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おろちのB気持ち(盛夏編)

気がつけば、季節は夏・・・。で、記事は?

さぬきうどん・・・番外編

2005-10-08 20:47:09 | 旅-四国編
「恐るべきさぬきうどん」の最後に番外編として、
有楽町のお店が紹介されていた。

「しめた!」

あのさぬきうどんが、東京でも食べられるのだ。
都心に出た際、ちょっと立ち寄ってみる。

たしかに讃岐うどんである。でもでも・・・。
やはり本場にはかなわないのか・・・。麺通団(この本の
編集者たち)が立ち寄ったら、一発で、店主にばれてしまった
・・・といういわくつきのエピソードが「恐るべき・・・」
には書かれている。いそいそと動き回る店主は勤勉そうで、
凄く好感が持てたのだが・・・。

それにしても、うどんというのはもちがいい。夕方まで、
たった一杯なのに、おなかも一杯のままだった。

さよなら四国、そして、全都道府県制覇・・・。

2005-09-26 22:36:34 | 旅-四国編
さて、やっと本場ものの「さぬきうどん」が食べられたので、満足・・・。
で、徳島を横切って高知へ・・・。雨がどんどん激しくなってくる・・・。
きょうの第一目的地おおぼけ、こぼけに着く頃には大雨。台風の影響も
あるのだろうか・・・。

濁流の渓谷をみて、四万十川への思いも萎えてゆく。そうだよな、きっと
あっちもアマゾン川(いったことないけど、イメージで・・・)みたいに
なってるんだろうな・・・。でも、沈下橋が沈んでるのが・・・濁流の
中で見えるわけないか・・・(シュン・・・)。

次の台風も近づいているという情報を受けて、仕方なく帰ることにする。
おおぼけ、こぼけの帰りは高速道路を使う。一応、愛媛にもかすっているので、
47全都道府県制覇はできることとなる。その最後、愛媛がまた感動的・・・
とは程と遠いものだった。

国境の長いトンネルを・・・の世界なのだけれど、私の最も苦手なオレンジ色の
電灯のトンネル・・・。凄い眠気を誘うのだ・・・。眠ったら死ぬぞ~と
(遭難者の様に!)自分に言い聞かせ、文字通り、死にもの狂いで運転して
国境(県境)を越える。もちろん、抜ければ雪・・・ならぬ激しい雨・・・。

達成感よりトンネル内でクラッシュせず、無事、生きていたことの方に感動を
覚える。まずは最初のサービスエリアで仮眠をとる。

う~ん、私も雨男なのだろうか。なんと、高松に戻ってくると晴れ間さえ
見えてきた・・・。でも結局、帰ることにした。

最後に電車で瀬戸大橋を渡る・・・。瀬戸内海、ほんとに美しい・・・。
感動した。電車が渡っている時間は20分位あったろうか。ずっと、半泣き
状態だった。

古事記でイザナギ、イザナミが淡路島から日本を造った・・・という伝説が
あるが、この島々の点在する風景の美しさは、それを裏付けている・・・と
密かに思った。

全都道府県制覇で日本を知り尽くした気でいたが最後に衝撃的な出会いだった。
日本は狭いようで広いのである。帰路の6時間近い鉄道の旅には流石に疲れたが、
感動さめやらぬまま、この日は床についた(四国ひとりたび完)。

恐るべきさぬきうどん(マジ!)

2005-09-23 20:05:20 | 旅-四国編
さて、翌日、流石に体中痛い。昨日からレンタカーを頼んであった
のはいい選択だった。重たい荷物を担いで駅やバス停をうろうろする
のはちっとしんどすぎる・・・。

計画は徳島を横切って高知に出ておおぼけ、こぼけ渓谷を見て、
太平洋側まででて、四万十川を見て、松山、道後温泉泊。

でもでも、その前にやはり、本場「さぬきうどん」を食べておかな
ければ・・・。でもでも、「まっぷる」に載ってる約20件の普通の
お店はお昼近くにならないと開店しない。その時間まで高松でうろうろ
しなくてはいけないのだろうか?

