沖縄県宜野湾市と那覇市で3月末まで開かれた「第5回沖縄国際映画祭」。
吉本興業が中心となって運営し、今年は9カ国と1つの地域から74作品が出展された。
そんな中で特別上映された劇作家・後藤ひろひとの監督によるユニークな観客参加型上映プログラム「デルシネ」に注目が集まった。
(豊田昌継)
デルシネとは「出るシネマ」の略。
エキストラの出演シーンをあらかじめ除いた短編映画を撮影・編集しておき、上映当日に来場者にそのシーンの撮影に出演してもらい、編集したうえで一緒に鑑賞する。
後藤は、かつて座長を務めた劇団「遊気舎」で一度試したが、映画祭のように開催期間が1週間ならバリエーションも増えるとエントリーした。
上映作品は「エル・シュリケンvs悪魔の発明」と題したB級映画を思わせるヒーローもの。
その中で、約20人のエキストラに「ラブフェロモンを抽出された人たち」「抜け殻人間」など5シーンを演じてもらう。
その際、本当のシーン説明はせずに、別の様子をイメージさせて撮るのがミソ。
上映時のエキストラの驚きはもちろん、それを演じようとしてかえって臭くなるからだ。
沖縄では4回実験したが、毎回、地元の子供や学生ら定員を超える申し込みがあった。
しかも、後藤は劇団でのワークショップなどを通じて、エキストラの扱いには慣れているせいか、参加者はノリノリで撮影に溶け込み、編集後の上映にもほぼ全員が参加していたという。
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