TONALITY OF LIFE

作曲家デビュー間近のR. I. が出会った
お気に入りの時間、空間、モノ・・・
その余韻を楽しむためのブログ

鏡餅とシャンパンと

2021-01-02 12:04:33 | グルメ
真空パックの鏡餅は便利だが、プラスチックのミカンだけはいただけない。
できればお餅はそのまま飾りたいし、葉っぱ付きの本物のミカンを載せてみたいと思い続けていた。
年の瀬のスーパーでお餅の専門店がコーナーを構えていたのであれこれ聞いてみたところ、
やはり空気にさらすのはお勧めできません、
ひび割れとカビ防止のため真空の袋に入れたまま飾ってください、と言われる。
迷いながら一旦退いて別のスーパーへ用事を済ませに行くと、鏡餅用の橙(だいだい)が売っているではないか。
後で知ったのだが、ミカンではなく橙。
その意味は、春になると落ちるミカンとは異なり、橙は一度実がなると4~5年以上落果しないことから、
健康長寿の家庭・家族に見立てるのだという。
長崎産の立派な橙を手にした途端、先ほどの餅を直に飾る決心がついた。
どのようにひび割れるのかも見届けようではないかと。
ところがいざ餅の売り場に戻ってみると、想定していたサイズは大き過ぎた。
一回り小ぶりなものに変えたのが、橙とアンバランスになってしまった理由だ。
奇跡的に安定しているので、鏡開きまでこの状態をキープできるかどうかで今年の運勢を占ってみようか。
作法としては至らないところもあるに違いないが、我が家の鏡餅の完成である。

ところで、今年のお節にはシャンパンを組み合わせた。
全体的に甘みに寄った味つけとの相性も抜群なのである。
鏡餅を正面に見ながら、時おり新春の陽光に煌く泡を愛でる。
最近会話のない娘とは少しだけキャッチボールが弾んだ。