で、困ったときの「恐るべき・・・(本)」。
一件だけ朝早くからやっているお店を見つける。
もちろん、まっぷるにはない穴場である。流石はナビ。入れるのは面倒
であったが、「恐るべき・・・」の地図を入れたら、街をぐるぐる
まわってそのお店に着いた。

そのお店は丸山製麺。そううどん屋さんのなかでも製麺の傍らでやっている
お店もお少なくない。店内に入るとふつうのちいさな定食やさんのような
雰囲気。本に書かれていた通りのおばちゃんがでてくる・・・。

いわゆるセルフのお店。おばちゃんに麺の入ったどんぶりを渡され呆然とする・・・。

迫力のあるおばちゃんで、怒られるかもしれないという恐怖はあったが、
訊いて見る。「これ、どうすれば、いいんですか?初めてなんで・・・」

「この(網の)お玉に麺を移して、お湯(の浴槽)に浸して、・・・あとは、
 天ぷらでも薬味でも好きなものを入れて、汁をかけて・・・」

思っていた以上に優しく教えてくれた。一安心。

それにしても、訊いて良かった。あやうく麺をお湯の浴槽に泳がせてしまう
ところだった。それこそ怒られてしまう事態になりかねなかった。

うどんと天ぷらとつゆというシンプルな組み合わせ。早速味わってみる・・・。

「こ、これがさぬきうどんなのか・・・」

確かに。某本でも絶賛しているだけのことはある。たしかに今までに食べたうどん
とは違う概念のものである。美味しいというより、衝撃をうける。

しめて、¥230。なんと安いグルメなのだろう。恐るべきさぬきうどん。

「眠らないうどんタウン」、高松

2005-09-16 23:56:10 | 旅-四国編
(写真:街中の銀行と看板。「サリュー!って何?!」怪しい・・・)

ホテルには戻ったものの、なかなか寝付かれない。休みになって昼夜逆転
の生活になっていたので、そのせいであろう。3時を過ぎても眠れない。

そこで、読書タイム。「恐るべきさぬきうどん」を読んでみる。実は買った
もののほとんど読んでいなかった。

で、地図を見ると、見慣れた通り名ばかり・・・。そうそう、漆器やさん
さがしで、ここ、高松市街をかなりぐるぐるまわらせていただいたお陰である。

時刻は3時過ぎ。調べると数百m位のところに5時までやっているお店が
あることを発見。しかも上手いとある。早速出かける。

お店に近づくと、何故かタクシーがそのお店に極近いコンビニの前で何台も
たむろしている。繁華街もそのほとんどがもう店じまいしているのに・・・
怪しい・・・。

全く道に迷うことなく、お店の前に立つと看板の電気が消えていた・・・。
でもちょっと待てよ、お店の中から明かりが・・・。で、思い切って店の
戸をあけると・・・。

     「!」

中には十人以上の人たちが黙々とうどんを食べていた。飲み屋と違って
あまり会話が交わされず、異様な雰囲気。なんだか新興宗教の秘密の儀式を
うっかり見てしまった!・・・そんな感じ。

渋谷のクラブで(そんなとこ行った事ないが、イメージで、)ぱらぱらでも
踊ってそうな、いまどき系の茶髪の若い女の子が出てきて、ひとこと

(茶髪) 「本日はもう閉店しました」
(おろち)「はぁ?・・・」

だって、皆、こんなに、がつがつ食べてるぢゃないか?・・・5時まで、
やってるんだよね?・・・心中でそう思い、半分怒りつつ、返答すると、
困った顔をして、奥の厨房の若い人に助け舟をもとめる。

(茶)「そ、そうですよね」

どうやら、玉切れということらしい。かなり悔しかった。開店は、今日の夕方
6時だそうだから、もう一泊しないかぎり、ここのうどんは食べられない・・・。

「恐るべき、さぬきうどん・・・」

ホテルに戻る道すがら、本のタイトルを何度も復唱する・・・。

外には10台近いタクシーがたむろしている・・・。このお店狙いなんだろうか?

新興宗教に、「はまった」のは私かもしれない。

恐るべき日帰り温泉!

