いわば、このきなんのき、事始め。そう、思い出した。
今ではなく、小学生の頃に覚えようとして、
覚えた最初の木がこれだった。
なんで、こんなに名前も不可解な、しかも、漢字も難解
なものを・・・。そう思った人は今回の話題にはやや遠いか?
でも、ピンと来た人は経験者だろうな。
そう、カブトムシやクワガタは、ほとんどこの木にしか
来ない。つまり、それを目的にくる人(子供?)には
これが見分けられないと、お話にならない・・・。
早朝、クヌギの木の多い林に友達と一緒に、よく足を運んだ。
おろち、小学生の夏の思い出。
彫りの深い樹皮は、意外と覚えやすい。なにしろ、その木に
カブトムシやクワガタが、ぺたぺた張り付いている姿が頭に
浮かぶと・・・うきうきわくわく、自然に覚えてしまう(笑)のだ。
でもでも、こんな難しい、しかも2つも漢字があると知ったのは
ついさっきである。
それはとにかく、今でもこの木を見ると、カブトムシやクワガタ
がいるんぢゃないだろうかと、きょろきょろしてしまったり、
する・・・(条件反射なんだよね、きっと)。
遠い昔、雑木林を走り回っていた「おろち少年」の姿、
ほのか・・・だが、記憶の片隅に、かすかに浮かんだ。