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UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

ある日、超能力が目覚めた件 313P

2023-11-06 20:52:32 | 日記

まずは定番としては映画? いや、平賀式部は女の子なんだからショッピングにでも連れ出した方が? とか色々と野々野足軽は考えてた。一応今回はお詫びのデートになるわけだし、プランだって野々野足軽が頑張って考えるときめたのだ。

 色々と考えた結果、まずは無難に映画にいった。だってショッピングといっても、そこらのショッピングモールで平賀式部が服とか買ってるのかよくわかんなかったからだ。

 なにせ平賀式部はタワマン住まいである。それに更には犬まで飼ってる。タワマン+犬……=成功者のイメージと言うか、方程式の完成だ。なので普通のデパートというか、駅に入ってるようなところとかで買い物なんてしそうにないというか。いや、庶民である野々野足軽にとっては駅にテナントを構えてるのなんてなかなかにお高い価格の店という感覚だ。

 けど平賀式部とかはそうじゃないかも知れない。実際いい服を着てる……なんてのは野々野足軽にはぱっと見ではわかんない。でも安物なわけではないだろう。今だってそうだ。

(すっげーかわいいな)

 ちらっと隣をみた野々野足軽はそんなふうに思ってデレる。平賀式部は美人だが、まだまだ高校一年生なのだ。幼さも残ってて可愛らしさもある。それに私服である。勿論始めてみた……なんてわけじゃない。

 けどこれまでで一度も同じ服はみたことない。実際クローゼットには服が溢れんばかりにあったし、その中からきっと気合をいれて選んでくれたと思うと、より可愛くみえるというもの……と野々野足軽は思ってた。

(見世物ってわけじゃない、ある意味であんまりみてほしくもないけど……でも俺の彼女はこんなに可愛いんだぞって見せびらかしたい気持ちもある……うむむ)

 なんか変な葛藤をしてる野々野足軽だ。けどそこでそれも無理なのも自覚してた。なぜかって? 実際平賀式部は歩いてるだけで注目されてるし、きっと一人で待ち合わせ……なんてしてたらひっきりなしに男から声をかけられる……それだけの容姿をしてるだろう。

 けど今だけは……今だけはそういうことにはならないのだ。なぜなら――ざわざわ――ざわざわ――と周囲が騒がしいからだ。そしてそれは平賀式部のせいじゃない。もっと別の人のせい……

(なんで……あいつ……)

 せっかくのデート、実際もう出会うなんてことはないと思ってた。一日くらいしたら、あの仮面を外してやろう(覚えてたら)とか思ってた野々野足軽。それだけの付き合い。だったのに……

(なぜだ!? なぜ、あの仮面をつけてあんな美女を連れてるんだ!?)

 なかなかに話題のアクション映画を見たあとに映画館が入ってた建物の中のカフェに入って一息ついた野々野足軽達。なにせ映画の感想は語り合いたいじゃないか――とかおもってたらそこには先客がいた。いや先客は勿論当然だけどいる。もっというと目立つ先客がいたのだ。それが仮面をつけた男とその男にパフェをアーンとしてるきれいな女性だった。

 いや、言い直そう。とてもきれいな女性だった。


転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 950

2023-11-06 20:46:40 | 日記

「止まるな! 近づくんだ!! 奴らはその隊列を崩してるぞ!!」

 そんな事を軍の隊長……いや大将とも言える人がいう。彼はヒゲを蓄えた恰幅のいい男性だ。この世界の騎乗動物にのって、先頭……ではなく中腹から声を張り上げてる。

 まあだからって普通なら今までにない位の大規模な軍隊である。端から端までに声を届かせる? なんてのは物理的には不可能だ。

 けどそこは私たちの技術がある。近くにドローンを侍らせて、その声を拾って他のドローンでワイヤレスで伝える。それで全ての指示がちゃんと軍の隅々まで届くようにしてあげてるのだ。

 ジャル爺が一点突破して突っ込んだおかげで、実際教会側は混乱してる。なにせ……だ。なにせこちら側の奴らにいきなりこの戦力を突破されるなんて思ってなかったんだろう。確かに私たちがいるが、それでも……だ。それでも長年下に見てた奴ら――という印象を教会は拭えてなんかなかった。いや、ヌポポを筆頭に上の奴らは私たちを最大限に警戒してるだろうし、その通達くらいはしてるとおもう。でも……だ。でも、それをどう受け取るかってのは個人次第だ。

 自分たちの事をきっと選ばれた奴ら……的な特権階級の意識があるやつらが中央の教会の奴らなんて大半だろうしそんな奴らはこの状況を信じたくなんてない。でもまだ一人である。まだ一人に突破されただけ……きっとそんなふうに思ってる奴らが大半だ。

「あいつが突出してただけ」とか「あれがきっと警戒を促されてたやつに違いない」とか勝手な事をほざいて自分たちの無能さを認めようとしてない。そんな中、更に迫ってくるアズバインバカラやら地上の連合軍。教会の大半の奴らはまだそれらを烏合の衆と思ってた。もしも本当にあれが烏合の衆なら、こんな教会の奴らの前まで来る――なんてことも無いだろうに、それすらも考えられない。

 だから、気づいたときには遅いんだ。

「うわああああああああああああああああああああああ!」

「痛いいいいいいいいいいいいいいいいい!?」

「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!?」

「いやああああああああああああああああああああああ!?」

 そんな断末魔の叫びが上がる。勿論それぞれで教会の奴らも目の前の奴らを倒そう……いや、殺そうと魔法を放つ。それは手のひらから見えない風の刃が出てくるという人を殺すのにはとても適した魔法だ。どうやら結構簡単な魔法らしくて、目の前の相手に使うのは便利らしい。

 それに……だ。それにその魔法はそんなに遠くまで届かないから、こういう場所で闇雲に打ってもそれなりに被害が少ないって利点も有った。そして教会の奴らは思ってただろう。

『見えない刃を避けられる訳がないだろう』

 でも実際はどうだ? そこら中から上がる断末魔の叫びがそれが間違いだったと如実に示してた。