2005-09-15 22:01:08 | 旅-四国編
さて、その日帰り温泉。ガイドには26万分の一という大雑把な地図しかない。
その時点でいやな予感はしていたのだけれど・・・。ことでん一宮駅から
徒歩15分と書いてあったので、おそらく1kmちょいだろう。

いざ歩き出す・・・。20分はおろか、40分歩いてもそれは見えてこない
・・・げげげ、間違っている・・・。高松空港まで6kmの看板が見えたとき、
実感した。なにしろ、田園地帯である・・・。

近所に郊外型のデパートを見つけ、入ってみる。本やさんによって早速確認
・・・。な、なんと、全く逆の方向に向かって歩いていた。では何故?・・・
それは、とにかく路を戻ることにした。

すでに駅から2km半位歩いていた。ということは・・・もどって2km半、
温泉まで1km半、駅までまた1km半・・・。さて合計何kmでしょう?

流石に足が痛くなってくる。国道脇を足を引きずるようにして歩く。まるで、
24時間テレビのマラソンみたいだな・・・。

そんなことを考えつつ、今度こそ、無事到着した。ガイドが間違っている
と思い、現在位置を確認。で、分かった。地図の温泉マークを目指して
いたのだけれど、よくよく目を凝らして、見てみると、そこから補助線
が引かれていて、その先の小さな丸いところが現在位置であった。

確かにその小さい丸と温泉マークは真逆の方角にあった。やられた~。苦笑い
するしかないか・・・。

こんぴらさん、漆器やさん、そしてこの温泉と・・・。こんなに沢山歩いたのも
ひさびさだろう。それゆえ、温泉も凄く疲れがとれたような感じがした。

再び高松のアーケード街に戻り晩飯。居酒屋風のお店に入る。最終オーダ
の時間も近いということで、カウンターではなく、テーブル席に通してもらう。

かつおと、さんまと、霜降り馬刺しを頼む。そして、ビールに地酒・・・。

方言が普通に交わされる地元の人達の会話を横目・・・いや、横耳?に聞きつつ
厳かに祝杯を挙げる・・・。静かに感激。

方言をつまみにいただく地酒の吟醸酒の味は格別。だから、飛行機を使ってだって
旅してきた価値がある。でもでも今回、この馬刺しは特によかった。

ただし、これはこのお店のお勧めではあるが、高松の名産と関係があるかは知らない。

近所のコンビニでおつまみになりそうなものを物色して、今日のお宿、ビジホ
へと帰る。でもでも、さらに驚くべき出来事が、この「眠らないうどんタウン
(恐るべき・・・より語句引用)」で起きるのであった。

こんぴらさん、参り

2005-09-13 22:44:23 | 旅-四国編
こんぴらさんに着く。こころもち曇ってきた。実は、がんがんな暑さに
ちょっと滅入っていた。九州もそうだった気がするけれど、
ここも日差しが刺さる感じ。でもあまりじめじめしていないのが
関東との違いだろう。比較して、さほど気持ちの悪い暑さでもない・・・。

とはいえ、参道を登り始めると汗だらだら。Tシャツが肌にべったり
張り付いていた。途中、大門内でこんぴらさんに功績?があった
5人だけが商売をできる・・・という大きな傘の飴やさんに、オブラートに
包まれたかけらを、味見させてもらう。疲れがとれるのだそうだ。

暗示なのかホントに効いた。ゆずが入っているそうだから、まんざら
外れていないのかも知れない・・・。

石段は予想していたほど大変ではなかった。でも汗の量は半端でなかった。

無事に参拝を済ませる。海の守護神なので、この旅の安全を祈願した。
(---ことにしておく・・・ほんとは内緒~♪)

帰りにトイレでTシャツをぞうきんの様にしぼると、たらたらと雫が落ちた。

一度市街に戻る。漆器に興味があるので、今度は香川漆器のお店へ向かう。
なかなか見つからなくてかなりアーケード街を散策してしまう。
日が傾き始めて、もう、へろへろ・・・。

やっと探し当てて入店。うろうろきょろきょろしている私を見て、店主
声を掛けてくる。

店:「何かお探し物ありますか?」
お:「いえ、漆器、好きなんです・・・」

残念ながら、香川漆器については、勉強していなかったので、よく分からない。

店主のお話では、香川漆器は、お殿様用の高価なものと、庶民用の丈夫で
安価なものとの二極で発達したものだという。ここにあるのは、どちらかと
いうと、庶民系のものが大半だそうである。

皆、素晴らしいものではあるのだろうけれど・・・。おろち的には、特別に
心惹かれるものが見つけられず・・・。説明までしてもらったのに、
何も買わずに出てきてしまった。店主さん、ごめんなさい・・・。

