UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第七話Part2

2024-08-08 08:26:23 | 日記
「ふう……」
 
 まるで一仕事やり終わったように息を吐く野々野足軽。けど実際はその通りで野々野足軽は一仕事を終えてる。自宅に侵入してきた暴漢を退治したんだ。
 ある意味でそれは大仕事だったと言える。なにせ暴漢を倒すなんて普通ならとても大変なことで、本当なら速攻警察に通報する案件だろう。けど野々野足軽には力があった。だからこそ、簡単に暴漢を昏倒させる事ができた。
 
 実際の所、漫画とかアニメでよくある首の後ろをトン――とやって気絶させる……なんてのは現実ではできない。けどそれよりも簡単に、野々野足軽は人を昏倒させる事ができる。
 
「さて、これからどうするか?」
 
 そう思ってガチャッと玄関を開いて中にはいる。家の中は外とは比べものにならないくらい暗くて、静か。別にそれはいつもどおりだ。まあ流石にいつもならリビングとかからテレビの音とかしてるだろう。
 でも今はそれもない。ただただ静寂。靴を脱いで床に上がると、野々野足軽の元へと天使っ子と悪魔っ子がやってきた。
 
『ご主人、私達やりました!』
『いっぱい褒めてくれていいぞ!』
 
 そんな風に言ってくる二人。野々野足軽はそんな二人をナデナデしてあげる。そしてそのまま脱衣所へと向かう。扉を開けると、白目を向いて肩が外れてそうな男の姿があった。どうやら意識を失ったときに変な倒れ方をしたらしい。そのせいで扉を透過してた腕の影響で、肩が背中側に外れてた。
 
「うわっ……」
 
 という声がでる野々野足軽。けど同情はしない。それよりも……だ。野々野足軽は扉に腕を持ってかれてる男をまたいで浴室の中へ。浴室の中は暑かった。そもそも換気も何もしてない浴室だ。
 そして今は夏……暑いのも納得だろう。気絶してる二人には汗が滲んでるのが見える。このままだ危ないかもしれない。そう思った野々野足軽は力で小頭と母親に癒やしを与える。
 癒やしというか、活力? かもしれない。力をエネルギーに変えて送り込んでる感覚だ。そして再び男をみる。
 
「おっさん……やってくれたな」
 
 静かに……だけど確実に野々野足軽は怒ってた。家族をこんな風にされたんだ。怒らないやつはいないだろう。けどだからって消すことはできない。とりあえず腕を開放する。
 不思議な事に触れるだけで、その力の輪郭? がつかめたような気がした野々野足軽。実際できるような気がしてたが、野々野足軽は透過を再現して男の腕を開放する。
 
「さて、こいつはどうするのが一番か……」
 
 そんなことを考えてる野々野足軽は後ろでうっすらと意識を取り戻してた野々野小頭に気づいてない。先に二人に活力を与えてたから、若い小頭は案外早く意識を取り戻したのかもしれない。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 41

2024-08-08 00:05:18 | 日記
「これなら……」
 
 ミレナパウスさんは自身にダメージがないことを悟って震えが止まったようだ。きっとポニ子は自身でその有用性を証明するためにさっきの攻撃をワザと受けたんだろう。
 ダメージがないのなら、怖がる必要なんてない……それをミレナパウスさんにわからせるためにね。
 
 迫ってくる目玉達。その数は後ろの方のも合わせたら七体くらいか。さっき勇者が相手にしてたのは三体くらいだったから、増えてる。なにやら目玉が活性化してる。
 どんどんと襲ってくる目玉は増えてるからね。この先に何かあるのか、私は先に指を一本切り離して、先行させることにした。G-01から切り離された薬指はその底面……指の腹の部分をパカッとひらいて、そのうちにあった推進機を展開する。
 それによってわずかに宙に浮いて素早く移動できるのだ。前はそれこそ這い回るとか、あるときは側面から脚を生やしてた時期もあった。実際移動できれば何でも良いんだけど、G-01もエネルギーを増やすたびに改良されてる。なので当然、こういう機能だって強化されてるのだ。
 今の指ドローンはどんな環境にも邪魔されることなく素早く移動することができる。水の中だってもちろん、地中だってその気になれば掘り進められるし、溶岩の中にダイブだってできる。
 まあそんなに長時間泳ぐことはできないが……そんなこともできちゃうのが安心につながる。まあ情報伝達力と機動力に振り切ってるから、指ドローンには攻撃性能はない。
 だから敵にあったら逃げるしかないが、指ドローンはステルス性を高いからね。まあ最悪、壊されたとして問題はない。だっていくらでもはやせるからね。
 
 
『あっ、避けないんだ』
 
 私がミレナパウスさんの戦いを楽しみにしてる。すると彼女は再び目玉のムチのようにしなる腕を食らってた。まあ腕と言ってるが、触手というか? でもそんなにあれはヌメヌメしてないし、細長くもない。なんか機械的な部品が連結してできてるものなんだよね。
 だから実際、生身であれを受けてたらかなりのダメージになるだろう。あの自由自在に動かせるしなやかな腕を何本も巧みに動かしてるから、目玉はこの狭い通路でも問題なく活動できるようだ。
 
 再びその腕をもろに受けてふっとばされるミレナパウスさんだったけど、どうやらそれはワザとだったようだ。ダメージがないといっても当たること事態の恐怖はどうしてもあるだろうに……いきなりその選択を取るとはね。
 ミレナパウスさんは見た目よりも思い切りがいいようだ。ワザと吹っ飛んだミレナパウスさんはポニ子アーマーを背中側に集中、壁にあったた瞬間、その衝撃を吸収して、そのまま今度は前方に跳ね返った。そしてそのままポニ子アタックをかましてた。