大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

竹100%の紙、環境好循環

2017年01月21日 06時14分59秒 | 日記
竹100パーセントの紙作り製品化、ビジネスとしても軌道に乗せた「中越パルプ工業」が紹介されています。
製品化されても販売に結びつかなくては、消費者の理解が得られなければ事業として維持されません。
どのような思いで、どのような困難を乗り越え取り組まれたのでしょうか?
「竹林はタケノコなどの恵みをもたらす一方、放置すれば森や里山を侵食し、生態系の多様性を損なう原因にもな」ります。
「針葉樹はクラフト紙、広葉樹は印刷用紙など、木は種類による特徴を生かして紙にする。竹は針葉樹と広葉樹の中間的な性質があり、幅広く使える一方でこれといった特徴がない。しかも、一般的な印刷用紙よりも高い。竹の活用が生物多様性の保全に貢献するという意義が、わかってもらえるかがカギだった。」そうです。
「竹紙ノートの開発。」「銀座有名文具店に販売を頼みこむ」、「有名絵本作家にノート表紙のデザインを厚意で引き受けてもらう」「環境にやさしいという意義をわかっくれそうな雑誌に持ち込む」等などの働きかけをされています。
そして「持続的に竹を買い取ることで地域が経済的に潤い、里山も整備されて生物多様性が維持される。好循環を生む取り組みに、環境分野での受賞が続いた」そうです。
「これからも竹紙のことは<言いふらし続ける>」と担当の西村さんは話されています。
「伝えたいのは<何かできることはないか>と思ったことで、里山の経済と自然の再生に貢献できたという経験」なのです。
「<企業で働いていても会社員である前に社会人>。同じように世の中の問題解決に取り組む人を増やし、よりよい社会にしたいとの思いがそこにはある」と結ばれています。
そういえば隈研吾さんの建築に竹紙が使われています。隈さんは竹を使った家も建てられてますね。
竹は木と違って3年もたてば大きくなります。その利点を生かし、安定した資材として維持管理し活用ができれば、コストは下げれるのではないでしょうか?竹紙の他、竹炭や、竹明かり、竹の布が作られる等、竹の可能性は広がっています。
(下:2017年1月18日朝日新聞《エコ》欄「竹100%の紙で里山再生 中越パルプ工業営業企画部長 西村 修さん(51)」より)

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