凛太郎の徒然草

別に思い出だけに生きているわけじゃないですが

河津落とし

2008年02月05日 | プロレス技あれこれ
 1月31日は馬場さんの命日だった。馬場さんが亡くなり、後を追うように鶴田も亡くなったのは前世紀末のことだった。それに対し、もうそんなに経ったのかとも思い、またその後の日本プロレスの変貌を思うとまだそれだけしか経っていないのかとも感じる。不思議なことだと思う。before馬場とafter馬場とはそれだけ断層を感じる。
 僕はずっと猪木ファンだったのだが、猪木のことは「猪木」と書くのに馬場さんのことは「馬場さん」と敬称をつけないと書けない。これは昔からそう。レスラーの場合は失礼でも呼び捨てにしたほうが臨場感が出ると思うのだが、どうしても「馬場は…」とは書けない。偉大な存在だったと改めて思う。
 日本のプロレス界において、横綱は3人しか存在しなかった。力道山とBI砲である。鶴田を張出横綱に据えてもいいが、彼はスポーツマンとして終わり、生ける伝説・カリスマとなる前に急逝してしまった。もう一人横綱に成り得た前田日明も途上で終わった。三沢や小橋、武藤も全盛期を過ぎ、新日本プロレスなど今は小結級がエースと言われる。なんだかなぁと思う。もう絶対的エースはプロレス界には生まれてこないのか。

 閑話休題。河津落としの話である。
 馬場さんは「東洋の巨人」であったが故に、細かい技は使用しなかった。豪快に映じる技を主体とした。十六文キックや脳天唐竹割り。それらはフロントキックであり脳天チョップで馬場オリジナルの技ではなかったのだが、あたかもオリジナル的様相を呈していた。馬場さんの肉体が真似できないオリジナルであったせいであるとも言える。他にも、馬場さんがやると「ジャイアント○○」と呼ばれた一群の技がある。ジャイアントコブラ。ジャイアントバックブリーカー(これは複合技でありオリジナル的だが)。
 もちろんオリジナルであるとされた技もあった。ココナッツクラッシュ(椰子の実割り)。そしてネックブリーカードロップ。アームブリーカーもそのように言われた。これらは厳密に言えば、以前にも似たような技があった可能性がある。しかし河津落としは、確実に馬場さんが編み出した技であると言われていた。
 この河津落とし。相手に対して同方向に並び立ち(馬場さんは相手の左側に立つ)、相手の左足に自分の右足を上から掛けフック(自分の足の甲を相手のふくらはぎの部分に掛けて固定する。絡ませる)、相手の左手を取り右腕で相手の首(顎の部分か)を固定して、絡ませた足を跳ね上げると同時に後方に倒れこんで相手の後頭部をマットに叩きつける技である。
 原型は河津掛けであることはよく知られる話。相撲のテクニックとされる。大相撲出身の力道山がルーテーズとの試合で、必殺技バックドロップを防ぐために足を絡ませ「河津掛けで堪えた」場面が有名。ここから馬場さんがそのまま後ろに叩きつける河津落としを開発したと言われた。
 この話から僕は、「足を絡ませるテクニック」を河津掛けと言うのだとずっと子供の頃は思いこんでいた。実況アナウンサーも「馬場、河津掛けから~河津落とし!」とよく叫んでいたのも耳に残っている。
 ところが、よくよく考えてみると足を掛けるだけで相撲の技になるはずがない。相撲の技は相手を転ばせないといけないのであるから、足を絡ませただけでは技にはならないはずである。後方に倒すまでが相撲の技でないといけない。力道山の「足を絡ませてバックドロップを耐える」では「河津掛けの"体勢"で堪える」でないとおかしいのではないのか。
 実際に相撲で河津掛けなど珍しすぎる技なので見る機会などないと思っていたのだが、貴ノ浪がありがたいことに放ってくれた。この長身で足の長い力士は実に器用だった。貴乃花との優勝決定戦で見せた河津掛けは、立位置は馬場さんと同じ相手の左側で、右上手を深く持って足を絡ませ跳ね上げて相手を倒していた。もちろん右上手は倒すと同時に離す(そうでないと自分の上手が先に土についてしまう)。結局勢いで貴ノ浪も後方に倒れてしまうのだが、当然相手力士の方が先に土がつく。
 これは、もちろん相手を転ばせるための技であり、本当に絶妙に掛かれば自分は倒れずともすむのである。これが相撲の河津掛け。それに対し馬場さんの河津落としは、強引に自分も倒れることによって相手に体重をかけ、相手の頭を固定し後頭部を狙うのである。河津掛けと河津落としは確かに違う。ここに至ってようやく、河津落としは馬場さんのオリジナルであると納得した次第である。貴ノ浪ありがとう。
 なお、柔道にも河津掛けがある。僕は詳しくないので知らなかったのだが、コミックス「帯をギュッとね」で軽量級の宮崎がこれを掛けて反則をとられていた。これは禁止技なのである。足を跳ね上げて後方に落ちるため受身が取りにくい(後頭部強打の危険性あり)ために禁止となっているのだが、柔道もノックアウトを狙う競技ではないので河津掛けなのである。足を絡ませ跳ね上げてただ倒すのが河津掛け。さらに首を固定して自らの体重とともにマットに叩きつけるのが河津落とし。
 したがって「河津掛けから河津落とし」という言い回しはどうも腑に落ちないのだが、どうなのだろうか。
 なお「河津掛け」という技は源平時代、伊豆国の伊東祐親の子である河津三郎祐泰がルーツと言われ、領地争いから工藤祐経が祐親親子を狙い三郎が討たれてしまう。そして、三郎の遺子である曽我五郎時致と十郎祐成兄弟が祐経に仇討ちをする、という有名な物語があるのだが、歴史記事ではないのでこれ以上は記さない。河津三郎は力持ちとして有名であり相撲も強かったのだが、この「足を絡ませ後方に倒す」という技は、曽我物語によれば相模国の俣野五郎景久が得意とした技であったと言われる。この俣野五郎を河津三郎が投げ飛ばして破ったわけだが、勝ったのは河津三郎でもこれが「河津掛け」となるのはおかしい。本来なら「俣野掛け」であるはずである。謎が深まるが歴史記事じゃないのでもうやめる。
 もう一点だけ気になることがある。この技は海外では「ロシアンレッグスイープ」と言う。何故ロシアなのか。すぐに想像できることは「サンボ」である。確かに足を絡ませ跳ね上げるのはサンボっぽい。もしかしたらサンボにも似たような技があるのか。馬場オリジナル技説に疑問点がつくとしたらこの部分なのだが、詳細をよく知らない。どなたかご教授願えないだろうか。
 