で、ひとっ風呂でも浴びに・・・と日帰り系の温泉を目指して再び「ことでん」
に乗るのだが・・・。それが、この旅最大の悲劇へと繋がってゆくのだった。

琴平電鉄(1)

2005-09-12 22:50:12 | 旅-四国編
さて、高松につくと、リムジンバスで駅まで40分。どこでもそうだが、
結局、飛行機だと郊外にあるので、街まで時間が掛かる。
(新幹線にすれば、あと一時間我慢して、一万円の差か・・・
 もったいないな・・・ぶつぶつぶつぶつ・・・)。でもコレもあとで、
 その価値を改めて実感することとなる。

初日、とりあえず、こんぴらさん参りをすることにした。琴平神社である。

おろち、お宮めぐりは案外、好きである。仏様はちと、まだ、お世話に
なるのは早そうなので(笑)、何でも「神頼み」が好きなのである。

そうそう、古事記とかの日本神話もすきなのら(ご存知ない方のために、
ひとこと。おろちのハンドル名は古事記に出てくる「やまたのおろち」
の神話からいただいている)。

とりあえず、お昼にアーケード街でうどんとビール。はっきり言って
普通のうどんであった。これがもし、本場の「さぬきうどん」だというなら、
私の味覚がおかしいか、皆が騒いでいることがおかしいかどちらかである。

ちなみに、そこは茶店風のお店で、例の本、「恐るべき・・・」にも店名は
出ていなかった。

さて、気を取り直して、その名も「琴平電鉄」でこんぴらさんへ向かう。
切符を買ってふと気づく。なんと表裏同じものが印刷されている。
それはちょっと珍しいかも~(写真参照)。

こんぴらさん、1368段あるという石段は有名。いつかそのステップを
踏んでみたい・・・ついにその夢がかなうのだ(でもそんなに大げさな
もんでもないな・・・正直)。

2両編成の「ことでん」。のどかな風景である。思い出すのは福井の京福電鉄、
金沢の北陸鉄道、その他もろもろ・・・。天気も良くて、田畑を割って
走る電車はルンルン気分。うたたねしそうであるがそれももったいない・・・。

そんな「ことでん」は高松市街から約1時間かけてこんぴらさんへ
かたこと、かたこと・・・とのんびり、むかうのであった。

思いつき、そして旅立ち・・・

2005-09-11 19:59:16 | 旅-四国編
「思い立ったが吉日!」

という成句がある。私の大好きな言葉でもある。

夜眠れず朝思い立つ。そうだ、四国に行こう・・・。

明け方からごそごそと準備をして、気づけば羽田8:10発の
JAL1403便で高松へと向かっていた・・・。

おろちにとっては日本最後の聖地に足を踏み入れたことになる。

そう、この四国漫遊が実現すれば、一歩以上足を踏み
入れたというレヴェルで、国内全都道府県が制覇できたことになる。

べつにそうたいしたことでもない。でもあえて白地図を塗りつぶす
感覚でいえば、2005年09月10日、そのすべてが赤くなった
ことになる・・・。

それを記念してブログにでも乗っけとくか・・・という趣向である。

とはいえ、四国行き計画はもう随分昔からあった。2001年3月に

「恐るべきさぬきうどん(写真参照)」

という430ページもある分厚い文庫本を買ったとき、すでに心は
決まっていた。2001年3月発行とあるので、もうそれから4年も
経ってしまった(肩の力、がくっと落ちて・・・)。

もう一つ、実は最近、四国(特に高松)がマイ・ブームなのだ。
それはTVドラマ「せか・ちゅう」・・・ではなくて、

「がんばっていきましょい」

を観ていて・・・。ご存知女の子達のボートを巡る青春物語である。

毎回、息をのむような、美しい瀬戸内海の風景。そして怒っている
時でさえ、優しい響きを放つその方言に、ほろっときてしまった・・・。

相変わらず羽田空港の滑走路は飛行機の大渋滞。順番待ちで出発が
遅れてます、というアナウンス・・・。まあ、いつものことである。

しかたないよな~。東京は人がおおいのら・・・。そんなことを
ぼんやり考えていると、やっと飛び立った。天候が悪くエアポケットへ、
すとん、すとんと落ちたりしているが、とりあえず無事、高松へ
向かっては、いるようである。