「オオカミは嘘をつく」・・・（964）

「オオカミは嘘をつく」BIG BAD WOLVES
監督・脚本：アハロン・ケシャレス、ナボット・パプシャド
出演：リオル・アシュケナージ、ツァヒ・グラッド、ロテム・ケイナン、ドブ・グリックマン、他
2013年・イスラエル・110分＜レンタル＞

＜STORY＞
森の中で起こったある凄惨な少女暴行事件。刑事ミッキは捜査を進めていくうちに、最重要容疑者を特定する。それは一見温厚に見える宗教学の教師ドロールだった。
ミッキは不法な取り調べを行い、その動画を偶然ネット上に流されたために捜査は中止に。しかしドロールの追跡をやめないミッキ。そこに割り込んできたのは、犠牲者である少女の父親ギディだった...

珍しいイスラエル製サスペンス。

殺人事件の容疑者を被害者の家族が監禁・拷問する。果たして真犯人なのか？人違いなのか？
まぁ話自体はよくある感じですね。
イスラエル映画ってことが物珍しくて観ましたが、これが逆に失敗でした。
ストーリーとは特に関係無くアラブ人が絡んでくるのですが、イスラエル人とアラブ人っていうのがあまり良好とは言えない関係らしく
そういうお国事情みたいなのはまったく知らずに観たので、アラブ人の登場は一体どういう意味があるんだろう？と余計な頭を使いました（笑）

ちょっとコミカルな雰囲気もありつつ、緊迫感もありつつ、まぁそんなに悪い作品では無いのですが
ラストがちょっとわかりにくいかな～
もっと良く出来たサスペンスはいくらでもあるので、特に観る必要は無いと思いますね。

「キッズ・リベンジ」・・・（963）

「キッズ・リベンジ」THE AGGRESSION SCALE
監督：スティーヴン・C・ミラー
出演：ファビアン・テリース、ライアン・ハートウィグ、レイ・ワイズ、ダナ・アッシュブルック、デレク・ミアーズ、他
2012年・アメリカ・86分＜レンタル＞

＜STORY＞
親の再婚によって姉弟となったローレンとウォーレン。新生活もつかの間、マフィアたちが家にやってきて両親が殺されてしまい、姉弟の必死の攻防が始まる...

一言で言うなら”ハードコア版「ホーム・アローン」”
連れ子同士の義理の姉弟が両親を殺したマフィアと戦うってお話です。

一風変わってるのは、この弟が容貌は普通の少年ですけどキレると人を殺しかねないような人格破綻者である点です。
それにしても油断があるとはいえ、マフィアが子供二人に殺られていくってのはいかがなものでしょうか？

まぁ正直どちらも善人では無いのでなんか感情移入はしにくいですが
単純にアクションとしてそれなりに楽しめました。

「KILLERS キラーズ」・・・（962）

「KILLERS キラーズ」KILLERS
監督：ティモ・ジャヤント、キモ・スタンボエル
出演：北村一輝、オカ・アンタラ、高梨臨、ルナ・マヤ、黒川芽以、他
2013年・日本＝インドネシア・138分＜レンタル＞

＜STORY＞
殺人鬼の野村は女を殺害し、その様子をインターネット上にアップする。ジャカルタでジャーナリストとして活動するバユは、偶然見つけたその動画を見てしまい、残酷さの中に漂う美しさに魅了される。
そしてある日、強盗に襲われたバユは身を守るために反撃し、強盗を殺害。その死の瞬間を撮影し、ネットに投稿する。今度はその映像を見た野村がバユに共感を抱いていく...

日本とインドネシア、二つの場所を舞台にしたバイオレンス・ホラー。
ネットで色々調べてて始めて知りましたが「ザ・レイド」のギャレス・エヴァンス監督が製作総指揮だったんですね～全然知りませんでした。

日本で殺人を犯してはネットにその様子をアップする殺人鬼と、ジャカルタでその動画を観て殺人に魅了されてゆくジャーナリストのお話です。
そのジャーナリストがたまたま強盗を返り討ちにしてその動画をアップしたことから、二人の関係が徐々に狂い出していくところはなかなか面白いです。
北村一輝で殺人鬼ものということで結構期待はしておりました。
作品自体はなかなか面白いんですけど、個人的にいくつか難点がありまして...
まず、日本が日本ぽくないです。
実際どこで撮影されたのかわかりませんが、ず～っと全編ジャカルタだと思ってました（笑）
途中で北村一輝の出てくるパートが日本なんだ！とわかってから内容が腑に落ちましたね。
あと、長いですね。このテの内容で2時間超えはキツいですよ。
100分くらいにまとめてもっとスピーディに展開すれば、もっと面白くなったんじゃないですかね？
このゆったりした感じが狙いなのかどうかはわかりませんが、私はテンポが悪く感じました。

まぁ全体的に悪い作品では無いと思いますので、このテの作品が好きな方にはオススメします！

「死神ランボー 皆殺しの戦場」・・・（961）

「死神ランボー 皆殺しの戦場」COMBAT SHOCK
監督：バディ・ジョヴィナッツォ
出演：リック・ジョヴィナッツォ、ヴェロニカ・ストーク、ミッチ・マグリオ、アサフ・リヴィニ、ニック・ナスタ、他
1984年・アメリカ・97分＜レンタル＞

＜STORY＞
かつて地獄のような戦場で“死神”と恐れられた男。しかし、祖国アメリカに帰ってきた男を待ち受けていたのは、格差社会という新たな戦場だった...

トロマ作品です。
ホラー映画版「タクシー・ドライバー」と言われてたらしいですが、はぁ？って感じです（笑）
とにかくベトナム帰還兵が職を求めて職安に通い、後はただただ街をふらついてます。
家には口うるさい妻と奇形の子供。最後の最後に主人公が爆発しますが、その辺が「タクシー・ドライバー」なのでしょうか？
とにかく観ていて鬱になります。意味のある鬱なら良いのですが、作品のつまらなさとも相まっての鬱なので最悪です。
97分が苦痛です。観ないでください（笑）