個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

あなたの打率はどれくらい?

2019-12-12 09:37:00 | 教室から
おはようござます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

私の競馬好きはここでも何度も書きましたので、ご存知かと思いますが、私が競馬にハマった一番な要因は、馬券が的中したことですね。いわゆるビギナーズラックというものなのでしょうが、馬券を買い始めて3レース目でそこそこの配当の馬券が的中しました。おそらく、はじめの20回くらい連続して外れていたら、競馬の楽しさがわからず、すぐにやめてしまっていたでしょう。ギャンブルが好きな人の多くはこのパターンのような気がします。もしかすると、ギャンブルの神様が仕組んだものがビギナーズラックかもしれませんね。

しかし、ギャンブル以外の世界では、このビギナーズラックがなかなか訪れません。自信のないものであればあるほど、1回目でうまくいくことは稀なのではないでしょうか。得意か不得意か、好きになるか嫌いになるかは、初めにうまくいくかどうかによるところが大きいように感じます。

私の場合は幼い頃から話すことが苦手でした。細かいことは覚えていませんが、小学校の低学年だったと思います。クラスのみんなの前で何か発表しないといけなかったとき、緊張して顔が真っ赤になり、うまく話せませんでした。そこから授業中に先生にあてられて席を立って答えるという簡単なことも負担に感じるようになりました。特にだれかに、からかわれたということはないのですが、「みんな、俺が緊張して顔が赤くなったり、どもったりすることをバカにしてるんとちゃうか?」と思い込んでいました。そこから極力、人前で話したりすることは避け続け、そういった場面になりそうなときはそこから逃げ続けて大人になりました。

当然話すことは苦手なままで、というよりもしろ大きなコンプレックスになっており、以前ブログでも書いたように私がひきこもった原因にもなってしまったのです。もしこれが、初めの何回か、たまたまうまく話すことができて、周りから褒められていたりしたら私のコンプレックスはここまで大きくならなかったかもしれません。

現在も話すことは得意ではありませんが、嫌いではなくどちらかというと好きになっています。それは、この仕事を続けさせていただいている中で、多くの成功体験をしてきたことが大きいと思います。塾の仕事というのは、当たり前ですが「話すこと」がメインです。しかも、授業形式ではありませんので、生徒1人1人とコミュニケーションをとりながら説明していきます。生徒の学力や思考のしかたに応じで、説明の仕方も変えていきますので、必然的に1つの問題に対しての説明のバリエーションが増え、理解してくれる子が増えてきました。

「先生の説明がよくわかる。学校の先生よりもよくわかる」そんな言葉が私のコンプレックスを少しずつなくしていってくれました。生徒はお世辞でそう言ってくれたのかもしれませんが、私はその言葉で調子に乗ることができました(笑)。

そしてまた、人前で話すことについても、ほんの数年前まではまったくといっていいほどできませんでしたが、4年ほど前に講演会の講師として依頼していただいたことがありました。「ありえへん。絶対にできない!」とお断りしようと思いましたが、私の話を聞いて、だれか1人でも気持ちが楽になる方がいれば嬉しいなと思い、引き受けさせていただきました。何十回と練習をしたのですが、本番では話の一部が緊張で吹っ飛んだり、緊張して噛みまくったりと散々でしたが、講演の後「すごくよくわかった。」「また聞かせてほしい」などたくさんの嬉しい言葉をいただきました。


それから何度か話をさせていただく機会があり、もちろん完全に失敗したなあというときもありましたが、多くの成功体験をすることができました。今でも、話すことは緊張しますし、逃げ出したいときもありますが、以前の気持ちとはまったく異なっており、抵抗がないどころか積極的に話をしたいと思えるようになりました。


1回目でうまくいかないと、勝率は0%です。3回連続で失敗すると、これまた勝率は0%です。そうなると「もう勝てない」とついつい思い込んでしまいがちですが、4回目で成功すると勝率は25%に一気に上がるのです。5回目も成功すると勝率は40%になり、こうなるとすでに不得意なものではなく、得意なものに変わってきます。数回失敗したからといって、そこであきらめるのではなく、ヒットがでるまで打席に立ち続けることが大切です。ですが、それが難しいんですよね。大人になってもなかなかできないことなので、子どもにそれをしてもらうためには、周りのサポートが必要になってきます。

勉強にしても、テストで悪い点数が続くと0%の状態です。これを打破するためには、とにかく打席を増やし、1本でもヒットを打つことなんです。分母を増やしていき、成功体験を重ねることで一気に自信がつき、自己肯定感が増します。それをおこなうことが、私たち教育に携わっている人間の役目だと思います。「なんで、できないの?もっと勉強しなさい!」こればかりでは打席に立つことが怖くなりますし、打席に立つことができてもヒットなんて打てません。ヒットが打てるようなボールを投げてあげることも必要なんです。

「学校なんて行きたくない。高校に進学もしたくない」なにか嫌なことが続いたのでしょう。それによりエネルギーがなくなってしまうこともあります。だから立ち止まってもいいんです。ですが、立ち止まってばかりだと0%のままです。打数を増やして1つの成功体験を得ることがその意識を変えられる数少ない方法なんです。だから勇気を持って頑張ろう。怖いかもしれないけれど、頑張って打席に立とう!1人ではなく、きっとたくさんの人が支えてくれているから。

私はこれからも子どもたちが、1つでも多くの成功体験ができるように彼らと関わっていきたいと思います。

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