P突堤2

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

初めて訪問された方へ

P突堤2へようこそ♪
キーボード解説文を大幅増量してリニューアルしました!
こちらのリンクからコンセプトをご覧ください。

1[きた][うえ][うち]

2016-07-24 | 変換三属性の検討例
このカテゴリにおいては[ ]の読みの同音異義語についてどの三属性に割り当てられるのか個別に解説していきたいと思います。

<北・来た・着た・喜多を三属性で使い分ける>

北…変換ハ(第三の属性)
来た・着た…変換ロ(用言全般)
喜多…変換イ(人名)
その他のきたは通常変換でいいと思います。ポイントは「北」:方角・方向・方位をあらわす語は第三の属性になります。

もう一例

<上・飢え・植えを三属性で使い分ける>

上…変換ハ(第三の属性)
飢え…飢ゆ/飢えるの連用形が名詞化したもの、未然形もある、ここでは用言全般の変換ロとして捉える
植え…植う(ワ行下二段活用)とは別物、ここでは用言全般の変換ロとして捉える

飢え・植えは三属性的には動詞のカテゴリーでいいと思います。連用形の名詞化したものはそのときの同音異義語をみて名詞属性にすることもあります。
これもポイントは「上」:方角・方向をあらわす語は第三の属性ハになります。

さらにもう一例

<内・裡・打ち・撃ち・討ち・家を三属性で使い分ける>

内・裡…変換ハ(第三の属性)
打ち・撃ち・討ち…変換ロ(用言全般)
家…変換イ(名詞全般)

ポイントは「内・裡」。裡は胸の裡で(むねのうちで)などで使われ、内とほぼ類似した意味です。内外のような空間認識概念に関係する言葉は第三の属性になります。


☆3例通して(北・上・内)は何らかの空間位相に対して指示方向をもっていることがポイントでこういった指示機能がある抽象概念は第三の属性に組み込まれることが多い傾向です。
名詞属性の変換イでもなければ変換ロでもカバーできない類の系統の言葉は探せばいくつか見つかるだろうと思います。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする