「1963年の三井三池炭鉱三川坑(大牟田市)の炭じん爆発事故の患者が入・通院する大牟田吉野病院の<確認書>が履行されないまま11年が過ぎた。大牟田労災病院を廃止した際の厚生労働省の『最低4診療科を確保し、常勤医を配置』などとした約束は宙に浮いたままだ。事故から54年、閉山から20年。27日には54回目の現地交渉があるが、解決の見通しは全く立っていない。患者らは『もう待てない』と訴える。」
「炭じん爆発事故では、死者458人、一酸化炭素(CO)中毒患者839人を出した。その翌年、こ中毒患者の診療などを目的に大牟田労災病院が開設。治療やリハビリなどにあたった。だが国は全国的な労災病院の見直しの中で大牟田労災病院の廃止を決定。2006年3月同病院は廃止にあたり、三池高次脳連絡会議(旧・大牟田労災病院廃止反対連絡会議)との間で、CO中毒患者の特別対策事業を委託する新病院に関する確認書を交わした。」
「今年の1月19日。厚労省との53回目の現地交渉で(三池高次脳)連絡会議の芳川議長らは、『約束した4日診療科の常勤医は2かだけ』『広く一般に開放のはずが、一般の新規外来患者はほとんど受け付けない』と追及した。厚労省側は『大牟田吉野病院との診療ネットワークを検討』『大牟田吉野病院での高次脳機能障害患者のリハビリ外来受け入れに努力している』などと答え、確認書の履行には『努力を続ける』と述べるにとどめた」
「連絡会議は27日大牟田労働基準監督署で厚労省の担当者との現地交渉をする」そうです。「5月20日には大牟田文化会館で高次脳機能障害の{第7回シンポジウム』を開き確認書履行を求め活動していく」そうです。
(2017年3月24日西日本新聞<三池閉山20年>欄・堺謙一郎「医療確保の確認書 宙に浮いたまま11年 三川坑CO患者ら『もう待てぬ』}より)
「炭じん爆発事故では、死者458人、一酸化炭素(CO)中毒患者839人を出した。その翌年、こ中毒患者の診療などを目的に大牟田労災病院が開設。治療やリハビリなどにあたった。だが国は全国的な労災病院の見直しの中で大牟田労災病院の廃止を決定。2006年3月同病院は廃止にあたり、三池高次脳連絡会議(旧・大牟田労災病院廃止反対連絡会議)との間で、CO中毒患者の特別対策事業を委託する新病院に関する確認書を交わした。」
「今年の1月19日。厚労省との53回目の現地交渉で(三池高次脳)連絡会議の芳川議長らは、『約束した4日診療科の常勤医は2かだけ』『広く一般に開放のはずが、一般の新規外来患者はほとんど受け付けない』と追及した。厚労省側は『大牟田吉野病院との診療ネットワークを検討』『大牟田吉野病院での高次脳機能障害患者のリハビリ外来受け入れに努力している』などと答え、確認書の履行には『努力を続ける』と述べるにとどめた」
「連絡会議は27日大牟田労働基準監督署で厚労省の担当者との現地交渉をする」そうです。「5月20日には大牟田文化会館で高次脳機能障害の{第7回シンポジウム』を開き確認書履行を求め活動していく」そうです。
(2017年3月24日西日本新聞<三池閉山20年>欄・堺謙一郎「医療確保の確認書 宙に浮いたまま11年 三川坑CO患者ら『もう待てぬ』}より)