家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「殺人ワークショップ」・・・(918)

2015-11-30 02:14:41 | 日記
「殺人ワークショップ」殺人ワークショップ
監督・脚本:白石晃士
出演:宇野祥平、木内彬子、西村美恵、徳留秀利、伊藤麻美、他
2014年・日本・75分<レンタル>

<STORY>
同棲する恋人から日常的に暴力を振るわれているアキコの元へ、奇妙なメールが届く。そこには「殺したい人はいませんか? 殺し方、教えます」と書かれていた。
アキコはそのワークショップへと応募する。
だがそれは、江野と名乗る謎めいた講師の指導のもと、参加メンバーが協力してターゲットを本当に殺していく“殺人実践型ワークショップ”だった...

「コワすぎ!」シリーズの白石監督の久々な感じのフェイクドキュメンタリーじゃない一般映画。
まぁ白石作品ファンからすれば「江野くんキターッ!」ってのがまずデカいですね(笑)
今作は今作で完結してる作品ではありますが、同じく白石監督・宇野祥平主演の「オカルト」のある意味続編でもある作品ですね。

「殺したい人間がいる人」を集めて開かれた怪しげなワークショップ。
何者かもわからない、全くつかみ所のない講師”江野”。
そして繰り広げられる殺人...
前々から白石監督には「エヴァンゲリオン」っぽさを感じてるのですが
今作は主題歌の感じや江野の正体不明な感じ、そしてアキコの成長(解放?)など
特にエヴァっぽいですね~

ちなみに今作はENBUゼミナールという役者や監督の養成を行っている専門学校で白石監督が講師をし、最終的な卒業作品のような感じで
監督が担当したのが映像俳優コースの生徒と一緒に作った作品です。
だから、主演の宇野祥平以外は専門学校の生徒さんなんですよね。
正直、演技はイマイチなところも多いですが、逆に素人的リアリティがあるところは良かったです。

そして、今作は「コワすぎ!」シリーズの最終章へと繋がって行くのですが、それはまた次回。

「ある優しき殺人者の記録」・・・(917)

2015-11-23 02:30:41 | 日記
「ある優しき殺人者の記録」A RECORD OF SWEET MURDER
監督・脚本・撮影:白石晃士
出演:ヨン・ジェウク、キム・コッビ、葵つかさ、米村亮太朗、他
2014年・日本=韓国・86分<レンタル>

<STORY>
障害者施設から逃げ出し18人を惨殺した容疑が掛かっている男パク・サンジュン。いまだ身柄が確保されていない彼からの電話を受けたジャーナリストのキム・ソヨンとカメラマンの田代は、廃屋マンションの一室に呼び出される。彼らを待ち受けていたパク・サンジュンは、これから起きる全ての出来事を記録してほしいと頼み...

「コワすぎ!」シリーズの白石晃士監督作品。
ストーリー自体は関係無いですが、白石晃士監督本人が演じるカメラマン田代というのが
多分「コワすぎ!」シリーズの田代と同一人物だと思うので、同世界観の物語なんでしょうね。

内容はフェイクドキュメンタリー・POV・バイオレンス・キ○ガイと
監督のお家芸と言うか集大成と言うかいつものやつと言うか(笑)
まぁ白石監督ファンの期待を裏切らない作品に仕上がってます。
ほぼ廃団地の一室で繰り広げられるソリッドシチュエーションサスペンスで
「この男(サンジュン)の言ってることは嘘か?真実か?」という
突拍子もない話を語りながら、荒唐無稽さを感じさせながらも、緊迫感のあるサスペンスでした。

ラストは「お~そう来たか!」と。
まぁ白石監督は以前このタイプのオチは使ってますのでそういう意味ではちょっと残念ではあるのですが
個人的にはこのオチは嫌いではないです。
白石作品を観るたびに思いますが、毎回むちゃくちゃな作品を撮りながらも白石監督はかなりセンチメンタルな人なんでしょうね~(笑)

「キョンシー」・・・(916)

2015-11-21 00:35:54 | 日記
「キョンシー」RIGOR MORTIS
監督:ジュノ・マック
製作:清水崇
出演:チン・シウホウ、クララ・ワイ、パウ・ヘイチン、アンソニー・チャン、ロー・ホイパン、他
2013年・香港・101分<レンタル>

<STORY>
霊幻道士役の俳優として名を馳せたチン・シュウホウだが、今は落ちぶれて妻子と離れ、自分の人生は終わったと絶望していた。
彼は死に場所を求めて、幽霊が現れるという噂のある団地の2442号室に入る。
しかし彼は、この団地に住む霊幻道士や哀しい過去を持つ子連れの女、空っぽの棺桶に執着している謎の老女、そしてキョンシーらによる壮絶な闘いへ巻き込まれていく...

