「太平洋戦争の激戦地・硫黄島(東京)から届いた手紙が6月に福岡市の平和祈念資料展で初めて展示される」そうです。「差出人は、38歳で戦死した故・平井勝彦さん。戦地ヘついた直後から亡くなる1カ月前まで、計18通を家族に送り続けた」とのことです。
「ウクライナ侵攻や台湾海峡有事への懸念から、日本でも防衛力強化のムードが高まる中、長男平井信孚(のぶたか)さん(90)=福岡市早良区=は『私たち親子が味わった戦争の悲惨さを次の世代へ伝えたい』と話」されています。
「37歳だった父(勝彦さん)に招集令状が届いたのは1944年2月24日。信孚さんの11歳の誕生日だった」そうです。「2日後に入隊。3月半ば、戦地へ向かう父を未明の博多駅で見送った4月に1通目が届き、父と家族の文通が始まった」とのことです。
新聞でも手紙の内容が一部紹介されています。そして、「45年2月24日、(長男・信孚さんの)12歳の誕生日に18通目(最後のたより)は届いた」そうです。
「信孚さんは今年、反戦の訴えなど相次いで投稿。目を留めた資料展の関係者から展示を打診された」そうで、「快諾したのは『今の日本は戦前の状況に似ている』との危機感からだ」ったとのことです。1939年時の平井家の家族写真が紹介されています。平井勝彦さんの優しいそうな笑顔が美しいです。戦死された方々の家族に託す思いが伝わってきます。
(下:2023年5月18日 西日本新聞川口安子「硫黄島からの手紙 展示 戦死の父家族に18通送る 『戦争の悲惨さ次世代につたえたい』早良区の平井さん」より)
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