はるばる青森県まで一人で運転して行ったというのに、ローカル鉄道線を1路線乗り忘れるという大失態を演じてから2週間。
改めて行きました、青森県。
レンタカーで、1月6日の夜に東海市を出発。1月7日の昼に弘南鉄道弘南線に乗り、1月8日の日中くらいに東海市に帰り着くという弾丸計画である。ところが、今回はこんな計画にもかかわらず同行者が2名いる。
一人目は毎晩の居酒屋の親方。二人目はその居酒屋の常連さん。物好きと言うか何と言うか…。
親方の目的は「東北に行ったことがない。わんこそばに挑戦したい。」
常連さんの目的は「青森県に行ったことがない。東北で初詣をしたい。」
私の目的は「弘南鉄道弘南線に乗りたい。雪道を運転したい。」
三人三様である。
1月7日
0:00に東海市を出発。
伊勢湾岸道 → 東海環状道 → 中央道 → 長野道 → 上信越道 → 関越道 → 北関東道 → 東北道 のコースで黒石ICには昼前に到着。道の駅「いなかだて」で昼食をとった。
3人で交代で運転すると仮眠で停車させる必要がないため、速い。
昼食の後、私は弘南線乗るために黒石駅で下車。弘南線起点の弘前駅で拾ってもらうことにした。
電車の発射時刻まで40分ほどあり、黒石駅の待合室のストーブで暖まっていてももったいないので、黒石名物汁やきそばを食べることにした。
駅のすぐ近くに観光案内所があり、「汁やきそばを食べたい。電車に乗るので近いところ」というと、すぐ隣の店を案内された。
「すごう食堂」。随分古そうな建物で傾きそう傾いていた。
汁やきそばは650円。スープの中にソース焼きそばが沈んでいるような感じ。麺の食感は沖縄そばに近い。昼食後間もないにもかかわらず、あっという間に平らげた。
この間に親方と常連さんは弘前市内の最勝院というお寺へ初詣へ。常連さん曰く「京都を思わせる風情のある、いいお寺だった」。
一方の私は黒石駅13:20発の弘南線に乗り、13:48分に弘前駅に到着。車両は東急7000系のお下がりで味気なかったが、ようやく東北の鉄道線全線乗りつぶしの念願を果たせた。
肝心の車窓だが、見渡す限り真っ白の雪景色。その景色も降雪のために良く見えなかった。
弘前駅で親方、常連さんと合流し、喫茶店で小休止。その後盛岡市へ向かった。
本降りの雪となり、運転しにくかったが18:30に盛岡市内のそば屋に到着。
「東家」というそば屋さん。私は東北に6年間住んだことがあり、盛岡市には数え切れないくらい出張したというのに、わんこそばを食べたことがない。ということで、どのようなものか楽しみに店に入った。
「3人、わんこそばを食べたい」と言うと、2階の座敷に案内された。一人3150円。
はじめにマグロの刺身とそばの薬味(鳥そぼろ、海苔、とろろ、なめこおろし、南蛮、ごま、わさび、もみじおろし、鰹節、ねぎ)が運ばれ、食べ方を説明された。
要約すると「食べ放題。時間制限なし。自分のペースでかまわない。やめるときはお椀の中に麺1本残らない状態にして蓋をする。蓋をするまで延々そばを追加する。」という感じ。
そしてスタート。お姉さんが「ハイ、どんどん」「ハイ、じゃんじゃん」という掛け声と共に一口分のそばをお椀に入れてくれ、それをひょいと口にかきこむ。お碗15杯でそば一枚分に相当するとのこと。70杯の辺りで苦しくなったが、恵みのゲップが出て胃が縮んだ。さらにどんどんじゃんじゃんと食べ、私は112杯でギブアップ。
写真は私がギブアップした後も食べ続ける親方。
結局3人とも100杯以上を平らげ、お膳の上はご覧の通り。
当分の間、そばを見たくもないが、そば自体はとても美味しかった。今度はこのお店で、わんこそばではないそばをゆっくり味わいたいものだ。
わんこそばの後は銭湯で体を温め、盛岡南ICから高速道路へ。行きとは逆コースで休み無く交代で運転。東海市には1月8日の朝8:30に帰着。
3人それぞれの目的を果たし、楽しい旅行だった。