コメディホラー「霊幻道士」のリブート作品。
キョンシーと言えば、まぁ中国版のゾンビみたいなものですから
コメディじゃ無くシリアスに撮ればなかなか面白いもんになるんじゃないかな~と思って期待してたのですが...
なんか、ただただダークなだけで面白く無いっていうかよくわかりませんでした。

オリジナルの「霊幻道士」シリーズのキャストが出てるとのことですが
30年前に劇場で観た切りなのでまったく覚えてません(笑)
とにかく雰囲気だけで中身が無い作品でした。残念です。

製作で「呪怨」の清水崇が絡んでたんですね~もっとエエ仕事せえよ!(笑)

「ゾンビ・リミット」・・・(915)

2015-11-14 22:50:16 | 日記
「ゾンビ・リミット」THE RETURNED
監督:マヌエル・カルバージョ
出演:エミリー・ハンプシャー、クリス・ホールデン=リード、ショーン・ドイル、クローディア・バソルス、バリー・フラットマン、他
2013年・スペイン=カナダ・98分<レンタル>

<STORY>
ゾンビウィルスの発症をワクチンで抑えられるようになった世界。ウィルス感染者は「リターンド」と呼ばれ、定期的にワクチンを打つことで普通に生活することができる。
リターンドをサポートする病院で働く女性ケイトは、リターンドの恋人アレックスと幸せに暮らしていた。ところがある日、ワクチンの在庫が残りわずかだという噂が流れはじめる。
不穏な空気が街を覆うなか、ケイトとアレックスは大量のワクチンを持って逃亡するが...

はっきり言いますが、ゾンビものでもホラーでも無いと言い切って良いと思います。
ジャンル分けするなら「社会派サスペンス」でしょうね。
ウイルス系ゾンビがモチーフとなっていますが、これはエイズなんかのメタファーなんだと思います。

タイトルやDVDのパッケージとかイメージするような派手なエンターテイメント性はありません。
ただ、サスペンスとしては良く出来ていると思います。
ゾンビに恋愛や感動を絡めた中途半端なゾンビ映画は嫌いですが
今作はもうほとんどゾンビ関係ないですから(笑)これはこれで良いと思います。
ゾンビをモチーフにしながらこういう作品もあるんだという感じなので
普段ゾンビものを観ない人にこそ観ていただきたい作品ですね。

「地獄でなぜ悪い」・・・(914)

2015-11-07 02:26:01 | 日記
「地獄でなぜ悪い」WHY DON'T YOU PLAY IN HELL?
監督・脚本・音楽:園子温
出演:國村隼、 二階堂ふみ、友近、 長谷川博己、 星野源、堤真一、他
2013年・日本・130分<レンタル>

<STORY>
とある事情から、激しく対立する武藤と池上。そんな中、武藤は娘であるミツコの映画デビューを実現させるべく、ミツコ主演作の製作に乗り出すことに。
あるきっかけで映画監督に間違えられた公次のもとで撮影が始まるが、困り果てた彼は映画マニアの平田に演出の代理を頼み込む。
そこへライバルである武藤の娘だと知りつつもミツコのことが気になっている池上が絡んできたことで、思いも寄らぬ事件が起きてしまう...

「冷たい熱帯魚」「愛のむきだし」の園子温監督作品。
まぁ漫画ですね~むちゃくちゃなバイオレンスに「映画製作」を絡ませたコメディです。
ヤクザの抗争を映画として撮影するという荒唐無稽な話ですが、
とにかくパワフルで勢いがあって、2時間超の割にはサクサクと観れました。

正直、もう園作品を観ることは無いと思ってましたが
これだけ精力的に作品を発表し続けられたら観ざるを得ないと言うか(笑)
まぁ嫌でも目に入ってきますよね~
今作はコメディだからということもあるのかも知れませんが、今まででいちばん観やすかったかも知れません。
もしくは園監督のパワーに対抗しうる何かを私が身につけたのかも知れませんが...(笑)

とにかく馬鹿げたお話でコメディ以外の何ものでも無いのでしょうけど
全編を貫く哀愁というか切なさみたいなものは園監督独特の感性なんでしょうね。
その辺は嫌いじゃないです。
コメディとは言え、基本はヤクザの殺し合いですからどぎついシーンも多いですが
まぁとにかく観ていただきたい一本です。