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おろちのB気持ち(盛夏編)

気がつけば、季節は夏・・・。で、記事は?

イチゴをとりまく世界

2005-03-01 00:13:40 | 植物
TVを見ていたら、イチゴの知的財産権について・・・
というのをやっていた。交配で生まれる新品種は、
なんとゼロ4つくらいのパーセントオーダ
(宝くじより低いらしい)だという。

桜と違ってその開発が即、大きな利益につながるという
赤い宝石、いちご。簡単にふやせるので、いわゆる知的財産権の
侵害も少なくないらしい。現に韓国の9割以上は日本の品種だとか・・・。

驚いたのは、すでにそんな危機を回避すべく、日本の研究所には、
DNA鑑定でシックスナイン(99.9999%)レヴェルで
判別できる環境もあるとか・・・。

その侵害が莫大な損害となることを考えるとたしかにうなずける・・・。
おそらく、この判別システムだって物凄いお金がかかっているはずである。

片や桜。なにしろ、手間がかかるし、お金にはならないしなぁ・・・
と世間からは冷遇される。

たとえば、お金さえ掛ければ、「雨宿りと白妙は同品種か?」とか
「駒繋と車駐と太白は同じものか?」とか論ずる必要はなくなる。

そして、本が一冊書けてしまうといわれているほどの論議を
かもしている染井吉野の起源だって、ぱっちり分かってしまうはず・・・。

もっとも、それが分かっても、誰かが得する・・・とか言う話でもなく・・・。
つまり、イチゴは、経済的な視野からみれば「宝石」だが、桜はどんなに
美しく咲いたとしても、所詮単なる、いち植物でしかないのだ。

かつて、江戸時代、「あさがお」も変わり種で投機の対象となったと訊く。
でも桜は純粋に愛好家たちが楽しむためだけのもの・・・である方が
いいのかも知れない。

真剣に論議を交わしている学者先生方や商売の方々には申し訳ないが、
たとえ進展が芳しくなかったとしても、一愛好家としては、
「お金」に振り回されないのどかな「桜の世界」
がいつまでも続いて欲しいと願う。