TONALITY OF LIFE

作曲家デビュー間近のR. I. が出会った
お気に入りの時間、空間、モノ・・・
その余韻を楽しむためのブログ

別世界的名店 Vol. 2 ~ 横浜・ピュイサンス

2009-07-18 11:50:32 | グルメ
Vol. 1で取り上げた「ワンダーデコール」とはそう遠くない距離にある。
こちらはフランスの焼き菓子を中心としたパティスリー。
最寄り駅は東急田園都市線の「藤が丘」、歩くと20分くらいはかかるだろう。
しかし成熟したケヤキの街路樹や、もえぎ野公園近辺の緑陰と坂道など
憧憬を集めるこの沿線らしい風景のなかを歩くのはさほど苦にならないかもしれない。

さて、店内に足を踏み入れると、まずフランス語のラジオ放送が耳に入ってくる。
フランス菓子の店にフレンチのラジオ、ともすれば野暮ったい組み合わせになりかねないものだが、
そこかしこに並べられた本格的なお菓子やパンの種類の豊富さを目の当たりにした瞬間、
耳と目を通してフランスのどこかの町にあるパティスリーを訪ねたかのような感覚に包まれた。
いや、本場にもこれだけの種類が一堂に並ぶ店はないのではないか。
思わずそう唸ってしまうほどのヴァリエーションである。
例えば焼き菓子は、ロレーヌ地方のもの、ボルドー地方のもの、バスク地方の伝統菓子、といった具合。
その食感も実に様々で、ブルターニュ地方の “ファーブルトン” のようなモチモチとした食感から
定番の “パン・オ・レザン”(クロワッサン生地にカスタードクリームとレーズン)のサクサク感まで、
食べ比べてみるのも一興に値しよう。
果物のタルトやキッシュ他、パン&惣菜系は窓辺のトレイやカゴに、
キャラメル、ショコラ、砂糖菓子、ケーキ、マロン・グラッセなどはガラスケースのなか、
コンフィチュールやペーストが詰まった小ビン、紅茶を並べた棚、クッキー、メレンゲ、マカロン、マシュマロ...
その他初めて目にする名前のお菓子たちがどれも魅力的にディスプレイされている。
この驚異的なレパートリーが絶えず形となって供されていることに
店主の並々ならぬ熱意とお菓子作りへの深い愛情を感じずにはいられない。
ピュイサンスとは “力” の意。
力強い菓子をいつまでも作り続けたいという、シェフの願いが込められているそうだ。

http://www.puissance.jp/

初めて自転車に乗れた日

2009-07-11 12:32:39 | 子育て
ぐずついた日曜日の夕方、雨に濡れた濃い緑のなかに
鮮やかなピンクのヘルメットと黄色の自転車が小さくなっていくのを目に焼き付けた。
補助輪を外してから約一月半、遂にミンモが乗れるようになった。
2週間前にはあと一歩のところまで来ていた。
サポートする手を離しても一人で進める時間が3秒から5秒に、やがて10秒に...
昨日は漕ぎ始めのコツを飲み込こんで、スピードを落としてからブレーキで止まるのもクリア。
その後はあたりを自然に周回できるようになり暴走状態(笑)。
補助輪を取った日は自転車を押して歩くことさえままならず、半ベソ状態で家まで帰って来たっけ。
子供っていいなあと思う。
いろんなことを出来るようになっていくから。