大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

菊池恵楓園〈金陽会〉作品の保存を訴え講演

2023年07月08日 05時22分16秒 | 日記

 「国立ハンセン病療養所【菊池恵風園】(熊本県合志市)の入所者が描いた絵の保存活動に取り組む学芸員、蔵座江美さんの講演会が1日、春日市のクローバーブラザであり、約60人が聞き入った」そうです。
 現在、蔵座さんは入所者の絵画クラブ〈金陽会〉の作品紹介を西日本新聞に連載中です。7月2日には矢野悟さんの《路》を紹介され、この絵を見た小学生が『色がいっぱい使ってある』と発見したエピソードが紹介されています。竹林に差し込む光が生み出すたくさんの色合いは、たしかに大発見です。「さらさらと笹を揺らす風の音が今にも聞えそう」と評されています。
 「蔵座さんは熊本現代美術館の学芸員だった頃、入所者の絵画クラブ〈金陽会〉の作品を目にして衝撃を受けた」そうです。「描かれていたのは入所者の故郷の景色など〈光あふれる〉作品。『社会への恨みなど思いがこもった絵だと偏見があった』という」反省的言葉もあります。
 「その後、全国13のハンセン病療養所で、作品の多くが処分されていることを知り、保存活動を始め」られたそうです。「各地で展覧会を開いている蔵座さんは『金陽会の絵を知ってもらう場を作ることが唯一できること。今後も続けたい』と話」されています。講演会後、作品38点が並ぶ会場で、蔵座さんによる絵の解説もあった」そうです。
(下㊧:20237月2日 西日本新聞坪井映里香「菊池恵楓園入所者描いた絵 『知って』 春日で蔵座さん講演」下㊨:〈金曜会 光の絵画たち 菊池恵楓園から〉欄 《矢野悟・路》蔵座江美「竹林が宿すたくさんの色」より)

 


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