 馬場さんはこの技を大切にしてきた。かつてはドリーファンクJr.をフォールしたこともある必殺技だったのだが、後年は威力も衰えたのか繋ぎ技としていた。この技はタイミングで出せる。足を掛け、振り子のように一旦前に体重を乗せ、一気にひっくり返る。馬場さんは身体が異常に大きいので振り回されて倒れざるを得ない。そして後頭部をマットにしたたか撃ちつけられる。うまく決まれば「持ち上げないバックドロップ」的効果があるのではないか。なので、その晩年も多用していた。
 レスラーというのは受身が商売である。よって、ただ後方に倒れるだけでは相手は痛痒を感じない。この技の肝は相手に受身を取らせないことにある。よって、足を絡ませて跳ね上げるのはともかく、重要なのは相手の首のロックである。馬場さんはあのグローブのように大きな手で相手の首根っこや顎をガシッと掴んでいた。これにより相手は顎を引けなくなり受身を失敗する。さらに相手の腕も取っている。これが重要ポイントだろう。
 馬場さんはこれを鷹揚にタメを作りつつゆっくりと仕掛けていたが(馬場さんがスローモーだという意味ではない)、これにスピードが加わればそれは一撃必殺になりえる技である。日本のレスラーは馬場さんの色が濃すぎるこの技をなかなか取り入れられないが(使用してもリスペクト的)、外国選手はしばしばこの技を使う。中でも白眉はブラッド・アームストロングである。この選手のことはあまり知らないのだが、Youtubeなどで試合を観る限りは非常に完成度の高い河津落としを放つ。スピードが決め手。しかも彼はこれをフィニッシュホールドにしている。これはなんとも嬉しい。馬場さんの遺伝子が脈々と受け継がれていくような気がしてしまう。

