one's works. my works!


one'sとは「その人の」と言う意味です。
僕らはone'sに「皆様の」と言う思いを込めました。

『隊長!!』☆~ファミレスラブストーリー~☆『苦闘編』   (田中)

2007年10月05日 20時31分10秒 | コイバナ・・・哀愁の村に雪は降るのだ
美容師になる少し前から。
会社勤めを辞めてバンドで食べていこうとしてた頃。
レストラン「S」でバイトし始めてました。
当時は名張に洋食店と和食店がありまして双方を行ったり来たりしてました。
何度か辞めて何度か復活して。

大学生や高校生のバイトさん達の殆ども知り合いになり正社員さん達も知り合いになり。
遊びに行ったりもしました。
仲が良くなればなるほどに感じる違和感。
決定的に違うのは僕はそこに「生活の糧」を得に行ってたって事でしょうか。
美容院で勤めだした時なんて本当に給料は安かったですから。
勿論、正社員さん達はそうです。
が、でもせっぱ詰まってって訳じゃないですよね。

でね、生家がキングオブビンボーだったのは幾度と無く書いてきましたが同じ様な境遇の人達が僕以外にも数人いらしたんです。

年齢も10代から40代まで様々。
辞めたり戻ったりを繰り返してるとはいえ足かけにすると多分4~5年ぐらいいた僕についた通り名は「隊長」でした。
当然「店長」や「調理長」なんてのは居る訳です。
普通に「田中さん」で良かったはずなんですが社会人バイトチームみたいな感じで僕の周りに人が集まってきてくれて誰から言うともなく(でもなくて高校生の子が何を思ったのか間違えて「隊長」と言ったのがきっかけではありますが)いつのまにか「隊長」と。

ある種「傭兵部隊」の感があった社会人バイトチーム。
何せ胆の据わり方が違う。
既婚者も三人(うち一人は未亡人さんでしたが)。

普通のOLさんもいらっしゃったっけ。
あの子は確かつきあってた男の子(っても24歳だったはず)に「俺の名前じゃローン組めないからお前の名前を貸してくれ」と言われて彼女の名前でローン。
直後に連絡がとれなくなり彼女は元彼のローンを延々払わされてたな。
OLも辞めて4tトラックに乗る仕事に変わりそれでも足らずにレストランに。
「そんな話って本当にあるんだ・・・」と思った瞬間。
女性を騙す男は最低だって思った瞬間。
今でも彼女を思い出すと切なくなる。

18歳の男の子。
彼は既婚だった。
朝早くから働いて夜は深夜営業のレストラン。
頭に白いネットを被ってた。
「何で?」って無知な僕は聞いてしまった。
「脳腫瘍の手術をしたんです。手術代、入院費が嵩んでしまって。」ってにこやかに話してたっけ。
1度だけ小さな赤ちゃんを抱いたまだ17歳だった奥さんがお店に来た。
「奥さん来てんぞ。ちょっと行ってやれ」
凄い仲睦ましい感じ、凄く嬉しそう。
なんだよまだ18歳なのによー。
こちとらぁ結婚なんてできねーぐらいビンボーだって。
とちょっと嫉妬。
数日後その赤ちゃんが障害を持って産まれて来た事を彼から聞く事になる。
「俺がバイトしてんの俺の手術だけがって訳じゃないんす」

40歳ぐらいのサラリーマンのお父さん。
会社じゃある程度の役職は持ってたはず。
どうしてバイトしてるのか全く判らない。
果たしてバイトの必要があんのか?!
着てるスーツもいいブランドだし。

社内じゃ部下に指示してるだろう人がそこじゃ大学生のバイトに顎で使われてる。
「皿を早く洗っといてくれよ」
「はい、判りました!」
ってな具合。
何で働いてんだろうか。
「子供の為」
って1度だけ言ってんのを聞いた。
僕が辞める時に「隊長が辞めるのなら私も」と一緒に辞めてくれた(?)っけ。

若くして未亡人となった3人の子供さんをもつお母さん。
3個の仕事を掛け持ちしてお子さんを育ててらっしゃいました。
噂では「あの人、3年ぐらい太陽を見てないらしいよ」との事でした。
陽の昇るよりも仕事に早く行き終わる頃にはもう夜。
それからレストランでバイト。
休日はまた違うところでバイト。
聞けば40歳(今の僕の年齢ですね)との事でしたが染み付いた苦労がそれよりも二周り程上に見せてました。
亡くなった旦那様に保健が入ってなかったとの事で本当に「死にもの狂い」で働いてらっしゃった。
鬼神の如く。
いや、あれはまさにわが子を愛し護る鬼子母神そのままの姿ではなかったのか。
錠剤の薬を(多分ビタミン剤)水も飲まずにカブのみしてたっけ。

母親も。
父親も。
つえーなぁ。
って本当にその時に思った。
大事なのは諦める事じゃなくて「生きてく力」そのものなんだなって。

GOD SPEED





本日のこたろう  (田中)

2007年10月05日 12時55分46秒 | ペット
昼食に入ったらこたろうの姿が見えず。
家の中を捜し周るが何処にもいない・・・
ベッドの隙間、テレビ台の後ろ側。
いつもならいるであろう場所を見てみるがいない。

「こたろ~」と呼んでみる。
「ニャ~」と返事する方向に眼をやればクッションが何やらもぞもぞと。

そこか・・・
これは判らんな。

さて、1時から7時まで通してお客様のご予約を頂いております。
頑張ってきますです。