田中文部科学相が巻き起こした“騒動”は、衆院選を控えるなか、民主党秋田県連にとって大きな打撃となった。
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県連幹事長で首相補佐官の寺田学衆院議員（秋田１区）は８日、読売新聞の取材に応じ、３大学の設置認可を巡る田中文科相の言動を「政権を預かるものとしての最低限の礼節と作法を逸脱していた」と認めた。
寺田氏によると、田中文科相が「不認可」を表明した２日以降、「地元や設置者には理解されない話」と考え、元秋田県副知事の板東久美子・文科省高等教育局長と連絡を取り、同党の輿石東幹事長らに田中文科相との会談や、３大学側との面会を働きかけたという。
寺田氏は「（３大学の関係者や受験生らに）非常に申し訳ない一連の行動だった」と振り返った。穂積志・秋田市長や佐竹知事など、県内から多くの批判や反発の声が上がった点は、「当然のことで、真摯(しんし)に受け止めたい」と述べた。
さらに、今回の騒動が民主党政権に及ぼす影響について、寺田氏は「政権運営の幼稚さが露呈し、信頼を相当失った。回復するのは至難の業だ」と漏らした。
（2012年11月9日11時26分
読売新聞）
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