アイドリング~吹け上がりが
体感レベルでブレてしまう
東京都A様のジャガーSタイプ4.0V8です。
英国車ブランドであるジャガーの中で
実にドイツ車っぽいGTな造りこみが強いSタイプ。
特に4.0リッターは鉄の塊が凄い勢いで飛んでいくような
怒涛の走りを演じてくれます。
が、明らかにイグニッションコイル不良の兆しが出ている
不快なフィーリングのエンジン。
エンジンチェックランプが付かず、
なおかつ診断機でもフォルトが出ない程度の失火状態ですが
ストールしてしまうようなアイドリングなので、丁寧に一気筒づつ診ていきます。
フォルトコードが出ないと、どこのコイルが異常かは全く判断が出来ません。
ロシアンルーレットの如く狙いを定め、バンク1から手を付けます。
テスターで僅か0.5Ω位の抵抗差がある、No.3とNo.4のコイルを正常品と換えてみると
アイドリングも安定し不快な振動も皆無になりました
試走後問題が無いことを確認し、車輌お引き渡し。
診断機に出ないトラブルは、予測で対処しなければならないので
ちょっと根気がいる作業です