裁判所に向かう山崎正夫被告(11日午前9時29分、神戸地裁前で)=関口寛人撮影
兵庫県尼崎市で2005年4月、乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故で、業務上過失致死傷罪に問われたJR西日本の山崎正夫・前社長(68)の判決が11日、神戸地裁であった。
運行に直接関与しない鉄道会社幹部の責任を問えるかどうかが焦点だったが、岡田信(まこと)裁判長は「現場の危険性を被告が認識していたとは言えず、自動列車停止装置(ATS)整備を指示するほどの予見可能性は認められない」として無罪(求刑・禁錮3年)を言い渡した。
事故は快速電車が制限速度を45キロ上回る時速約115キロで急カーブに進入して発生。JR西は1996年12月、東西線との乗り入れを円滑にするため現場カーブを半径600メートルから同304メートルに付け替えた。当時、山崎被告は安全対策の実質的最高責任者の鉄道本部長だった。
(2012年1月11日11時47分
読売新聞)
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