誰だって事故を起こそうと思ってる訳じゃない。
僕だってそうだ。
でもありえない状況の中での事故もあるのもまた事実。
その時、その瞬間。
どんなに怖い事だろうか。
想像してみて下さい。
僕は過去2度車の事故に遭いました。
一度目は中学2年生の時。
暴走族の運転する車が僕の乗ってる自転車に突っ込んできました。
正面からです
!って思う間もなくガッシャーンと。
奇跡とはあれの事を言うと思う。
ダルマ落としの様に自転車だけがすっとび僕は何事も無かったかの様にその場に着地。
勿論、怪我もなし。
怪我がないと判ったらこの暴走族のお兄さん達は僕に「車代弁償しろ!」と。
え・・・・反対車線に突っ込んできたんそっちやん・・・
もう無茶苦茶でした。
ここで親父に登場してもらい事無きを得ましたがここの家の人がまた凄くて。
ここのお母さんが言った一言が忘れられません。
いきなり「あんたとこの息子が悪い!!」って。
子は親の鏡とはよく言ったものですね、今から考えると。
お父様は平謝りに謝って頂きましたが。
2度目はこのお店の駐車場で。
お客様の運転なさる車のバックを誘導してました。
何かATからMTに載せ換えたかエンジン毎交換だかそんな車だったようです。
不慣れなMT、後ろが見え難いクーペボディ。
いくつかの要因が重なったのでしょう。
僕が手招きで「もう少し、もう少し」
って。
で、「はい、スト~ップ」と言って手を前に出しパーって広げた瞬間何故かその方がアクセルを(多分間違えたのでしょう)。
ドンと来るのを避け切れなかった僕の両足にバンパーが追突。
勢いで僕は店の壁に叩きつけられました。
幸いにも足は何ともありませんでした。
ま、足を怪我しても手さえあれば大丈夫な仕事ですが。
が、僕をよく知る方はご存知かと思うのですが僕は背中に爆弾を抱えてまして。
これがこの時炸裂。
痛みを必死に堪えて何事も無かったかの様にそのお客様がお車から降りるよりも先にドアの方へ。
お客様に「いらっしゃいませ~」と。
次の日もびっちりご予約を頂いてたのでコルセットで凌ぎ休みの日に病院へ。
レントゲンとか撮ってもらって「ちょっとこれは酷いね」と言われ安静にとの指示。
でも休んでなんか居られませんから痛み止めを討ってもらいながら仕事を続けました。
でも痛み止め、あまり討ちたくは無かったんですよね。
アレをやると半年ぐらい手足が痺れるんです。
今は「俺、足が短くって良かったよ~」って笑ってその時の事をスタッフとかと喋れますが正直あのひと月はきつかった。
自分でもよく頑張ったなと。
お医者様には「相手の保険で治してもらったら」と何度も言われましたがそれは・・・・
お客様は気が付いてないし。
第一、僕の誘導の仕方に問題があったんだと思いますし。
それに僕が我慢すれば良いだけの話ですし。
いえ、これがまた僕以外の家族や従業員(は誘導に出さないですが)ですと話は別だとは思いますが、ほら、僕って「僕」でしょ?(って意味解らんですよね)
基本的に骨とか筋肉とかまぁ丈夫な方なんで。
ちょっと爆弾抱えてるだけで。
この2回ですね、撥ねられたの。
バイクの事故は何度かあります。
若気の至りと申しましょうか。
しかし相手が突っ込んでくる恐怖と言うのはもう筆舌に尽くし難いものがあります。
でね、こっからが言いたい事なんだけど。
メルセデスの時にも書きました。
「それがこと、歩行者の交通事故による死者は相対的に見て減ってないのは何故か。
飲酒運転の轢き逃げは後を絶たず、テレビのコメンテーターはその度にヒステリックに糾弾する。
これは僕もそうですが。
でも気を付けなければ行けないのは「自分達も当事者」何だって言う意識かも知れません。
8000万人の免許保有者の中の一人としていつ「被害者」「加害者」になるかも知れない事実。」
と。
埼玉県川口市の市道で保育園の園児を巻き込んだ事故。
僕は前回
「また運転中の凡ミス」でこの悲惨な事故の事を書きました。
昨日、お亡くなりになった陽南子ちゃんのご両親の会見を見ました。
気丈なご両親の姿を拝見させて頂いてるとこちらも涙が。
お父様は誰に恨み、辛みを言う訳でもなくただたんたんと「あの子と過ごした毎日総てが思い出です」と。
目は真っ赤なのですが涙を流すのを必死に堪え。
そして
「自分も免許の保有者としていつ加害者になるかもしれない」とも。
こんな事、普通言えるでしょうか。
僕の様にお笑いで済む話じゃないんです。
大切なお嬢様が亡くなってらっしゃるんです。
なんて「強いお父さんなんだ、まだ若いのに・・・」と。
あのご両親や他にもお亡くなりになってるお子様、現在、重体となってるお子様の親御さん達。
日本中で今も何処かで不幸な事故は相次いでるでしょう。
車の安全装備に頼るのではなくもっと根本的な何かを真剣に考えなければいかないんでしょうね。
携帯(カーナビ、オーディオも出来れば)の操作は運転中はしない。
そして身の丈に応じた自分で操作し易い車。(これが
鈴木史朗さんが素敵だなって感じた理由ですね)
以前にもどこかのコンビニにご年配の女性が運転なさる911が突っ込みましたよね。
こんな事は声高に叫ぶ必要もないのですが。
相手が突っ込んでくる恐怖。
あの時被害に遭われた園児さんや保育士さん達。
本当に怖かっただろうと僕には解りすぎるぐらいに解ります。
車に乗っててぶつけられた事もありますがあんなのそれほど怖くありません。
でもこれが歩行者(僕は一度は自転車ですが)の立場からすればこんな怖い事ってないんです。
その時の恐怖を思うと・・・
お亡くなりになったお子様達のご冥福を心よりお祈り致します。
僕もまた免許保有者の一人として本当に気を付けて運転したいと思います。
何より、車、バイクが好きですから。
※因みにお車でのご来店の方で駐車場に駐車するのが苦手な方はお気軽にお申し付け下さいませ。
田中が責任を持って駐車させて頂きますので。