家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「CAGE ケージ」・・・(980)

2017-03-25 23:41:29 | 日記
「CAGE ケージ」BERKSHIRE COUNTY
監督:オードリー・カミングズ
出演:アリーサ・キング、マディソン・ファーガソン、クリストフ・ガランダー、他
2014年・カナダ・83分<レンタル>

<STORY>
ハロウィンの夜、人里離れた郊外の屋敷にベビーシッターとしてやって来た女子高生・カイリー。子どもを寝かし付けたところへ、不気味な豚のマスクを被った少年が訪ねて来て...

割とオーソドックスなスラッシャーホラー。
個人的にはスラッシャーものは嫌いでは無いですし、今作もなかなか緊迫感があって良かったんですけど
ちょっと脚本が良く無いですね~

内容は本当に王道な感じで、ハロウィンの夜に主人公の女子高生がベビーシッターをしている家に殺人鬼が襲ってくる...ただそれだけです。
目新しさが無い代わりに、安定した作品ではありますね。
ただ、冒頭に主人公がパーティーで男に誘われフェ○チオしてる動画がネットに流出してみんなにいじめられるというエピソードがあるのですが、これってどうしても必要だったんですかね?
この主人公が「迂闊な女」だということを描くためのエピソードだったのでしょうか?
ストーリーに大きく関わるわけでお無いですし、正直言って別にこのエピソードは無くても良かったと思います。

あとツッコミどころは結構あります。
それを書くとネタバレになるので止めておきますが、特にラストの方ではちょっとな~ってことがいくつもありましたね。
一つだけ、あの感じだと犯人グループの「拠点」がどこかにあると思うのですが、警察も平気で殺すような大ざっぱな殺人鬼が野放しってのはちょっと雑ですね~
せめて、そういう事件が起こってるようなことを匂わすか、殺人鬼がもっと上手く警察に対して対処するとか一捻り欲しかったです。

ちなみにこの監督は女性だということです。
そう言われれば確かに男性監督とはちょっと違う感じはしますが
別にどっちが良いとか悪いとかってことは無いです。
今作について言えば監督の手腕より脚本に問題ありです(笑)
あと、ラストの意味がわかりませんでした。
もう一度最初から早送りで観たのですが、それでもわかりませんでした。

「ターミネーター:新起動/ジェニシス」・・・(979)

2017-03-18 12:31:26 | 日記
「ターミネーター:新起動/ジェニシス」TERMINATOR: GENISYS
監督:アラン・テイラー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー、ジェイソン・クラーク、イ・ビョンホン、他
2015年・アメリカ・125分<レンタル>

<STORY>
2029年、機械軍との壮絶な戦いを繰り広げていた人類は、抵抗軍のリーダー、ジョン・コナーの活躍により劣勢を挽回、ついに勝利を手にしようとしていた。追い詰められた機械軍は、ジョンが存在した事実そのものを消し去るため、殺人サイボーグ、ターミネーターを1984年に送り込み、ジョンの母サラ・コナーの抹殺を図る。これを阻止するため、抵抗軍側はジョン・コナーの右腕カイル・リースが自ら志願して過去へ向う。ところが1984年に辿り着いたカイルは、いきなり新型ターミネーターT-1000に襲われる。その窮地を救ったのは、タフな女戦士サラ・コナーと敵のはずのターミネーターT-800だった。実はこの世界は、既にカイルの知る過去とは別のタイムラインを進んでいたのだった...

「ターミネーター」シリーズの5作目になるんですかね?
基本的にタイムトラベルを扱ってる話なので、何でもありなんですけど
今回のように「実は1作目の84年以前にターミネーターが送られていた」ってことになると
もう何本でも話が作れるので、もし今後続編が作られるのならこの方法は無しにしてもらいたいです。

やってることは当たり前と言えば当たり前なんですけど、毎回同じです(笑)
まぁそれなりにお金を掛けて作られてるので単純に楽しめる作品ではあります。
が、1作目・2作目のようなクオリティのものは、今後シリーズが続いたとしてももう出てこないでしょうね~
シリーズを見続けてきた方なら観ても良いのではないでしょうか。
未見の方なら1作目・2作目の方をオススメします。「3」以降は観なくて良いです(笑)

それにしてもこのシリーズは役者に魅力が無いですね~
今までで華があったのはシュワと「2」でジョン役だったエドワード・ファーロングくらいじゃないでしょうか?
今作のジョンなんか「酒場の客その2」みたいな顔してますよ(笑)
サラ・コナーもルックスは悪く無いですが戦う女戦士の風格が無いですよ。
せっかくテレビシリーズの「サラ・コナー・クロニクル」でレナ・ヘディのような魅力的なサラ・コナーを出してきたんだから
年齢的にレナ・ヘディは無理でも、あの感じをなぜ踏襲しなかったのか?まったく理解できません。
次作があるのなら、まず私にキャスティングの相談に来て下さい(笑)

「アウトロー -哀しき復讐-」・・・(978)

2017-03-01 22:59:40 | 日記
「アウトロー -哀しき復讐-」THE OUTLAW
監督・脚本:キム・チョルハン
出演:カム・ウソン、チャン・シニョン、イ・スンミン、チェ・ウォニョン、ユン・ジミン、タク・トゥイン、他
2010年・韓国・94分<レンタル>

<STORY>
刑事のオ・ジョンスは、無差別殺人集団の監禁から逃げ出したジヒョンを保護する。傷ついたジヒョンを支えるうち、二人は惹かれ合い、結婚して娘が誕生。
ところがジヒョンと娘は無惨にも殺害されてしまう。しかし、犯人は証拠不十分で法では裁けない。オ・ジョンスは愛する妻子を奪われた復讐を遂げようと立ち上がる...

韓国製復讐アクション。
実話を基に作られたらしくて、“至尊派事件””梨泰院殺人事件”という二つの実際の事件をミックスしたような話です。

韓国の”復讐もの”って何本か観てると思うんですけど、今作は話が悲惨な割にエンターテイメントに仕上げようとして失敗してる感じがしますね~
主人公の奥さんが本当に悲惨で、殺人集団に誘拐・監禁されてたかと思えば、最後は娘と一緒に殺害されてしまいます。
前半は本当に観ていて鬱になりそうで、途中で止めたくなりました。
ところが、主人公が復讐を始めると”劇場型復讐”といいますか、まぁ映画的には上手く組み立てられてるんですけど
復讐劇として見ればちょっと遊び過ぎかな~と思ってしまいます。

前半の悲惨さ、主人公の心の傷、色んなことを考慮してあんなクールでスタイリッシュなラストはどうなんでしょうか?
監督が意図的にしたことなのかも知れませんが、韓国映画でこの展開ならもっとオーソドックスに泥臭いラストで良かったんじゃないかな~...