





















そして 私も

蛇から学ぼうと 蛇に関する
“タイの諺”を検索してみました。
(日本語だと“蛇の道は蛇”“蛇に睨まれたカエル”“やぶ蛇”とか もちろん良いイメージはなくて、
どこか威圧的な感じがします。)
タイ語ではどうでしょう。
まず 我が家でよく使うへびの
慣用句が、
「食べたあとすぐ寝ると へびになるよ」
(怠け者め、手足を使わないとなくなるよ、へびみたいに)牛じゃないんですね。
(以下 参考web タイのことわざ )
� 「鶏は蛇の足を見た 蛇は鶏の乳房を見た」
ไก่เห็นตีนงู งูเห็นนมไก่
蛇には足がないのにそれが見えたといい、鶏にも乳房がないのにそれが見えたという。
つまり、両方ともお互いの秘密や策略を知っているということ。
� 「蛇を投げても戻って来る」
ขว้างงูไม่พ้นคอ
邪魔扱いして排除しても戻ってきてしまうという意味。
� 「蛇の尾を掴む」
จับงูข้างหาง
危険なことをするという意味。
蛇の捕まえ方から出来た諺の1つで、頭でなく、尻尾を掴んで捕まえたら、蛇に噛まれる危険があり、気をつけないと、後で悪いことが起きるという意味。
� 「蛇を叩いてカラスに与える」
ตีงูให้กากิน
蛇を叩くのは危険な行為で得るものはなく、しかもせっかく叩いてもカラスが持って行ってしまう、何かをした結果 よい結果が出ず、逆に悪いことを招いたり、自分自身が危ない目に合ったりするという意味。
� 「蛇を叩いて背骨を折る」
ตีงูให้หลังหัก
蛇を敵に例え、敵を討つなら 徹底的にせよ、さもないと後で復讐され不利な立場になるという意味。
� 「蛇、魚を知る程度」
รู้งูๆ ปลาๆ
何かの分野について、知識が浅く・少しの知恵しかないこと。
� 「コブラの喉を盗む」
ล้วงคองูเห่า
権力者をコブラに例え、恐れずに権力者から物を盗むという意味。
� 「蛇使いは蛇で死ぬ」
หมองูตายเพราะงู
自分の詳しい得意分野で失敗すること。
(日本語の”サルも木から落ちる””弘法も筆の誤り”と同じ タイ語はヘビでした。)
� 「蛇頭じじぃ」
เฒ่าหัวงู
蛇の頭は悪だくみをする意味から、若い女性を騙していかがわしい行為をする年老いた男性の意味。
タイ語(諺)でも 蛇

=忌み嫌われ、危険、敵対するものというイメージ通り

やっぱり
いい意味で使われてませんでした。
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