TONALITY OF LIFE

作曲家デビュー間近のR. I. が出会った
お気に入りの時間、空間、モノ・・・
その余韻を楽しむためのブログ

リフォームでやってみたかったこと Vol. 1 ~ キッチンの壁をタイルに

2020-07-24 20:24:58 | インテリア
キッチンとサブウェイタイルの相性は抜群であるものの、
カフェなどであまりにも目にするようになったので別のものを追い求めたくなった。
ショールームに足を運んでもデジタルのカタログを読み漁っても
ついつい目が行くのは色鮮やかなタイルである。
なかでも「ブルーマーレ」というイタリア製の青いタイルにはすっかり魅せられた。
有元葉子氏お薦めのオリーブ色もさすがは料理の雰囲気とフィットしていた。
しかしながら、キッチンは清潔感も大事です、というリフォーム会社のアドバイスに賛同して、
色味は結局ホワイトに落ち着いた。

名古屋モザイク工業社のディフミーナ。
ダイヤ形で縦の寸法は約26cm、これを若葉マークのように並べてもらうことにした。
大ぶりなので、細密とは反対の大らかな雰囲気につながることを期待したのだが、
主張するデザイン故に内覧の際はどきどきしたものだ。
光の反射といい、コンケーブ(凹み)が生み出す陰影といい、
コンタクトを外しても分かるほどに表情豊かである。
ピース自体は同じ形状であっても、配置のパターンで異なる雰囲気にできるのはタイルの面白いところ。
目地の色でも印象を変えられるという。

ブルー・グレイ考

2020-07-04 12:27:07 | 未分類
無礼講ならぬブルー・グレイ考。
海辺を散歩していたある日の夕方、これぞブルー・グレイという色彩に出合った。
ブルーでグレイ、要はグラデーションということになるのだが、これがなかなか奥深い。
ブルーが先に来ているからには、基調はブルーであることが求められよう。
思うにグレイを帯びるには、雲の存在が不可欠である。
海の湿り気から派生した洋上の雲が、ブルーにグレイのニュアンスを与えていく。

突然のようにブルー・グレイがひらめいたのは、
松田聖子の♪「マイアミ午前5時」を記憶していたからにほかならない。
十代に出合った松本隆の詩は、例えば入道雲を見ると “雲の帆船” といった具合に
半ば反射的に刷り込まれている。
この作品におけるブルー・グレイという曖昧な色彩の効果は絶大だ。
煙るような夜明けのなか、対照的に明確なのはもう覆すことのできない男女の別れである。

夏至の頃の日は長くとも、空模様はどんよりとしていることが多い。
夕暮れ時にも様々なブルー・グレイが現れては包み込まれる。