私感・雑感

平和、平穏。

安全、安心。

でもそれらを脅かすものは許さない。

保育園落ちた日本死ね、に思うこと。

2016年03月13日 | 政治
えっと、東京在住のとある30代女性の方が、お子さんを出産された。
だがしかし、保育園の抽選に漏れて、職場復帰できなくなった。
そのことをブログに書いて、それが大きな反響を呼び、安倍さんに、
待機児童ゼロ宣言をさせるまでになった。

 まず思った。この文章について評するのは幾つかの側面に分けないと
あかんな、と。
 
 文面、というかタイトル。これは僕は嫌いだ。日本死ね、って言い過ぎ。
言葉遣いが全面的に怒りまくっていてこれから母親として育っていこうと
いう人間の書く言葉じゃないと思う。
 
 でもね、内容は賛成できるんだわ。保育所、保育園が足りなくて、働きたくても働けない母親もごまんといるはずだし、あ、いればこそこれだけ盛り上がったとも思うし、保育所・保育園の増設を望む人は何も子育て世代の母親父親だけじゃないはずだし。
 
 オリンピックなんかどうだっていいとか、不倫や賄賂もいいからとか、結構ズバズバ書いてるけど、不倫なんて多くの人がやってることだろ?宮崎とか細野、ベッキーとか河村さんはバレたけど、バレてない人だって沢山おるって。賄賂だって甘利さんだけじゃないだろ?
 あ、不倫も賄賂もOKって言ってるんじゃなくって、駄目なことは駄目だけど、そんな氷山の一角だけで大騒ぎしてる場合じゃないだろ、って思うわけだ。
 ついでに言うと、あのタイミングで五輪を東京に誘致した日本の人たちも俺は馬鹿だと思うし、放射能はアンダーコントローラブルって言ったんだっけ?安倍さん。
ふざけてるわ。
 震災の復興を何よりも先ずしなくちゃいけない日本、あの時点で汚染水漏れまくっていた国土に五輪が来ておもてなしなんかできないと思うけどな。
そんなのこそ日本のオモテ(面)がなくなると思うよ、俺は。
あ、IOCももっと精査してほしかったな。

 いやいや、ほんでな、ちょっとここで思うねんけど、確かにブログの筆者は保育園の落選通知を受け取った直後で心理的に動揺していたのかも知れない。冷静になればもっと色々な考えもあったはずだ。
 例えば里子や養子に出してあるいは施設に預けて働くという方法もあるだろう。
 しかし日本死ねは書き過ぎ。そのタイトルを読んで嫌気が差す人も沢山いるだろうことは想像したほうがいいんだけど、多分半狂乱になっていてできなかったんだろうな、きっと。
 何よりかにより僕は「死ね」の二文字に非常に大きな反感を覚える。あなたにはそんなこと書く資格あるのかよ、と問いたい。
 それに……日本が死んだら、あなたも、あなたの愛する子ども、夫、も死ぬんだよ。この人すご過ぎ、って思われても仕方がないと思う。

 でもね、この人が、たとえ仮に取り乱していた中で書いたとしても、ここまで書かざるを得なかったものもある、ということだ。
 日本の労働者の賃金が、例えば夫の賃金だけで家族3人賄うに十分ならばこのブログの文面は出てこなかったはずでしょ?だって、妻が働かなくってもやっていけるんなら、保育園に預ける必要はないし。
 つまり働くものの賃金が十分に保障されていないからこうなるのであって、この春の春闘で経営側は労働側の要求以上の回答をされることを僕は切にせつに望んでいたりする。

 で、未だある。この文章の書き手は、結婚して夫と子どもがいる。それだけで十分幸せだと思う人々も沢山いると思う。
 つまりね、結婚したくても低賃金とか貯蓄がないとかでできない人々も多いだろうし、仮に結婚できたとしても、次世代への命を繋ぎたいと思ったとしても、新しい命を産み育てるだけの経済状況が厳しいということもあると思う。
 あるいは連日激務でセックスできない夫婦も多いのかも知れないが……。

 結婚したい人なら誰でも結婚できるような日本にして下さい、安倍さん。つまり、若者が非正規とか有期雇用、あるいはブラックとかに使い捨てられてしまったり、ワタミみたいなブラックで殺されたり、こんな日本はどうにかして下さい、安倍さん。

 子どもができたらできたで、安い保育料で預かってもらえるような素敵な保育園を沢山作って下さい。勿論どっちかの給料だけで生活できるような待遇改善もしつつも。

 その子が大きくなってやがて将来への夢を語るとき、その夢がお金の事情で潰されることのないような日本にして下さい、安倍さん。
 大学に行くにはお金がかかります。国立でも私学でも。院もです。だから学費は国公立私立の如何を問わす、初等教育から高等教育まで無償にして下さい、安倍さん。

 お金がない、とは……思いませんが。
 はっきりと計算したわけではありませんが、例えば外国の軍隊が日本にいることで払っているお金、これを削るとか、つまり日本から本国へ帰ってもらうと大分浮くでしょ?

 要するに僕は何が言いたいのか。
 保育園世代の人たちも大変だし、ほかの世代の人たちもみな大変だから、
どの世代の人たちも、つまりお年寄りも若者も、俺たち中年も、子どもも、男性も女性もセクマイの人も、障害のある人もない人も、……みんなが暮らしやすい日本にして下さい、ということ。

 そしてそれは当然のことながら放射能の恐怖に怯えながら暮らす毎日であってはならない、そう思います。
 いつどこからロケットやミサイルが打ち込まれて原発他の原子力機関に落ちたなんてことになったら非常に大変どころの騒ぎやないです。
 はるか彼方の宇宙空間から飛来した小惑星や巨大隕石が原子力機関に落ちたら想像を絶することが起こるでしょう。
 
 総理、あなたの決断だけでできます。
 原発は日本から無くしましょう。
 あなたの先輩の小泉さんもおっしゃってましたね。

 安倍さん、どうかご検討のほど、宜しくお願い申し上げます。


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