 さて、この河津落としは足のフックがないと当然「河津」にはならないわけだが、相手を持ち上げず後方に倒し、しかも受身が取りにくいように頭部をロックなりなんなりすれば河津落としに近い技になり得る。
 そんなことを書くのは、ドラゴンゲート吉野正人のライトニングスパイラルが実に河津落としに似ていると思うからなのだが。
 ライトニングスパイラルという技は、立つ相手にちょうどエアプレンスピンを仕掛けるように横から相手の脇腹あたりに頭をつけ相手の首と足を取り、そのまま持ち上げるのではなく勢いをつけて相手を後方に倒す。と書いても絵が浮かばないと思うが、取った足をすくい上げ、もう片方の手でロックした首を引きずり倒すように自分の体重を乗せて相手が背中から落ちるようにする。これをまるで回転するかのようにスピードを乗せてバタンと倒すわけで、後頭部からマットに叩きつけられる。
 河津掛けで足を絡めて跳ね上げる過程を腕でやっているわけで、効果はほぼ河津落としと同一であり形状もよく似ている。足で跳ね上げるか腕で跳ね上げるか。吉野はスピードがあるので実に小気味よく決まり、これでフィニッシュとなる。格好いい。河津落としの派生技と見たいがどうだろうか。

 相手を持ち上げず、首(頭部や顎でも)をロックして受身を取りにくくして相手を後方に倒し、後頭部をマットに叩きつける。これを取り出すと、例えば丸藤の不知火なども近い形状に思えてくる。丸藤は身体が軽いのであのように全身で後頭部に体重をかけなおかつ勢いを加えるわけだ。ここまでいけば派生技であるとは僕もとても言えないが。そうであれば、小川直也のSTOや垣原賢人のカッキーカッターのような「大外刈り」系統の技も身体の向きが異なるだけで河津落としとさほど違いが見出せなくなってくる。分類というのは難しい。時に袋小路に入ってしまう。

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9 コメント

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河津掛けから河津落とし (ヒロリン)
2008-02-09 14:37:50
 そうそう、これ、長年の疑問だったんですよね。

「河津掛けから河津落とし!」ってアナウンサーが言うので「河津落とし」はわかるんですけど、足をフックするだけの「河津掛け」というのは、はたして技なんだろうか?・・・とず~と思っていました。

 今回の凜太郎さんの解説で、謎が解けました。元々は相撲の技だったんですね・・・。ただ、凜太郎さんのいわれるとおり、足をフックした状態を「河津掛け」と呼んで「河津掛けから河津落とし!」と言うのはやはり違和感がありますね。

 あれは、「河津落とし」という技の過程で、足をフックしているのではないかと・・・。単純に「河津落とし!」で良かったんではと思うのですが、一番の使い手の馬場さんが亡くなってしまったので今から言ってもねぇ・・・(笑)。

 なんか「大外刈りからSTO!」みたいな感じだったのでしょうね・・・(笑)。
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>ヒロリンさん (凛太郎)
2008-02-09 19:03:54
いやいやこれは解説などというシロモノではなくて疑問提示でして(汗)。ただ、僕なりに考えた部分ではやっぱり「河津掛けから河津落とし」はおかしいと思うのですが…。「河津掛けの体勢から河津落とし」なら分かるということで。「大外刈りからSTO」と例えられたとおりです。

疑問としましてはこれ以外に「何故俣野掛けではなく河津掛けか」「何故ロシアか」などありまして、結局よくわかんないのですが、こうして記事にしておけば一年後とか二年後にでも回答をつけて下さる方が現れるのではないかと。僕はこのブログをやっていて時々そういうことがありますので(笑)。
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Unknown (バディーロジャース)
2008-05-05 23:42:57
 一、二年後に回答をつけてくれる方とは4字固めで書いた私のことではないのかな?
①なぜ俣野掛けでなく河津掛けかは、「河津掛け」でサイト検索すれば回答が得られます。語呂合わせ。
②ロシアン…は知らなかった。そんな呼び名があるんだ。ロシア人を名乗るイワン何とかとかそんなレスラーが使うのでしょうか。
③河津掛け→河津落し。今のひとは言葉にうるさいなあ。
 河津掛けで十分なのですが、それでは、迫力が無いので落としと言っているのだと思います。

 この相撲技、貴ノ浪の映像を見てわかるように、とっさに出る技です。よく似た足技に外掛けと内掛けがありますが、それとは全く性質を異にします。外・内掛けは、がっぷり組む→引き付ける→相手の足が揃う→足を掛ける→棒立ちになった腰では残せず、相手は倒れる。こういう技です。

