おはようございます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
センター試験が近づき、いよいよ受験シーズンに突入です。大阪では私立高校の入試から始まりますので、中学生は私立の受験校が決めて本番に向けて毎日対策勉強に一生懸命です。受験校は決まってしまえば、あとは突っ走るのみですが、決定するまでは悩みますよね。
私の場合は、いつも書いていますように、とにかく中学校が大嫌いでした。何度も学校を休みたいと思ったこともありましたが内申点が下がってしまうと、目標とする高校に合格できなくなってしまうという不安から、なんとか休まずに通い続けました。もし私が当時、高い内申点が必要な進学校を目指していなかったら、学校を休むことは何度もあったでしょう。
高校に入学してからはまったく逆で、1年生の冬に「ドラクエⅢ」が発売されて、1日でも早くクリアしたい!と仮病を使って10日間ほどズル休みをした(笑)以外は学校を休みたいと思ったことはありませんでした。高校での成績はクラスでも最下位に沈み、授業はどの科目もまったくわかりませんでしたが、それによって周りからイジられて嫌な思いをするわけでもなく、それどころか逆に、中学時代のようにヤンキーたちに目をつけられないかとビクビクしなくてもよく(ヤンキーがいなかったので)、内申点のために先生に気に入られようとめんどくさいことをしなくてもよかったので、私にとってはかなり居心地のいい場所で自分をだせるところでした。
毎年この時期には中学3年生は進路を決めなければなりません。どの学校を受験するのか、専願にするのか併願にするのか、子どもたちは大きな決断をします。数ある学校の中から、何を重視して、どういった基準で選ぶのかを決めるだけでも大変なことです。何度も、何校も説明会に行き、たくさんの情報を集め、家族はもちろん学校や塾の先生と話をして決めていきます。
こういった決断は不登校の子たちにとっては別の意味で困難なものになります。まず不登校の子は内申点が低いです。それは出席日数が少なかったり、提出物を出していなかったり、テストを受けていなかったりするためです。まあ、当たり前と言えば当たり前なのですが、もう少し不登校の子でも公立高校を狙うことができる制度にならないものでしょうか。不登校になった原因がたとえば「いじめ」であった場合、「学校に行かずにサボっている者が悪い。受験できないのもしかたない」という考え方はあまりにも優しくないように思います。
原因が「いじめ」であろうがなかろうが、多くの不登校の子どもたちは「ただサボっている」のではないのです。本当は学校に行きたい、学校生活を楽しみたい、勉強も頑張りたい、そう思っている子はたくさんいます。それでも学校に行けないのです。ゲームをしたいから学校を休んでいるのではなく、学校に行くことができないので時間を持て余し、不安な気持ちを追い出すためにゲームの世界に逃げている子もいるのです。それは確かに「甘え」なのかもしれません。でもまだ10代の半ばの精神的にも幼い子どもなんです。弱くても当たり前ではないでしょうか、逃げることもあるのではないでしょうか。そんな苦しんでいる子どもたちの支えになることも大人の役目、教育関係者の仕事ではないでしょうか。
中学校で不登校になると、その後の選択の幅はかなり狭くなります。前述のように公立高校には進学できません。勉強面でもサポート機関がほとんどありませんので、学力も低い場合が多く、私立高校でも選べるような立場にはありません。だいたい学校の懇談でも「まあ、〇〇高校か△△高校のどちらかかなあ」という感じになってしまいます。
これからは通学区域の中学校が行きづらくなった場合、他の場所、たとえばフリースクールや他の中学校で学ぶことができるような方向に進んでいくとは思います。ですがそれにはもう少し時間もかかるでしょう。今現在苦しんでいる子どもたちは、サポート機関もなければ相談機関も少ないというのが現状です。
私のように暗黒の中学時代であっても、高校で思いっきり楽しめることもあるんです。小・中というのは同じ地区に住んでいる子どもたちが集まり、ずっと同じメンバーで固定された組織ですので、いったんドロップアウトすれば戻ってくるのは困難な場所です。ですが高校は違うのです。高校デビューという言葉があるように、これまでをリセットして、新たにスタートが切れる場所となりえるんです。だからこそ、みんなには諦めてほしくはないんです。「学校なんてどうせ…」「人生おもんないわ」そんなことまだ思ってほしくないんです。まだその経験をしていないから、そう言われても簡単には受け入れることはできないでしょうが、どうか希望を捨てずに、自分の未来に希望を持ってほしいのです。
もちろん他にしたいことがあれば高校は行く必要はありません。ただ心のどこかで高校に行きたいという気持ちが残っているのなら、頑張ろう!頑張って高校を目指そう!そのために勉強も頑張れ!学校に行かなくても勉強なんてできるんだ。ネットで講義を受けてもいいし、塾を探してもいい。強い気持ちがあれば絶対なんとかなるから。そして生活リズムの見直しも頑張れ!せっかく高校に合格しても、昼夜逆転の生活を長い期間続けていたり、外出をしていなかったら、いざ学校に通い出したら気持ち面よりも体力面でしんどくなって、学校に行けなくなる可能性もあるから。高校からもう一度やり直すんだ!という強い決意で臨んでほしい!
