福岡県警が北九州市小倉北区の20代の会社員男性を覚醒剤取締法違反容疑で誤って現行犯逮捕した問題で、男性が持っていた粉末が、「脱法ドラッグ」だったことが捜査関係者への取材で分かった。脱法ドラッグは覚醒剤や麻薬と似た幻覚作用があるが、所持しているだけでは違法とはならない。県警は薬物の特定を進めている。
県警によると、今月17日未明、北九州市小倉北区の路上に止まっている車の中で寝ていた男性に、小倉北署員が職務質問。車内からチャック付きポリ袋に入った白い粉末0.6グラムが見つかり、署員が簡易鑑定した結果、陽性を示したため、男性を現行犯逮捕した。その後、県警科学捜査研究所で正式な鑑定をしたところ、覚醒剤でないと分かり、男性は同日、釈放された。
捜査関係者によると、その後の鑑定で、粉末は覚醒剤に似た構造を持った薬物と判明。このため、簡易鑑定では試薬が陽性を示す青紫色に変化したが通常よりも変化が遅く、色も薄かったとみられる。
男性は粉末について「覚醒剤ではない。脱法ドラッグの店で買った」と話しているという。
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