 ところが、河津掛けは、面対するのではなく、フォークダンスをするように相手の横に立つのです。こんなこと相撲では普通ありません。つまり、相手に攻められとっさの返し技として使うのです。そしてそのまま相手を土俵に這わすのです。これを河津掛けといいます。落としとはいいません。外・内掛けも同じ。決まったからといって「落とし」とはいいません。
 ですから馬場の技は「河津掛け」でいいのでしょうが、それでは迫力のない単に足を掛けて終わったようなイメージになってしまいます。だから「河津落し」としたのだと思います。
 力道山がすでに使っていましたしね。あれは正確にいえば、河津掛け風に防いだとなるのでしょう。
 力道山とテーズの大阪での試合がユーチューブで見られます。力道山はとっさにテーズの足に自分の足を絡ませています。当時のアナウンサーはあの足の引っ掛けが相撲技の河津掛けだとすぐわかったのでしょう。今のアナウンサーじゃ何とコメントしたか。相撲なんか見ないから知らんわな。
 力道山も相撲出身ですから、自分の身体がふわりと浮いたときには、どうすればいいのかよくわかっていたのだと思います。
 でも、これは見せ場つくりのテクニック、その後あっさり、テーズのバックドロップを喰らっています。それはそうだよ。みんなテーズのバックドロップと力道山の空手チョップを見に来てるのだから。
 馬場があの技を開発したのは、貴兄のいうようにバックドロップのような後頭部に衝撃を与える技が欲しかったのでしょう。
 後頭部攻撃のフィニッシュホールドでは、当時フレッドブラッシーが得意としたネックブリーカードロップがありましたが、馬場は身体が大きくてこのひねり技を真似るのはチョットしんどかったのではないでしょうか。
 そこで考案したのが、河津落しだったのでは。この技ハーリー・レイスも使っているのをユーチューブで見ました。例によってレイスはゆっくりと大げさに技を掛けていました。アメリカのレスラーがやるとこういう技はゆっくり掛け、派手に見せるんですね。ドリーのスープレックスなどロビンソンのそれとは、まったく似て非なるものでしたが、客に見せるということでいえば、あれでいいのでしょう。
 かくして、見栄えも効き目もあるというので、米国本土でも名前はどうであれ、使われるようになったのだと思います。
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>バディさん (凛太郎)
2008-05-06 18:24:39
恐れ入ります(笑)。バディさんの4の字の解説のことは念頭にありました。書いてネットに示しておけば、ご教授下さる方もいらっしゃっていただけるのではないかと(笑)。

この「河津掛けから河津落し」についての疑問は、まあ言葉遊びみたいなもんでして…。ただ、例えばWikipediaなどで「相手の投げを堪える河津掛けが原型」などと書かれると、河津掛けで相手を倒した貴ノ浪に申し訳ない(笑)。河津掛けはこらえる体勢ではなく決まり手であったわけなのですから。言葉にうるさくて申し訳ありません。これは習性です(笑)。
確かに馬場さんの技は単純に「河津掛け」でもいいと思います。まあしかし、バディさんのおっしゃる「迫力」の問題もありますし、その上で「倒せばいいだけの河津掛けから馬場さんがノックアウト技に昇華させたので"河津落し"なのだ」と本文中で僕は理屈をこねくり回しています。僕のいつもの鬱陶しい書きぶりでございます(汗)。

>後頭部攻撃のフィニッシュホールドでは、当時フレッドブラッシーが得意としたネックブリーカードロップがありましたが、馬場は身体が大きくてこのひねり技を真似るのはチョットしんどかったのではないでしょうか。そこで考案したのが、河津落しだったのでは…

このくだりはさすがバディさんの考察です。うなりました。
後に馬場さんはランニングネックブリーカードロップを生み出して、後頭部攻撃の究極としてフィニッシュホールドとし、そして河津落しが痛め技としての位置づけに変わっていったのでは、という推測が出来ますね。ああもっとよく考えていればちゃんとそこまで書けたのに、と悔しがっています(笑)。ご指摘ありがとうございます。
今この河津落しをアメリカでフィニッシュにしているブラッド・アームストロングは、相当なスピードでこれを仕掛けます。アメリカンプロレスもハリー・レイスの時代とはずいぶん変貌してきていますね。もっと派手に見せる時代のプロレスも僕は嫌いではないのですがねぇ。

もうひとつ。やっぱり河津掛けは蛙掛けなんでしょうねぇ。真相は(汗)。
しかし、僕はちょっと河津三郎のことが書きたかったんですよ(笑)。趣味に走ってしまってすみませんでした。
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初めまして (モンゴール)
2011-10-03 02:43:59
突然にて失礼致します。
初めまして。
'河津落,で検索していた処、こちらを拝見しました。
拙いながらサンボやレスリングを研鑽している者です。

