夜明けの曳航

銀行総合職一期生、外交官配偶者等を経て大学の法学教員(ニューヨーク州弁護士でもある)に。古都の暮らしをエンジョイ中。

韓信の股くぐり

2007年10月17日 | profession

「何の罰でこんな屈辱を受けなければならないのか、もういっそ死んでしまいたい」と思っていたところ、

恩師から
「そんなつまらないことで、大事な時にあなたの大事な人生をこれ以上邪魔されるのはもったいない。ここは筋を通すことにこだわらず、そいつともうこれ以上かかわらないようにする道を選択すべきだ。あなたの心の中から追放して、とにかく接触を避けるということを第一義に考えればいい。そいつが内心勝ったと思うなら思わせておきなさい。どうせそういう人間は最終的には失敗するんだから。正義感が強いのはいいが、時にはそうした割り切りをしないと、今後も人間のくずみたいな奴に人生を妨害されることから逃れられない。それではあまりにももったいない。あなたの性格では、自分が傷つかないために筋を通さないという選択は難しいだろうけど」といわれ、少し、気が楽になった。

しばらくは、呪文のように、「韓信の股くぐり」、「韓信の股くぐり」と唱えることにしよう。

向うも私とは合わせる顔がないだろうから、物理的接触だけは避けられるかと予想していたのだが、最低限の恥の感覚も持ち合わせていないらしく、どうも避けられないらしい。顔を見ただけで反吐が出そうになるが、その分相手も徒労というコストを支払っているわけで、そう思って耐え忍ぶしかない。

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