「こんな状態で高校になんて通えるかな」という不安はもちろんあるでしょう。でもその不安を乗り越え、1歩踏み出してみよう。もしかしたら、途中で高校に行けなくなり中退という形になるかもしれない。でもそれは、そんなたいしたことじゃないんだ。また次の道を探せばいいじゃないか。1歩踏み出すという経験が大切で、これは大きな力になるから。本人は不安でいっぱいでしょうから、親や学校の先生、塾の先生など周りの大人たちが彼らを一生懸命応援して守ってあげましょう。
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センター試験が近づき、いよいよ受験シーズンに突入です。大阪では私立高校の入試から始まりますので、中学生は私立の受験校が決めて本番に向けて毎日対策勉強に一生懸命です。受験校は決まってしまえば、あとは突っ走るのみですが、決定するまでは悩みますよね。
私の場合は、いつも書いていますように、とにかく中学校が大嫌いでした。何度も学校を休みたいと思ったこともありましたが内申点が下がってしまうと、目標とする高校に合格できなくなってしまうという不安から、なんとか休まずに通い続けました。もし私が当時、高い内申点が必要な進学校を目指していなかったら、学校を休むことは何度もあったでしょう。
高校に入学してからはまったく逆で、1年生の冬に「ドラクエⅢ」が発売されて、1日でも早くクリアしたい!と仮病を使って10日間ほどズル休みをした(笑)以外は学校を休みたいと思ったことはありませんでした。高校での成績はクラスでも最下位に沈み、授業はどの科目もまったくわかりませんでしたが、それによって周りからイジられて嫌な思いをするわけでもなく、それどころか逆に、中学時代のようにヤンキーたちに目をつけられないかとビクビクしなくてもよく(ヤンキーがいなかったので)、内申点のために先生に気に入られようとめんどくさいことをしなくてもよかったので、私にとってはかなり居心地のいい場所で自分をだせるところでした。
毎年この時期には中学3年生は進路を決めなければなりません。どの学校を受験するのか、専願にするのか併願にするのか、子どもたちは大きな決断をします。数ある学校の中から、何を重視して、どういった基準で選ぶのかを決めるだけでも大変なことです。何度も、何校も説明会に行き、たくさんの情報を集め、家族はもちろん学校や塾の先生と話をして決めていきます。
こういった決断は不登校の子たちにとっては別の意味で困難なものになります。まず不登校の子は内申点が低いです。それは出席日数が少なかったり、提出物を出していなかったり、テストを受けていなかったりするためです。まあ、当たり前と言えば当たり前なのですが、もう少し不登校の子でも公立高校を狙うことができる制度にならないものでしょうか。不登校になった原因がたとえば「いじめ」であった場合、「学校に行かずにサボっている者が悪い。受験できないのもしかたない」という考え方はあまりにも優しくないように思います。
原因が「いじめ」であろうがなかろうが、多くの不登校の子どもたちは「ただサボっている」のではないのです。本当は学校に行きたい、学校生活を楽しみたい、勉強も頑張りたい、そう思っている子はたくさんいます。それでも学校に行けないのです。ゲームをしたいから学校を休んでいるのではなく、学校に行くことができないので時間を持て余し、不安な気持ちを追い出すためにゲームの世界に逃げている子もいるのです。それは確かに「甘え」なのかもしれません。でもまだ10代の半ばの精神的にも幼い子どもなんです。弱くても当たり前ではないでしょうか、逃げることもあるのではないでしょうか。そんな苦しんでいる子どもたちの支えになることも大人の役目、教育関係者の仕事ではないでしょうか。
中学校で不登校になると、その後の選択の幅はかなり狭くなります。前述のように公立高校には進学できません。勉強面でもサポート機関がほとんどありませんので、学力も低い場合が多く、私立高校でも選べるような立場にはありません。だいたい学校の懇談でも「まあ、〇〇高校か△△高校のどちらかかなあ」という感じになってしまいます。
これからは通学区域の中学校が行きづらくなった場合、他の場所、たとえばフリースクールや他の中学校で学ぶことができるような方向に進んでいくとは思います。ですがそれにはもう少し時間もかかるでしょう。今現在苦しんでいる子どもたちは、サポート機関もなければ相談機関も少ないというのが現状です。
私のように暗黒の中学時代であっても、高校で思いっきり楽しめることもあるんです。小・中というのは同じ地区に住んでいる子どもたちが集まり、ずっと同じメンバーで固定された組織ですので、いったんドロップアウトすれば戻ってくるのは困難な場所です。ですが高校は違うのです。高校デビューという言葉があるように、これまでをリセットして、新たにスタートが切れる場所となりえるんです。だからこそ、みんなには諦めてほしくはないんです。「学校なんてどうせ…」「人生おもんないわ」そんなことまだ思ってほしくないんです。まだその経験をしていないから、そう言われても簡単には受け入れることはできないでしょうが、どうか希望を捨てずに、自分の未来に希望を持ってほしいのです。
もちろん他にしたいことがあれば高校は行く必要はありません。ただ心のどこかで高校に行きたいという気持ちが残っているのなら、頑張ろう!頑張って高校を目指そう!そのために勉強も頑張れ!学校に行かなくても勉強なんてできるんだ。ネットで講義を受けてもいいし、塾を探してもいい。強い気持ちがあれば絶対なんとかなるから。そして生活リズムの見直しも頑張れ!せっかく高校に合格しても、昼夜逆転の生活を長い期間続けていたり、外出をしていなかったら、いざ学校に通い出したら気持ち面よりも体力面でしんどくなって、学校に行けなくなる可能性もあるから。高校からもう一度やり直すんだ!という強い決意で臨んでほしい!
「こんな状態で高校になんて通えるかな」という不安はもちろんあるでしょう。でもその不安を乗り越え、1歩踏み出してみよう。もしかしたら、途中で高校に行けなくなり中退という形になるかもしれない。でもそれは、そんなたいしたことじゃないんだ。また次の道を探せばいいじゃないか。1歩踏み出すという経験が大切で、これは大きな力になるから。本人は不安でいっぱいでしょうから、親や学校の先生、塾の先生など周りの大人たちが彼らを一生懸命応援して守ってあげましょう。
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