UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

ある日、超能力に目覚めた件 318P

2023-11-13 20:38:29 | 日記
「綺麗よね。大人っぽいし」
 
 そんな風に平賀式部がつぶやく。それに対して野々野足軽は「えっと」とかしかいえてない。出来る男なら「そんなことない」とか「君の方がきれいだよ」とか言えるだろう。けど初彼女が平賀式部である野々野足軽にそこまで求めるのも酷かもしれない。
 それにそんな歯の浮くようなセリフは野々野足軽じゃなくても厳しいものがある。このくらいの女の子はどことなく大人っぽいって奴にあこがれてる節がある。
 けど、平賀式部は野々野足軽が思うにそこらのクラスメイト達よりもよっぽどに大人っぽいと思ってる。けど本人はそんなことはきっとないんだろう。
 そんなことも考えて、下手な事を言えない野々野足軽だ。でもなんとか「きっきっ君の……」とか言おうとはしてみる。でも平賀式部を目の前にしてたら顔が真っ赤になって言葉が出てこない。
 
「あっ、見えそう」
 
 そんな風につぶやく平賀式部。何が? と思ったら、仮面の男が「あーん」の為に口の所まで仮面を上げてた。
 
(ああいう行為は無意識なのか?)
 
 力であの男の認識を誤認させてる野々野足軽だが、ああいう風な行いを自然とやるんだってのは今初めてしまった。なにせ男の方は仮面なんて被ってないと思ってる……筈? 一応仮面を取ったって行為は確かやってない。なにせ……だ。なにせあの仮面をかぶるとイケメンになる……だったからだ。
 そして実際仮面をかぶってイケメンになった(とあの男は思ってる)。でも確かに仮面はそのまま……それを脳は認識してるのかもしれない。あの男にはただの『顔』に見えてるはずなのに……だ。
 
(脳みそって案外都合良いよな)
 
 ――とか野々野足軽は思った。だって彼は完全に自分は理想のイケメンになってると思ってる。なのに……だ。無意識化でその仮面を取るような行為をしてる。それは仮面をかぶってると脳は認識してるってことに……
 
「あの人と知り合いになりたいとか思ってる?」
「え? いや、まさか……」
「ちょっと話してみましょうか?」
 
 なんかとんでもない事を平賀式部は言ってきた。確かに野々野足軽はちょっとあの女性が気になってる。それを多分だけど平賀式部は女の勘的なもので見抜いてるんだろう。けどそこには平賀式部が心配するような、感情は明らかに野々野足軽にはなかった。
 でもそれをいくら口で説明しても無駄だろう。そもそもが口に出すとそれだけ『言い訳』してるととらえられる可能性の方が高い。気持ちというのは言葉にしないと伝わらないが、言葉にしたとして、本心が伝わるとは限らないのがこの人間同士の悲しいところだ。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 955

2023-11-13 20:32:56 | 日記
「くっ」
 
 弦を思いっきりひく。巨大な弓は自身の身長ほどもあり、弦だって特殊なそれは生半な力では一切引くことを許さない……それほどの物だった。
 自身の体を強化して、全ての力を合わせてやっと引ける……それだけのおかしい弓がこれだ。だからこそ、その弓から矢を一度放つたびに、弓隊の人たちの手からは血が滴ってた。そしてある人は――
 
「ぐああああ!?」
 
 ――という声を上げた。一体何が? と周囲の人は思う。その人は肩関節の部分からブシャーと血を噴き出してた。どうやら弓を放った反動がこの世界の強靭な人の筋肉を裂けさせたらしい。それだけ無理をしてでも、彼らは弓をいってる。
 
「もう……これ以上は……」
「大丈夫ですか! 早くこちらに!」
 
 ネナンちゃんがやってくる……と思ったが逆だ。なにせネナンちゃんが一人一人を回るのは効率がよくない。だから一気にまとめて一気に直して、また矢を敵に向かって撃ってもらう……という事をやってる。それに……だ。それにネナンちゃんには他の役目もある。それは勿論だけど普通に進撃してきてる砂獣を足止めすることだ。ネナンちゃんが足止めして、アイの砲撃でとどめを刺す。そういうルーティンだ。
 だからこそ、ネナンちゃんへの負担は実際相当な物。けどそれでも、今までネナンちゃんは自身からあふれ出る力をアクセサリーへとしてきた。だからこそ、そのストックは膨大にある。
 なくなったら、新たなアクセサリーをつけるってこともやってる。それを行うために、ネナンちゃんの周囲には数十人の侍女がいる。鼻から下を布で隠した、薄透明な布をまとってる女の方々だ。戦場ではむさくるしくなりがちだが、ネナンちゃんの周りだけはそのせいで華やかになってる。
 
 けど勿論だけど、今は戦闘中だから、その子たちに触れるとかちょっかいかけるとかそんなのはご法度だ。もちろんやるやつはいないけど。弓隊の人たちを運んでくるのも、本隊のむさくるしい男である。
 そして片手間で回復したら再び元の位置におんぶされていく。そして再び体が壊れたらネナンちゃんに直される。体が壊れることが前提の武器。それを使ってる彼らの体は確かに元には戻ってるだろう。けどその精神は疲弊していってるかもしれない。
 確かに敵と弓隊の人たちは対面はしないからある意味で安全な場所にいる。けど、他の面々と同じように過酷な状況には変わりなかった。どこにいてもここは戦場なんだ。

最近寒くなってきてない?

2023-11-13 08:50:43 | YOUTUBE

 

 最近寒いですね。お体にご自愛ください。自分は今年久々に熱が出た程度には健康です。ランニングもしてるし、栄養も意識してるし、きな粉とかも取ってます。

 きっと大丈夫です。やっぱり一番の節約って『健康』なんですよね。病気は予防するのが一番コスパ良いです。