河津落のロシア語呼称ですが'アヴィーヴ,-縄を縒る、編む、の意-
と云います。意味通り脚を相手の脚に絡み付ける様子から名付けられたのでは、と考えています。

'ロシアンレッグスウィープ.又はロシアンレッグフック,と云う名称はレスリングでの技名です。
旧ソ連の選手が多用していた為、呼称されたようです。

但しサンボやレスリングの投げ方はプロレスと違いまして、
1.上体を種々の方法で固めつつ脚を巻き付け相手の正面へ向き直る様に踏み込む2.後方に体を捻り反り返りながら脚を跳ね上げる
3.相手に体を浴びせ抑え込む

以上の様な型で投げます。

因みに対アントニオ猪木戦でカール・ゴッチ師がこの技を使用しています-YouTubeで参照出来ます-。

御覧になる事を御薦めします。

もう一点、'河津掛は蛙掛では?,と云う問いですが、鋭い!。
その通りです。
鎌倉期の文書に'蛙掛け,の記述が有ります。
脚の掛け方が蛙の後ろ脚に類似しているから、との解釈がされています。

以上、少しでも参考になりましたならば幸いです。

長文駄文にて何卒御赦し下さい。

それでは失礼させて戴きます。


敬白




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>モンゴールさん (凛太郎)
2011-10-04 04:51:26
はじめまして。どうもありがとうございます。大変に勉強になりました。
やはり、サンボですか。アヴィーヴ。
馬場さんがサンボを参考にしたとは考えにくく、やはり相撲や柔道からの派生だとは思いますが、近い技があるというのは興味深いですね。サンボは柔道も参考にしていると聞きますが、ルーツがそうであるとは限らず、旧ソ連~ロシアや中央アジア、グルジアなどに存在したムーブであるのかもしれませんね。

猪木vsゴッチというのは、新日本旗揚げ戦の試合でしょうか。それは動画サイトにあったのですが、ゴッチの河津掛けは確認出来ませんでした。見方が悪いのかな? どうもすみません。或いは、他の試合だったのかもしれません。猪木とゴッチは数度やってますので。また探してみたいと思います。
しかしながら、あの旗揚げ戦を動画サイトで久しぶりに見たのですが、ゴッチ先生はやっぱりいいですね。ワンハンドバックブリーカー、ボディスラム、パイルドライバーと。一度、ビクトル投げか内股を仕掛けるような、ちょっとプロレスには珍しい動きがありました。あれは、もしかしたら河津掛けにいこうとしたのかもしれませんね。
他の動画もあちこち見てみます。ありがとうございました。
返信する
追記です (モンゴール)
2011-10-04 06:21:48
度々失礼致します。

良く誤解されるのですが、サンボの投げ技はグルジアの伝統格闘技'チタオバ,やモンゴルの'モンゴルブフ,ウズベクの'クラッシュ,レスリングフリースタイル等を主に参考としています。
勿論柔道の影響も受けていますが、さほど強いものでは有りません。

なので サンボやレスリングでの河津落はチタオバやモンゴルブフ等の応用と考えられます
-因みに'河津投げ・河津掛け,で検索すればサンボやレスリングでの投げ方を観覧出来ます-。

プロレスの投げ方はサンボ.レスリングとかなり違うので、相撲や柔道(では一発退場の反則技ですが、型としては残っています)を参考にしたのでは、と思います。

ゴッチ氏の映像は
'EXTREME WORKOUT Korl GOCH~,と云う題名でして、冒頭の試合映像で見る事が出来ます。

以上参考になりましたならば幸いです。

又々の長文駄文、何卒御容赦下さい。

それでは失礼致します。

敬白
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>モンゴールさん (凛太郎)
2011-10-05 06:30:22
ありがとうございます。ゴッチ先生の映像拝見しました。ルーテーズと組んだタッグ戦ですね。
これはやはり「刈る」のではありませんね。バランスを崩し体重移動によって円を描くように自分の方向へ引き込む。やり方によっては一発KOも可能ですが、それより相手を倒し押さえ込む流れに持ちこむ。後頭部に照準を合わせたものとはいいにくい。「河津掛け」であって「河津落とし」じゃないと言えます。そして、ブラッド・アームストロングの技は、足を跳ね上げて体重移動は後方へ直線的なので河津落とし。なので、ブラッドの技はロシアンレッグスウィープというより"kawazuotoshi"と呼んだ方がふさわしいですね(笑)。
いろいろご教示ありがとうございました。積年の疑問が晴れました。感謝します。
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Unknown (Unknown)
2022-03-03 23:52:45
晩年の馬場さんの河津落としは足のフックすらなかった記憶があります。
でも相手との身長差があるので、説得力十分でしたね!
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