京都で、QQ隊が出動先の女性を死亡と判断し、不搬送にしたというニュースが出ていました。
その後、警察の鑑識中に呼びかけに応じたということで、別のQQ隊が搬送したということです。
後日、死亡判定時に瞳孔の開きを確認していなかったということで、市議会で追及されたようです。
また、持参したAEDによる判断もしていなかったということのようで、俺的には死亡判断に心電図は必要不可欠だと思うのですが・・・。
瞳孔の開きや対光反射を確認することもなく、現場保存のために、うつ伏せの身体を動かさないということを前提に判断したということは、QQ隊としては失格だと思っています。
確かに事件性のある現場など、警察から現場着時の状況や身体の向きや手足の状況など、しつこく聞かれますし、次のQQ要請があっても出られないような状況になることもあります。
でも、QQ隊員としては現場保存より、生命の徴候があるかを見つけるほうが先決でしょう。
消防局のQQ活動実施要領にあるという、死亡判定にあたって行う意識、呼吸、脈拍、瞳孔、体温、硬直の1つでも疑念があれば搬送するということは賛成です。
今はどこのQQ隊でも疑わしきは搬送を行っていると思いますので、このQQ隊は言い訳はできないミスだったと思います。
俺もこれまでに明らかな死亡(全身硬直あり)を家族の要望で病院に搬送したこともあります。
また、心電図などのモニター上、全て反応なしの傷病者が警察の鑑識が到着前に動いたような気がして、他の隊員と再度モニターを確認したこともあります。
QQ隊は人の生死の判定を決めることはできませんが、明らかな社会死は判断してもいいとなっています。
でも、ほとんどのQQ隊の本当の気持ちは、受け容れてくれる医療機関があるのであれば、全ての傷病者を医療機関に搬送したいのではと思います。
改めて、人の生死には慎重の上にも慎重にしなければと思った1日でした。